41：名無し：2025/06/11(水) 01:24:09.640ID:shN.v32jV

事が終わった後、サイタマはしばらく、感覚が戻った身体の余韻に浸っていた。リュークは、ケラケラと笑いながら翼を広げる。
「いやぁ、面白かったぜ。お前、最高のエンターテイナーだ」

ドアの前で、二人は向き合った。
「おい、死神」
「なんだ？」
「アンタの名前は？」
「リュークだ。せいぜい、俺を退屈させるなよ」

リュークはそう言い残し、壁をすり抜けて闇に消えた。
一人、自分のアパートに戻ったサイタマは、まず特売の肉を冷蔵庫に入れた。そして、テレビのニュースを見る。画面には、新しい怪人が街を破壊している映像が映し出されていた。
いつもなら「あー、めんどくせぇ」で終わるところだ。しかし、今日の彼は違った。

42：名無し：2025/06/11(水) 01:24:31.686ID:shN.v32jV

彼の心の中に、確かな感情の波が立っていた。人々が逃げ惑う姿に胸が痛み、悪逆非道な怪人に怒りが湧き、そして、これから始まる戦いに、ほんの少しだけ、胸が高鳴っていた。

「…さてと」

サイタマは、拳を握りしめた。その顔には、失いかけていたヒーローとしての、緊張感と決意の光が戻っていた。
「ワンパンで終わらせる。…だけど、ちょっとだけ、楽しませてもらうぜ」
彼は、窓を突き破り、戦いの現場へと飛んでいった。その背中は、退屈を持て余した最強の男ではなく、人間としての感情を取り戻した、真のヒーローのものだった。

43：名無し：2025/06/11(水) 01:25:34.633ID:shN.v32jV

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>>45
と
>>47

44：名無し：2025/06/11(水) 01:26:28.328ID:PMrCt6ug7

イッチ

45：名無し：2025/06/11(水) 01:26:36.272ID:TDgTOeyEC

アドルフ・ヒトラー

46：名無し：2025/06/11(水) 01:26:36.635ID:VbitDh5j5

エミネム

47：名無し：2025/06/11(水) 01:26:37.427ID:PMrCt6ug7

イッチ