安価でGeminiを使ってセ●クスしないと出られない部屋を攻略する二人を決めるスレ
34:名無し:2025/06/11(水) 01:21:39.465ID:shN.v32jV
退屈を紛らわすためだけに存在する死神と、強くなりすぎて退屈を持て余しているヒーロー。二つの「退屈」が、この密室で奇妙な形で交錯した。
「じゃあ、どうすんだよ。俺は、男とこんなことするのは趣味じゃないんだが」
「そう言うなよ。これも、退屈しのぎだ。それに、俺はリンゴさえ食えれば、どっちでもいい」
リュークの瞳には、善悪も、倫理観もない。ただ、目の前の出来事が面白いか、面白くないか。その価値基準だけがあった。サイタマもまた、ヒーローとしての正義感はあっても、細かいルールには無頓着だ。目的は脱出。そのための手段として、これは非効率だが、唯一の方法らしい。
「…はぁ。めんどくせぇなぁ…」
サイタマは、人生で一番大きなため息をつき、しぶしぶと覚悟を決めた。
35:名無し:2025/06/11(水) 01:22:01.605ID:shN.v32jV
後編
ベッドの上で、サイタマはただ、早くこの面倒事が終わらないかと天井を眺めていた。リュークは、そんなサイタマを面白そうに見下ろしながら、その異形の身体を重ねていく。死神の身体は、人間のそれとは違い、冷たく、まるで硬質なゴムのようだった。
リュークは、好奇心のままにサイタマの身体をまさぐった。
「ククク…これが最強のヒーローの身体か。見た目は普通なのに、とんでもないエネルギーが詰まってる。まるで、爆弾だな」
彼は、観察するように、分析するように、行為を進めていく。サイタマは、何をされても特に反応を示さない。彼の感覚は、強くなりすぎた肉体と共に、どこか鈍麻してしまっていた。痛みも、快感も、彼にとっては些細な刺激でしかなかった。
36:名無し:2025/06/11(水) 01:22:28.336ID:shN.v32jV
しかし、リュークはこの状況ですら「面白さ」を追求した。
「おい、人間。お前は、何のために強くなったんだ?退屈するためか?」
リュークは、サイタマの耳元で囁きながら、死神の力の一部を使い、彼の神経を直接刺激し始めた。それは、物理的な快楽とは違う、魂の根源に直接訴えかけるような、抗いがたい感覚だった。
「…っ!」
37:名無し:2025/06/11(水) 01:22:50.868ID:shN.v32jV
初めて、サイタマの身体がビクリと反応した。強すぎる肉体に閉ざされていた感覚の扉が、無理やりこじ開けられていく。忘れていた、あるいは失ったと思っていた、生身の人間の感覚が、洪水のように流れ込んできた。
「なんだ…これ…」
それは、サイタマがヒーローになる前の、まだ必死に強さを求めていた頃の、あのヒリヒリするような感覚に似ていた。強敵と出会った時の高揚感、一撃で倒してしまった時の虚しさ、そして、人間としての喜びや悲しみ。あらゆる感情が、リュークによって無理やり呼び覚まされていく。
38:名無し:2025/06/11(水) 01:23:14.855ID:shN.v32jV
「ククク、そうだ。そうでなくっちゃ、面白くない。お前はヒーローなんだろ?だったら、もっと色んなものを感じて、悩んで、苦しんで、それでも立ち上がるから面白いんじゃないか」
リュークの行為は、もはや性交ではなかった。それは、退屈を持て余した神が、退屈な神になりかけていた人間に、再び「人間性」という名の劇薬を注入する儀式だった。
サイタマの脳裏に、これまでの戦いがフラッシュバックする。倒してきた怪人たち。救ってきた人々。そして、ジェノスやキングといった、仲間たちの顔。
(そうか…俺は、いつから忘れてたんだ…)
39:名無し:2025/06/11(水) 01:23:36.439ID:shN.v32jV
強さの代償に失った感情。それを、目の前の死神が、最も屈辱的で、最も直接的な方法で思い出させてくれた。
「…ありがとよ」
サイタ-マの口から、無意識に感謝の言葉が漏れた。そして、強烈な人間的感覚の奔流と共に、彼は果てた。
カチャリ、とドアの鍵が開く音がした。
40:名無し:2025/06/11(水) 01:23:40.879ID:TDgTOeyEC
草
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