【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
675: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:19:25.20 ID:ktYFwS2/O
何があったのかすぐに理解した。
リビングの荒れようとハルとサリナの姿を見て。
ジュンが暴れたんだろう。
ハルの怯え方は尋常じゃなかった。
俺「大丈夫か?
もう安心していいぞ。
パパが来たから」
頭に血が昇るのが分かった。
676: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:21:12.79 ID:ktYFwS2/O
ハル「パパ…えぐっ
ぼくね…えぐっ
ママまもるのがんばったよ…えぐっ」
ハルは俺との約束を守ったんだ。
やりきれない気持ちと怒りがこみ上げてくる。
俺はハルを抱きかかえサリナの元に戻った。
俺「サリナ。
大丈夫か?」
サリナは震えながら、ゆっくり頷く。
優しく俺からハルを受け取ると泣き出した。
サリナ「ハルごめんね…
恐かったね…
恐い想いさせてごめんね…」
677: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:22:37.43 ID:ktYFwS2/O
ジュン「おい、おまえ。
勝手に入ってきやがって。
ふざけんなよ。」
ジュンが片手にゴルフクラブを握り、俺に近づき胸ぐらを掴んできた。
酒臭い。
大分酒が入ってるようだ。
俺はジュンの腕を掴み服から手を外した。
678: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:25:24.39 ID:ktYFwS2/O
ジュン「手に触るな。汚れるだろーが。
この貧乏人」
そう言って俺になぐりかかってきた。
上からゴルフクラブが落ちてくる。
俺はそれを頭で受けて踏ん張った。
反射的に俺の手が出出てしまった。
そのまま拳を顔面に強く打ち付けた。
後退りし後ろに尻餅をつくジュン。
鈍い感触。歯が折れたのかダラダラと口と鼻から血を出す。
ジュン「いってー。
てめーふざけんな。
訴えるぞ。」
679: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:29:01.81 ID:ktYFwS2/O
俺「俺の息子に何しやがった。」
怒りが頂点になり、俺はジュンに馬乗りになった。
俺の頭からは血が垂れてきてる。
ジュン「その阿婆擦れが悪いんだ。」
俺「黙れ」
俺はジュンをなぐろうとした。
でも熱が冷めてしまったように握り締めていた拳を下げた。
意外に冷静だったんだと思う。
ハルにこんな姿見せちゃいけないと思った。
それにもう人を傷つけないって決めてたんだ。
暴*で何も解決しないことは、十分に分かっていたから。
680: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:30:03.76 ID:ktYFwS2/O
俺はスッと立ち上がってサリナとハルのそばに行った。
俺「行こう。」
サリナは泣きながら黙って頷く。
荷物をまとめてハルとサリナを俺の家に連れ帰った。
帰り際、ジュンが色々言っていたけど殆ど聞いていない。
681: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 05:31:55.60 ID:ktYFwS2/O
家に着くとハルは疲れてぐっすり眠っていた。
俺「落ち着くまで俺の家にいればいいよ。」
俺はサリナに救急箱を渡す。
サリナ「ごめんね…
心配かけて…
あのね…」
俺「二人とも無事でよかった。
ゆっくり休んで。
落ち着いたら話してくれればいいから。」
サリナ「ごめん。
俺君に迷惑かけて…」
俺「何言ってんの?
全然迷惑なんかじゃないから。」
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