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【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…


662: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:03:47.32 ID:ktYFwS2/O

ジュン「はい」 

俺「俺だ。 

サリナとハルは?」 

ジュン「何時だと思ってるんです? 

非常識ですよ。 

二人はもう寝てます。 

帰って下さい。」 

俺「ふざけんな。 

ハルから電話があったんだ。 

とりあえず会わせてくれ。」 

途中で電源を切られた。 




663: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:04:59.88 ID:ktYFwS2/O

たまたまマンションから出てくる人がいた。 

その隙にマンションに入り急いで17Fへと向かう。 

玄関の呼び出しを何度も押した。 

ドアをこれでもかってくらい叩いた。 

俺「サリナ? 

ハル?」 

何度も名前を叫ぶ。 

近所迷惑もいいとこだが、俺の心境はそれどころじゃない。 




664: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:06:10.04 ID:ktYFwS2/O

ガチャッ 

ジュン「うるさいな。 

いい加減にしろ。 

警察呼ぶぞ。」 

ジュンが玄関を開け、俺を睨みつけた。 

俺はジュンを払いのけ中に入った。 

ジュン「おい。 

勝手に入るな。 

不法侵入だぞ。」 

ジュンが俺の肩を力強く掴む。 

その手を振り払い中へと急ぐ。 





668: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:12:48.66 ID:ktYFwS2/O

俺「サリナ?」 

サリナは台所でしゃがみこんでいた。 

俺「どうした? 

大丈夫か?」 

サリナ「俺くん… 

どうして…?」 

下を向くサリナの肩を持つ。 

ビクッと体を反応させ、 

小刻みに震えるサリナ。 

顔を上げたサリナの顔は、少し腫れ鼻血がでていた。 




670: 名も無き被検体774号+ 2014/08/24(日) 05:14:15.62 ID:y0w5euc3O

これはジュンをなぐっても警察がゆるしてくれるレベル 




673: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:15:39.88 ID:ktYFwS2/O

俺「ハルがサリナの電話で電話してきた。 

何があった? 

ハルは? 

ハルはどこだ」 

サリナ「…」 

顔を背けるサリナ。 

俺はサリナを置いて子供部屋に入った。 




674: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/08/24(日) 05:17:16.22 ID:ktYFwS2/O

ハル「シクシク…シクシク」 

真っ暗な中、部屋の隅で膝を抱えて丸くなっているハルを見つけた。 

俺「ハル? 

ハル?」 

俺はハルに歩み寄った。 

ハル「パパ… 

パパ… 

うえーん」 

鼻水と涙で顔をぐしゃぐしゃにして俺に抱きついてきた。 

顔や腕にひっかき傷が。 

少し血が出ている。パニックになって自分で引っ掻いたんだ。 

そして少し震えている。 




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