【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
614: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 03:58:02.42 ID:ktYFwS2/O
それから佐々木先生とは頻繁に会うようになった。
ご飯に行ったり、俺がスケボーが好きだったので公園によく付き合ってもらったり。
佐々木先生「一歩ずつ何か始めていけばいいんですw
新しい幸せはきっと見つかりますよ。
私も時間があるときはいつでも付き合いますからw」
615: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 03:59:09.81 ID:ktYFwS2/O
そうだ。
一歩ずつでいいんだ。
時間はいくらでもある。
何か新しい目標を見つけなきゃ。
ハルのいない生活にまだ慣れないけど、
少しずつ自分の幸せを見つけないとダメだ。
そんな日々を過ごす中、ハルから一通の手紙がきたんだ。
616: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:00:31.96 ID:ktYFwS2/O
(パパへ
おげんきですか?
ぼくはげんきです。
ママもげんきです。
このあいだ学校のおともだちと、ゲームであそびました。
ぼくはいちばんになったので、とってもうれしかった。
パパはうれしかったことありますか?
はやくパパにあいたいです。
パパにあうまでなかないようにがんばっています。
はやくあいにきてね。
まついはるより)
617: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:01:46.12 ID:ktYFwS2/O
ハルが一生懸命書いた手紙。
下手くそな字だけど、
普通の手紙なんだけど。
心に響く手紙だったのを覚えている。
俺はすごくハルに会いたくなった。
今まで我慢していた気持ちが爆発するかのように。
618: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:04:03.88 ID:ktYFwS2/O
佐々木先生「え?
ずっとハルちゃんと会ってなかったんですか?」
佐々木先生はたまに俺がハルと会っているもんだと思っていたらしい。
居酒屋で俺は佐々木先生に相談していた。
俺「こんなこと、
佐々木先生に相談することじゃないんすけどね」
619: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:05:07.57 ID:ktYFwS2/O
佐々木先生「だったら今すぐ会いにいきましょ?
私近くまで付いていきますよ」
酒が入ってテンションが上がる佐々木先生。
俺「いや今からはさすがにまずいっす。」
佐々木先生「ウジウジウジウジ…
男でしょ?
てかハルちゃん可哀想です」
俺「可哀想?」
佐々木先生「だって、手紙に書いてまで会いたいって…
子供は純粋なんですよ。
特にハルちゃんは!
今日が無理なら明日。明日必ず会いに行って下さい。」
622: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:07:37.53 ID:ktYFwS2/O
少し呂律が回らなくなってる佐々木先生。
俺「でも、
会ったら…
俺泣いちゃうかもしれないっす。」
佐々木先生「いいじゃないですか!
大人が泣いちゃだめなんですか?
ハルちゃんに会っていっぱい泣いて下さい。
でちゃんとハルちゃんに謝って下さいね。
会いに行かなくてごめんって。」
俺「そうすね」
佐々木先生「父親放棄は最低ですよ」
まったくその通りだ。
サリナが家を出て行って、ハルに母親がいなくなった。
それと今俺は同じ事をしている。
次の日俺はハルに会うことにした。
俺はただ単純に誰かに背中をおして欲しかったんだと思う。
佐々木先生には本当に何から何までお世話になってる。
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