【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
623: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:15:40.65 ID:ktYFwS2/O
サリナに連絡をし、夕方家に行くことになった。
ハルに会うまでの時間は大分ある。
落ち着かず何故か台所に立つ俺。
昨夜は一睡も出来なかった。
やべっバニラエッセンスねーや。
なんて思いながらハルに喜んでもらおうとお菓子作りを始めた。
625: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:18:12.07 ID:ktYFwS2/O
朝早く近くのデパートにプレゼントを買いに行った。
今は仮面ライダーがお気に入りらしい。
仮面ライダーのおもちゃを手にしながら、これハル喜ぶかなー。
なんて期待に胸膨らませる俺。
ドキドキ、ワクワク。
こんな気持ちはいつぶりだろうか。
ハルの笑顔が頭に浮かび、ついついニヤケてしまう。
627: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:19:21.41 ID:ktYFwS2/O
そろそろ時間だ。
ケーキとプレゼントをもってハルの住むマンションへと向かった。
見るからに金持ちの住むマンション。
ここにハルが住んでいるんだ。
部屋番号を押し中に通された。
エレベーターの17Fのボタンを押し、ゆっくり上がっていく。
俺の気持ちも高ぶる。
そしてすごく緊張する。
628: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:21:01.42 ID:ktYFwS2/O
ハル「パパー」
玄関を開けるや否やハルが飛び出してきた。
俺「ハル!
元気してたか?」
ハル「うんw
パパおそいよ
ぼくずっとまってたの」
ハルはいつもと変わらぬ満面の笑みで俺を迎えてくれた。
今にも泣き出しそうだが我慢した。
629: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:22:40.03 ID:ktYFwS2/O
サリナ「俺君上がって。
ハル朝からずっと楽しみにしてたんだよw
俺君に会うの。
まだかまだかってうるさかったんだからw」
サリナに言われ部屋にあがらせてもらった。
ハルに手を引っ張られリビングへと入る。
長い廊下に広いリビング。
何不自由ない暮らしとはこのことだ。
630: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:23:50.89 ID:ktYFwS2/O
こんなマンション、テレビの中だけだと思ってた。
そう言えばジュンが一流企業で働いてるって言ってたな。
俺「あっこれケーキ。」
サリナ「えっ?ありがとーw
わっ!俺君が作ってくれたの?」
俺「うん、
味の保証はできないけど」
サリナ「良かったねーハルw
後で食べようね」
631: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 04:24:57.46 ID:ktYFwS2/O
俺「それにしてもすごく立派な住まいだなw
幸せそうで良かったよ」
サリナ「うんw
ありがとw」
俺「彼氏は?」
サリナ「今日は朝からゴルフだし、帰りは遅いの。
大丈夫w彼には俺君が来ること伝えてるからw」
ハル「パパーこっちこっちw
ぼくのおへやみてみて」
ハルは嬉しそうに俺の手を引っ張る。
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