【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
696: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:04:47.47 ID:ktYFwS2/O
俺「ん?」
サリナ「ううん。
何でもないw
あのね…
幸せなんて本当にあるのかな…?」
また切ない表情をするサリナ。
俺「ん?うん…」
サリナ「頑張ってれば…
神様は幸せにしてくれるかな…?」
すごく心に響くものを感じた。
俺は何も答えることが出来ず二人と別れた。
サリナのその時の表情と言葉を今も忘れることはない。
697: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:10:50.78 ID:ktYFwS2/O
ハルとサリナが出て行き数日が経ち、俺は相変わらずの生活を送っている。
何か物足りないモノを感じつつ。
佐々木先生「最近全然連絡くれないですね。
どうしてるんですか?」
佐々木先生からの電話だ。
久しぶりに話しがしたいと言われ、居酒屋で会うことになった。
698: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:12:57.25 ID:ktYFwS2/O
佐々木先生「俺さんって本当に放置プレイが好きですね」
名前で俺のことを呼ぶ佐々木先生。
居酒屋に入って一時間。すでに出来上がってるようだ。
俺「放置ってw
佐々木先生はまだ20代なんだし、
もっと若い男相手にしなよ。
勿体無い。」
俺はジョッキのビールを飲み干す。
今日は久しぶりの酒で俺も気分がいい。
699: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:13:58.58 ID:ktYFwS2/O
佐々木先生「もうすぐ29です。
俺さんとも歳変わらないでしょ。
子供扱いしないで下さい」
俺「佐々木先生はいい人いないんすか?
可愛いしモテるでしょ?」
佐々木先生「ぜっんっぜっんいません。
むしろ出会ってもしょうもない男ばっかりw」
700: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:15:32.50 ID:ktYFwS2/O
俺「佐々木先生飲みすぎだよ。
そろそろ出ましょうか?」
佐々木先生「いやです。
今日はもっと飲みたいんです。
付き合ってくださいねw」
俺「明日仕事でしょ?
そろそろ帰りましょう」
佐々木先生「じゃあ愛(佐々木先生の名前)って呼んで下さい。
呼んでくれたら大人しく帰りますw」
俺「……」
佐々木先生「はいだめーw
帰れませんw」
大分酔ってる。
明日は仕事も早いしもう切り上げたい所だ。
701: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:16:31.09 ID:ktYFwS2/O
佐々木「あのー…
何で元奥さんと寄り戻さなかったんです?」
俺「寄り戻すってw
あっちはまだ前の男が好きなんですよ。
寄り戻すとか、そう言う次元じゃないですよ。」
佐々木先生「俺さんは元奥さんのこと好きじゃないんですか?」
お酒のせいで呂律が回っていない。
702: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 06:17:54.11 ID:ktYFwS2/O
俺「俺は…」
そう言えば考えたことなかったな。
サリナのことが好きかどうか。
好きか嫌いかって聞かれたら好きなんだろうけど。
愛とか恋とかそんなんじゃない。
そう思ってた。
俺「愛とかはないですから。
多分家族や友人みたいな、親近感はあるんだとは思う。」
本当にそうなのだろうか。
俺自身そんなことを深く考えたことがない。
うまく表現出来ないんだ。
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