【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
781: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:11:47.05 ID:ktYFwS2/O
何度も。
何度もチャンスはあったんだ。
ずっと。
ずっと言えなかった。
だからちゃんと伝えよう。
遅くてもいいんだ。
自分の気持ちを伝えよう。
俺「サリナ…
好きだ。
だから…
俺のそばにいてほしい…」
783: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:13:24.06 ID:ktYFwS2/O
サリナ「ど、どうしたの?急に。」
動揺してるのか少し瞳が潤んでる。
俺「ずっと思ってた。
ハルのために3人で暮らすべきだって。。
でも、
違うんだよ。
今はサリナとハルのために3人で暮らしたい。」
サリナは黙って頷いた。
784: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:15:39.53 ID:ktYFwS2/O
俺「この間…
本当に幸せになれるのかな?って聞いただろ?
神様が幸せにしてくれるかな?って」
サリナの瞳には大粒の涙が溜まっていた。
俺「あの時の答え。
今ならちゃんと言える。
俺が幸せにする。
サリナもハルも。
だから…
だから…
俺のそばにいてくれ…
本当にもう後悔したくない…」
サリナの瞳から、涙がつーっと流れた。
789: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:25:07.09 ID:ktYFwS2/O
俺はありのままの気持ちをサリナに伝えた。
答えがどうであろうと。
サリナは泣きながら口を抑え、頷きながら俺の言葉を聞いていた。
俺「サリナとハルが笑顔になれるように、精一杯努力する。」
俺も感情が高ぶりすぎて涙が出てくる。
サリナ「甘えていいのかな…
本当に…」
俺「ずっと沢山傷つけてきた。
本当にごめん。
でもサリナとハルのためなら変われる。だからやり直そ…」
サリナ「……」
サリナは黙って、俺の胸に頭をうずめてきた。
俺は肩に手を添える。
今まで自分の気持ちを言葉にするのが苦手だったんだ。
たがらこそ、俺の真剣さがサリナに伝わったのかもしれない。
790: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:26:49.32 ID:ktYFwS2/O
サリナ「ありがとう…」
俺こそありがとうだ。。。
サリナ自身、まだジュンへの気持ちは断ち切れてなかった。
それでも、もう一度家族になりたいと想う気持ちは俺と同じだったんだ。
その夜、サリナがハルを連れて家にやってきた。
791: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:27:54.12 ID:ktYFwS2/O
朝ハルは寝ていて、
サリナもまだハルに何も話していないと言っていた。
ハルは少し不安な表情だ。
急に俺の家に連れてこられたんだ。
無理もない。
ハル「パパなにかあったの?」
俺「ハルパパの膝に座ってくれるかな?」
ハルが俺の膝にちょこんと座る。
ちょっと前まであんなに小さかったのにな。本当に大きくなった。
792: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 22:29:36.58 ID:ktYFwS2/O
俺「ハル?
パパとママと一緒に住みたい?
ハルの気持ちパパに教えてくれるか?」
ハル「はい。。。
でもぼくわがままいわないよ」
俺「今はワガママ言っていいんだよ。」
ハル「あの…いっしょにすみたい…」
ハルの表情が少し曇る。
サリナ「ハル。
パパとママと3人一緒に暮らそw」
サリナがハルに笑いかける。
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