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勇者(35)「あ、異世界から来た勇者です、よろしくお願いします」 女魔法使い「ええ…」 (74)(完)


15:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:59:34.164:83wXbE560 (4/10)

(´・ω・`)支援




16:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:59:53.790:SzK1zoyM0 (10/44)

………

女魔法使い「ああ…、行っちゃった。なんだろう…なん*ごくみじめな気持ちに」

勇者「いやあ、強そうな勇者だったね。なんかすごい装備してたな。剣もごつくて」

女魔法使い「そうですね。あなたのひのきのぼうと違ってね」

勇者「魔物のむれも一撃で倒してて。ありゃレベルが今の時点で40超えてるかな」

女魔法使い「そうですね、わたしはレベル8で、あなたはレベル6ですけどね」

勇者「それに思った以上に若かったね。いやまあ、
俺もついこの間まではあのくらいの歳だったんだけど」

女魔法使い「歳2倍以上違うのに何いってんすか、おっさんっ!」




17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:00:10.661:SzK1zoyM0 (11/44)

勇者「まあ、若くて勢いがあるのはいいことかな。けど…」

勇者「さしずめ神々からいろいろ特典もらって自信満々な感じだけど、
足元救われなきゃいいけどな。難なく倒せないから魔王なわけだし」ぼそっ

女魔法使い「え?」

勇者「あ、話し込んでたらもう夕方か、そろそろ村に戻ろうか」

女魔法使い「え、いや、さっきもう一回りこの辺りを歩くかって」

勇者「夜になると魔物の動きが活発化するからね。ここまでにしておこう。
大丈夫、地道にコツコツ冒険を進めることが大事だよ」

女魔法使い「はあ…」





18:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:01:41.124:83wXbE560 (5/10)

(´・ω・`)見てるぞ




19:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:02:45.052:SzK1zoyM0 (12/44)

勇者と魔法使いの冒険は、地道かつ慎重で、勢いはなかった…
しかし、堅実かつ妙に手慣れた戦略で、少しづつではあるが冒険は軌道にのっていった。

数か月後…とある砂漠の町

宿屋

女魔法使い「勇者さん、言われた通り薬草と毒消し、その他もろもろの道具、買い込んで
おきましたよ」

勇者「ああ、ご苦労さん」

女魔法使い「あとは、村人からも情報収集すみです。ここから北のほうにダンジョン化した
古い王家の墓があるそうです。人んち入って、適当にツボやタンスも物色すみです」

勇者「手慣れてるなあ」

女魔法使い「はっ、何言ってんですか、全部あなたに教わったことですよ」




20:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:03:29.680:SzK1zoyM0 (13/44)

女魔法使い「…、しかしまあ。私はあなたを少し誤解していたようですね。
ただの中年のおじさんだとおもってたのに、若い勇者にはない老獪さと変な経験値がある感じです」

勇者「なんかあまり褒められてないような…」

女魔法使い「けどまあ、あの若い勇者は、私たちよりはるか先の大陸を冒険してて、
最近四天王の1人を倒したとかなんとか」

勇者「へえ、さすがだな」

女魔法使い「あと、女にもモテモテで行く先々で女の子パーティに加えて
イチャイチャしてるみたいです。ハーレムっていうんですかね」

勇者「へえ、さすが、若いなあ」

女魔法使い「……、すみませんね、こちらは私みたいなの一人で。
やっぱうらやましいですか?」

勇者「いやー、もうおじさんって言われる歳だしな。さすがにもう、そんなんはないかな」

女魔法使い「そういえば勇者さんは、そういう女関係には割とまじめですね。
この町、ぱふぱふとかいういかがわしい店もあるみたいですけど、目つぶってあげますから
行きたきゃ行ってもいいですよ」

勇者「いや君僕のことなんだと思ってるの…、てかそんな店いったことバレたら殺れちゃうよ」

女魔法使い「え?殺されるって、だれに」

勇者「だれって、奥さんに」

女魔法使い「え?」




21:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:03:49.541:SzK1zoyM0 (14/44)

勇者「ほら、ここの写真に写ってるのが俺の奥さんでこれが息子と娘ね。
下の娘はようやく歩けるようになって…ってあれ?どうしたの?そんな驚いた顔して」

女魔法使い「え!?あ、ああ…、いや…、意外だったから。てっきり独り者かと…」

勇者「まあ、確かにこんな仕事してほとんど家にいないけどね」

女魔法使い「こんな仕事って…、手慣れてると思ったらやっぱり、冒険歴長いんですね。
そうやっていろいろな世界を渡り歩いて勇者やってるわけですか?」

勇者「うん。まあ。魔王討伐に貢献した度合いに応じて神々から報酬がもらえるんだ。
それで生活してる」




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