勇者(35)「あ、異世界から来た勇者です、よろしくお願いします」 女魔法使い「ええ…」 (74)(完)
8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:56:49.909:SzK1zoyM0 (5/44)
…
フィールド
勇者「とりゃっ!」
スライム「ぴぎーっ!」
スライムを倒した!
勇者「よし、もう一回りこの辺りを歩くか」
女魔法使い「ええっと、その勇者さん。なんでさっきからフィールドうろうろしてるんですか?さっき
村人の方が言ってた東の塔に行くんじゃないんですか?」
勇者「いやあ。まずはレベルあげしないと。あとはモンスターを地道に倒してお金貯めて装備品も整えてからじゃないと
すぐ*じゃうからさ」
女魔法使い「ええ…なんですかそれ。サクサク冒険すすめられないんですか?なんか勇者さんおっさんだからか
こころなしかフィールド歩く速度も遅いし…」
勇者「僕も君もまだまだレベル低いし、当初は5人パーティって聞いてたのに2人しかいないし。もう少し慎重
にいかないとだめだよ。地道にコツコツいこう」
女魔法使い「はあ…、なんだろう。こんなの伝説に聞いてた冒険と違う。伝説だと、
こんな地道な感じじゃなくて…勇者さまがドカーンって感じで、一気に魔物を倒して…」
どかあああん!
女魔法使い・勇者「え?」
9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:57:12.434:SzK1zoyM0 (6/44)
魔物達「ぐあああ!!」
魔物のむれを倒した
若勇者(17)「あれ…、俺また何かやっちゃいました?」
女戦士「きゃああ!勇者…、つ、強すぎっ!なに…いまの強力な呪文」
女武道家「い、いまのこの辺りのフィールドじゃ一番強い魔物なのに…、やっぱさすがだわ…」
女僧侶「伝説通りの実力ですぅ…、わたし…勇者さまのこと好きになっちゃいそうです…はうう…ん?」
10:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:57:41.100:83wXbE560 (3/10)
(´・ω・`)出たな
11:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:57:42.797:SzK1zoyM0 (7/44)
女僧侶「ってあれ?魔法使いじゃないですか…?なんでこんなところに…?」
女魔法使い「あ、えっと…うん、久しぶり」
女戦士「たしか、お前別の勇者が来るのを待つとか言って私たちについてこなかったよな…?」
女武道家「え?てか、お前と一緒にいるおっさん…ってえ?それ、まさか」
女魔法使い「うん、えっとねっ!あ、あの、この人はその、そう。
た、たまったま、そこで会った普通の冒険者のおっさんで」
勇者「ああ、この子たちが最初言ってた君の同期か。
初めまして。ぼくも異世界から派遣されました勇者なんです。よろしくお願いしますね」
女僧侶・女戦士・女武道家「えっ」
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:58:09.828:GB1h97hF0 (1/1)
この勇者は偽物だ。食えたものじゃない
13:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:58:15.688:SzK1zoyM0 (8/44)
女戦士「え、ええ…いやいや、だ、だって。装備品ひのきのぼうでお鍋の蓋って…え?」
女武道家「てか、見た目も…け、結構歳いってますよね?そのレベルも…」
勇者「ああ、歳は今年36で、レベルは6になったばっかりかな。
今は、レベル上げと資金集めでスライムを倒してて…」
女僧侶・女戦士・女武道家「ええ…」
若勇者「ふっ」
14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 19:58:49.989:SzK1zoyM0 (9/44)
女僧侶「ちょ、ちょっと、魔法使い、こっちきなさいっ!…あなた、なんであんなおっさんと冒険してるの?」
女戦士「あたしらに着いてこなかったことは、もう水に流すからさ。やめときなさいって?あれ、勇者違う。ただのおっさん」
女武道家「今からでもいいからこっちの勇者に頭下げて、私たちとパーティ組も?ね?」
女魔法使い「え…、いやけど…わたし」
……
勇者「いや、まさか俺以外に異世界に派遣されてた勇者がいたなんて知らなかったよ?見たところまだ若いけど学生さん?
パーティは別になりそうだけど、魔王討伐を目指すもの同士、がんばろう」
若勇者「はは…、僕はあなたとなれ合う気はないけど?魔王は僕が難なく倒すんで、
あなたは指をくわえてみていてください、おっさん。さ、みんな行きましょう」
女僧侶「ああ…まって、勇者さまっ」
女戦士「そ、それじゃあね、女魔法使いっ」
女武道家「私たちについてきたくなったら、すぐ連絡ちょうだいね」