女がレイプされかけた話
161:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:16:16.08 ID:SqPuqimc0
「まあ気を付ける。じゃあな」
「うん!おやすみー」
通話を切る。
あぶねー奴がいたもんだ。
男まで体を狙われんのか。
ふと、気が付けばナナが起きていた。
「お、おはよう…ございます」
「ああ、おはよう。もうすぐ飯出来るからな」
何故かナナの声がぎこちない。
寝起きだからか。
……ん?
ちょっと待て、いつから起きてたんだ。
162:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:18:17.33 ID:SqPuqimc0
もし…電話での会話を全て、聞いていたら。
もうそれ以上は考えずに夕飯の支度に取り掛かる。
自然と顔が熱くなるのを感じた。
カレーを皿に盛って、
机にコトン、と置く。
そして、いつものように2人でいただきます、を言う。
ナナの声にはもうぎこちなさはなく、
むしろ以前より明るさを増していた。
俺の思い過ごしか。
ならいいが。
163:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:19:04.14 ID:SqPuqimc0
カレーを一口食べてナナが、
目を固く瞑ってうーん、と唸る。
「いつも思ってたんですけど健吾さんって、料理上手ですよね」
何年も自炊してりゃあそれなりになる。
「まあ、な」
少し得意そうに答える。
「きっと、健吾さんはいいお嫁さんになれますね」
そしてくすくすと笑う。
こいつ、言うようになったな。
「ナナの飯も俺は好きだ。いいお嫁さんになれる」
ナナは大袈裟に照れて見せる。
ふと、思う。
俺はまた独りに戻れるのかと。
164:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:19:53.70 ID:SqPuqimc0
ナナと一緒にいるのを楽しいと思っちまってる。
これまで独りでいられたのは、
それまでが独りだったからだ。
早くしないと、取り返しが付かなくなる…
エミが言うと、俄然説得力を増す。
嫌なやつだ。
165:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:20:22.37 ID:SqPuqimc0
—-
飯を食い終わってシャワーを浴びる。
明日はどうしようか、と考える。
これまでずっと書きっぱなしだったから途端にやることがなくなっちまったな。
ナナと一日ゴロゴロする……それも良いだろう。
そんな折、ふとある考えが浮かんだ。
166:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:21:51.76 ID:SqPuqimc0
ナナと何処かに遊びに行ってはどうか。
以前、外食を提案したら断られたが
今はどうだろうか。
なんにしても聞いてみないと分からん。
明日誘ってみるか。
……
167:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/21(水) 01:22:28.53 ID:SqPuqimc0
—-
もう、ナナと共に寝るのが
当たり前になってしまった。
最近は二人仰向けで、
肩が付くほどの距離で寝ている。
今日も一緒に布団に入り
仰向けになる……筈なのだが、
今日に限り、何故か、いつかのように
ナナが俺に寄り添っている。
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