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女がレイプされかけた話


18:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 20:26:24.16 ID:RB19Goxc0

どうしていいか分からず、大丈夫か、と尋ねると

女はぎこちなくコクリ、と首肯した。

とりあえずウチこの辺だから来るか、

という問いには何も答えなかった。

放っておくことは出来ないから、

また肩を担いでフォアの後ろに乗せて

自宅へ向かった。

女は俺の腰に手を回して強く抱き締めていたが、

俺は俺で震えを止めるのが精一杯だった。




21:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 20:36:40.23 ID:UC3UssCD0.net

しえん




22:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 20:51:29.06 ID:RB19Goxc0

インスタントの珈琲を女に渡し、

向かい合うように座る。

「名前…なんて呼んだらいいかな」と聞くと、女は漸く口を開いてくれた。

「ナナ…と言い、ます」

声はまだ震えていて、顔にも青白さが残っていた。

「俺は桜田。もうこんな時間だしあんな事があった後だから泊まってけよ」

気がつけば既に2時を回っている。

この時間に家に返すのは良くない。





23:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 21:11:36.07 ID:RB19Goxc0

言った後で泊まる事の意味に気がつく。

しまった。無神経だったか。

「あー…俺は友達のとこにでも泊まるから、ここは好きに使えよ。

飲み物食べ物とか…風呂とか」

あんな事の後だし盗んだりとかは無いだろう。

しかし、意外にもナナは首を振った。

一人にするなと言うことだろうか。

少し困ったが、無下にする由もない。




24:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 21:12:26.14 ID:RB19Goxc0

珈琲をひと息に飲んで言う。

「じゃあ俺はソファーで寝るからロフトの布団で寝たらいい。悪いけどもう疲れたから寝させてくれ。」

しかし、ナナはまた首を横に振った。

どうしたいんだ。




25:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 21:13:43.97 ID:RB19Goxc0

「隣で寝ても、良いですか」

思わず狼狽してしまった。

いや、俺は構わないけども。

分かった、とだけ告げてロフトに上がる。

ソファーじゃ2人も寝られないからな。

ナナもすぐにその意図を察したようだった。




28:名も無き被検体774号+:2014/05/19(月) 21:30:55.77 ID:RB19Goxc0

数分後にナナもロフトに上がってきた。

俺は出来るだけ距離を取るように端っこに詰めてナナを背にした。

しかし、なんとナナ自ら近くに寄って来た。

ちょっと警戒心が薄すぎるんじゃねーか、と思ったが、

違う。そうではない。

俺はさっきよりもナナの身体が震えているのに気が付いた。




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