【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」(その3)(完)
826:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:36:08:OM4v9M6U (25/31)
うるか 「へぇ……?」 ボンッ 「へ、へぇぇえ!?///」
うるか 「こ、こばやん、それって、どういう意味……?」
陽真 「……そのままの意味だよ。じゃ、戻ろうか」 ニコッ
うるか 「ちょっ、こ、こばやん~~~!!」
陽真 (……俺が思うことを、そのまま伝えただけ)
陽真 (これくらいは、いいよね。成ちゃん)
827:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:37:16:OM4v9M6U (26/31)
………………夜
陽真 「成ちゃん、布団一枚で大丈夫? 毛布使う?」
成幸 「いや、大丈夫だ。全然暖かいよ」
成幸 「それより、悪いな。結構遅くまで勉強しちゃって」
陽真 「お泊まり誘ったのは俺だし、それくらいは覚悟してたよ」
陽真 「……お姫様たちと先輩もちゃんと勉強できたかな?」
成幸 「いつもより進みが良いくらいだったよ。後半もだれることなくやってたしな」
陽真 「小中学生成ちゃんのパワー、恐るべし……」 ボソッ
成幸 「? なんか言ったか?」
陽真 「ううん。なんでもない」
クスッ
陽真 「それにしても、あんな美人ぞろいで誰とも何ともなってないって、成ちゃんは本当にすごいよね」
成幸 「……お前、それ褒めてないだろ」
成幸 「いいんだよ、俺は。そういうのはよく分からないし」
828:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:38:08:OM4v9M6U (27/31)
陽真 「……いや、褒めてるよ」
成幸 「はぁ?」
陽真 「……ねぇ、成ちゃん」
成幸 「ん?」
陽真 「本当にまだ、“そういうのはよく分からない”?」
成幸 「ん……」
成幸 「………………」
成幸 「……分からない、と思う」
陽真 「思うって?」
成幸 「……女子にドキッとさせられることは増えた……気がする」
成幸 「でも、恋愛とかそういうのは、全くイメージは湧かないしな……」
成幸 「やっぱり、俺には難しいよ」
陽真 「……うん。そっか」
829:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:38:48:OM4v9M6U (28/31)
陽真 「……ま、成ちゃんは勉強で忙しいもんね」
成幸 「おい、お前もだろ、受験生」
陽真 「ははは。そうだったね」
成幸 「そうだったね、って。お前な……」
成幸 「………………」
陽真 「………………」
陽真 「……成ちゃん」
成幸 「………………」
陽真 「……寝ちゃったか。ま、いいや」
陽真 「ね、成ちゃん」
陽真 「誰を好きになってもいいし、誰と付き合ってもいいし、誰と結婚してもいいからさ、」
陽真 「……絶対、幸せになってよね」
おわり
830:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:39:37:OM4v9M6U (29/31)
………………幕間1 「川瀬あゆ子」
智波 「ねぇ陽真くん」
陽真 「なぁに、智波ちゃん」
智波 「うるかから聞いたよ? 家にお姫様たち呼んで一緒に勉強会したんだって?」
陽真 「え……? あ、うん。したけど……」
ハッ
陽真 「ち、違うよ!? それは、その、そういう意味合いのものじゃなくて!」
陽真 「成ちゃんを呼んだら、ついてきちゃっただけで……」
智波 「………………」 クスッ 「ふふ、分かってるよ。陽真くん、慌てちゃってかわいいなぁ」
陽真 「や、やめてよ……。びっくりしたよ。でも、たしかに彼女に聞く前に女の子を家に呼んだのは、ごめんね」
智波 「えぇ? それくらいいいよぅ」 ニコニコ 「陽真くんはまじめだなぁ。でもそういうところも、好き」
陽真 「俺も智波ちゃんのそういうお茶目なところ好きだなぁ」
イチャイチャイチャイチャ
あゆ子 「なぁ、お前ら」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!! 「どうでもいいんだけどな、私の前でイチャつくのはヤメロ」
831:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:40:17:OM4v9M6U (30/31)
………………幕間2 「川瀬あゆ子2」
智波 「でも、私より先に唯我くんがお泊まりするって、唯我くんに妬いちゃうなぁ」
陽真 「へ? いや、でも、そういうのは、その……」
智波 「……ところで、陽真くん」
陽真 「?」
智波 「……今日、家に親いないんだけど、うち、来ない?」
陽真 「え……」
カァアアアア……
陽真 「あっ、えっと……///」
智波 「……///」
あゆ子 「だからさぁ、お前らさぁ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
あゆ子 「何で私がいるところでそれやるの? わざと?」
おわり
832:以下、名無しが深夜にお送りします:2025/04/28(月) 21:43:13:OM4v9M6U (31/31)
>>1です。
本当にご無沙汰しております。
小林くんに関しては、以前も似たようなお話を投下しましたが、
彼の成幸くんとうるかさんに対する想いは並々ならぬものだと勝手に思っております。
できればまた彼のお話が書きたいです。
読んでくださった方、ありがとうございました。
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