【3/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
770: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/22(火) 22:13:15.73 ID:u6YGH+CJO
放置して本当にすまん。
今日書きため分投下します。
用事済ませてからになるけどまた来ます。
780: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:14:28.46 ID:9O7549PaO
すまん。
続きです。
サリナ「よく分かったね。ここにいるって。」
俺「あー…
勘だよ。もしかしたらって…」
来ると思ってここで待っていたんだろう。
ここが最後だ。本当に来て良かった。
サリナ「ごめんね。
勝手なことして。
心配したよね?
本当にごめん。」
俺「いいよ。
元気だったか…」
言葉が詰まる。
781: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:15:31.79 ID:9O7549PaO
いったい今まで何処で何をしてたのか。
何故連絡がとれなかったのか。
今は何処に住んでいるのか。
他に男ができたのか。
聞きたい事は山ほどあった。
でも、それを言葉にすることが出来なかった。
何故なら俺自身、ずっと自由にやりたい放題してきたんだ。
今更サリナを責める資格はない。
ただこうして目の前にいる。
それが何故か嬉しかった。
782: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:16:49.91 ID:9O7549PaO
俺「ずっと謝りたかった…
駄目なやつだよ俺…
サリナが出ていって、ハルを一人で育てて。
初めて子育ての大変さを理解した。
毎晩思うんだ。
一人でハルを育て、サリナはきっと不安でしかたなかっただろうなって。
辛い想いをさせたこと、申し訳ないと思ってる。
本当にすまん…」
783: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:18:28.89 ID:9O7549PaO
サリナ「いいの。
わたしが悪いの。
自分が母親として未熟だったから。
ハルを連れて行かなかったのは、わたしの身勝手だから…」
俺「なぁ…」
もう一度戻って一緒に暮らそう。
ハルのために、俺達家族のために。
そう言いたかった。
でも、
言い出せなかった。。。
俺の続きの言葉を待つサリナ。
一瞬時が止まったように、ただ無言が続く。
784: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:20:50.46 ID:9O7549PaO
サリナ「今までありがとう。
わたし出ていってすぐ、ハルを置いてきたこと後悔したの。だからね…」
言葉を止めるサリナ。
この後何を言われるのか分かっている。
この先は聞きたくない。
頼む。
言わないでくれ。
サリナ「だから、ハルを返してほしいの…
勝手だって分かってる。
でも、わたしにはハルが必要なの…」
と言って後ろからハルを抱きしめた。
サリナ「お願い…
お願い…」
785: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/23(水) 00:21:49.39 ID:9O7549PaO
頭を下げ肩を震わせるサリナ。
昔の俺なら即答でOKしたと思う。
その時の俺には子育てなんて無理だったからな。
俺「すまん…」
それしか言えなかった。
俺は自分の行いを後悔している。
勝手きままをしてきたんだ。
どの口で
「駄目だ。今更現れてふざけたことぬかしてんじゃねー。」
なんて言えるワケがない。