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【学マス】篠澤広「負けたら退学?」 (46)(完)


15:Dの人:2025/03/18(火) 21:42:02.78:p5ftvJd7o (15/46)

──

佑芽「作戦会議だー!」

千奈「ですわー!」

広「おぉー……」

佑芽「広ちゃんが最終試験を突破するために! あたしと千奈ちゃんは極秘資料を入手してきました!」

広「極秘資料……?」

千奈「生徒会特権ですわ!」

佑芽「じゃじゃーん! 中間試験の時の点数表だよー!」

広「点数表……」

千奈「これには篠澤さんが中間試験のどこで評価されたかが詳細に書かれていますわ!」

佑芽「ほら見てこれ! 広ちゃんは残り1分のところですごーく点数が入ってる!」

広「……ハート」

佑芽「そう! 広ちゃんの最後のハートポーズがものすごく可愛かったってことだよ!」




16:Dの人:2025/03/18(火) 21:42:49.40:p5ftvJd7o (16/46)

千奈「このハートポーズで最終試験も突破ですわ!」

広「……佑芽、千奈、それは難しいと思う」

佑芽「ええっ!? なんでー!?」

広「あのハートが評価されたのはよく分かった。だけど、アレはプロデューサーの作戦で不意打ちみたいなもの。同じ手は通じないと思う」

千奈「そんな……ではいったいどうすれば……!」

佑芽「じゃあじゃあ! 新しいポーズを考えるのは!?」

千奈「そうですわ! 審査員を魅了するような新しいポーズを考えれば良いのですわ!」

広「……新しいポーズ」

佑芽「よーし! それじゃあ早速新しいポーズを考えよー!」

──




17:Dの人:2025/03/18(火) 21:43:55.14:p5ftvJd7o (17/46)

──

広「いだだだだ……!!」

佑芽「ほら! 広ちゃんもっと脚上げて!」

千奈「花海さん! それ以上は篠澤さんの脚がもげてしまいますわ!」

佑芽「えー? 広ちゃん身体かったいなー」

広「……佑芽、今のポーズは関節を外さないと無理だと思う」

佑芽「大丈夫だよー、ほら」

広「……凄い。佑芽の関節は取り外しが可能……?」

佑芽「違うよ広ちゃんが固すぎるんだよっ」

千奈「それにしても花海さんは柔らか過ぎますわ」





18:Dの人:2025/03/18(火) 21:44:45.47:p5ftvJd7o (18/46)

佑芽「もー、じゃあ広ちゃんストレッチからやろうよ」

広「……佑芽、千奈」

佑芽「なーに? 広ちゃん」

千奈「どういたしました?」

広「ありがとう」

佑芽「……」

佑芽「えー、急にどうしたの? 照れちゃうなー」

千奈「そうですわ篠澤さん、なんだかくすぐったいですわ」

広「……佑芽と千奈がいなかったら、私が最終試験に合格する可能性は殆ど0に近かったと思う」

佑芽「そんなことないよっ! 広ちゃんは可愛いんだから最終試験だって充分可能性はあるよ!」

千奈「そうですわ篠澤さん! 自信をお持ちになって!」

広「……プロデューサーが言っていた。あの2位の人は中等部からのアイドルで、私が挑むのは無謀だって」

佑芽「ムボー……」

千奈「そんな……」

広「でも、私は諦めたワケじゃない。今、プロデューサーが勝つための作戦を考えてくれている」

広「……佑芽と千奈も協力してくれる。この事で私は無謀じゃなくなったと考えている」

千奈「篠澤さん……」

佑芽「今はどれくらいで勝てると思ってるの?」

広「……2%?」

千奈「ダメですわーー!?」

佑芽「特訓再開だああああっ!!」

──




19:Dの人:2025/03/18(火) 21:45:52.33:p5ftvJd7o (19/46)

──

P「無理ですね」

広「……そう」

P「篠澤さんの言うように、中間試験は不意打ちがたまたま上手くいったようなものです。安易にポーズを変えただけで最終試験を突破できるとは思えません」

広「うん」

広「でも、佑芽と千奈は私のために新しいポーズを考えてくれている。それを無駄にするワケにはいかない」

P「無駄にはなりません。新しいポーズは活かせませんが、その為のストレッチや体力作りは最終試験に必要不可欠なものです」

広「……つまり、最終試験に向けての作戦はもう考えてある?」

P「ええ」




20:Dの人:2025/03/18(火) 21:46:34.97:p5ftvJd7o (20/46)

P「基本的には中間試験と変わらず後半に力を入れる形です。ただ違うのは後半は新しいポーズではなく」

広「ではなく?」

P「ソロ曲を披露してもらいます」

広「……後半に?」

P「はい」

広「……プロデューサー、それは不可能」

P「はい」

広「私は一曲歌うと酷く体力を消耗してしまう。試験の前半から歌い出したとしても、歌いきった時には倒れてしまうかもしれない」

P「はい」

広「それを体力を消耗した後半から歌い出すのは無謀。確実に私は体力の限界を迎えてしまう」

P「はい」

P「だから、やりましょう」

広「……聞いてた?」

P「ええ、篠澤さんの体力を考えると後半からの歌唱は難しいものになります。最悪試験中に倒れてしまうかもしれません」

P「だから、やりましょう」

広「ふふ、倒れるかもしれないのに……やるんだ」

P「はい、篠澤さんには体力を消耗した上で更にソロ曲を披露してもらいます。試験終了に合わせて歌い終われるよう歌い出しのタイミングを練習しましょう」

広「……作戦の意図は?」

P「言えません」

広「……そう」

P「……すみません」

広「大丈夫。私はプロデューサーを信じてる」

広「倒れるのが前提の作戦でも、望むところ」

P「一応言っておきますが、倒れないのが前提です」

広「ふふ、頑張るね」

P(……勝つなら合格が必須、負けたら退学、か)

P(相変わらずギャンブル性の高いプロデュースになるな……この人は……)

──




21:Dの人:2025/03/18(火) 21:47:01.93:p5ftvJd7o (21/46)

──

トレーナー「すごいわ篠澤さん、休憩を入れずに1曲歌えるようになったわね」

広「──」

千奈「ああっ! 篠澤さんがまた倒れてしまいましたわっ!」

佑芽「広ちゃん深呼吸深呼吸っ!! もう1曲いくよっ!」

──




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