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もう一人のジャック・ザ・リッパー?『トルソー・キラー』「おんj『海外』未解決事件部 Part3」


871: 誰そ彼 2017/09/01(金)03:53:23 ID:LDi

  レイナム・ミステリー

1887年5月のことである
ロンドン近郊にあるテムズ川沿いのレイナム村(現在は大ロンドン区内にある)のテムズ川から
ある労働者が一纏めにされた包みを引っ張り上げた
包みの中を見たらビックリ、手足のない胴体が入っていたのである

こののち、5月から6月にかけてバラバラになった遺体の一部が次々に見つかった
見つかった遺体の部位をそれぞれ組み立てていくと、どうやら1人の女性になるらしいことがわかった
しかし残念ながら、顔を含む胸より上の部分が遂に見つからなかった

当時の法医学の技術ではバラバラになった遺体の死因が何であるかを突き止めることは難しく
殺されたのか否かはおろか、暴行を受けた痕跡すら判断できなかった
そんな状況なので、裁判所も「遺体を発見した」という発表をするのが精一杯だった

また、DNA検査はもちろん、19世紀には指紋による身元検査技術すら存在しなかったため
(指紋が犯罪捜査や身元調査に使われるようになったのは1905年以降)
今に至るまで誰の遺体であるかすら判明していない
わかっているのは遺体をバラバラにして捨てた誰かがいただろうことだけである

引用元: https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1500550900/




873: 誰そ彼 2017/09/02(土)06:10:39 ID:idG

  ホワイトホール・ミステリー

1888年9月11日、ロンドン中心部ウェストミンスターのピムリコにあるテムズ川の河岸の泥の中から
人間の肩から右腕にかけての一塊が発見された
こんな事をされて無事な人間は世の中にそうはおるまい
しかし誰の腕肩であるか、判別しようもなかった
指紋が身分証明の決め手となるのは20年近くものちのことである

同年10月2日、ロンドン警視庁、通称スコットランドヤードの新庁舎を建築しているさなかの
ロンドン中心部ウェストミンスター、テムズ川の畔である
建築中の庁舎の中で労働者が包みを見つけたのだが、嫌な予感がする
果たしてその嫌な予感は当たり、中から出て来たのは人間の、女性の胴体の一部だった
9月29日の時点でそこに包みが置かれていなかったのが確認されており、3日間のうちに誰かが置いたらしい
異体は黒いペチコートらしきもので包まれており、外は紐で縛ってあった

警察の鑑識は10月の胴体と9月の右腕が同一人物のものであると確認した
これは殺人なのか、単なる死体損壊・遺棄なのか
イギリスの新聞タイムズ紙は、医学生がいたずらで捨てたものではないかと推測する記事を出した
医学部なら解剖用の遺体、それも解剖済みのものが存在しても不思議ではない
筋の通った推理ではある

そののち新聞を賑わせたのが、かの「切り裂きジャック」と結びつける論調である
まさにこの年、1888年8月31日から11月9日にかけて、ジャックはロンドンのイーストエンドで少なくとも5人を殺害している
時期的には完全に合致する
(10月2日時点で確実にジャックによると思われる犠牲者は4人、ジャックが自らを「ジャック・ザ・リパー」
と名乗った手紙が新聞社に届いたのが9月27日)
しかし、警察は「ジャック」とホワイトホールの遺体との間に関係性を見出すことが出来なかった




874: 誰そ彼 2017/09/02(土)06:11:01 ID:idG

10月8日には検死官による詳細な調査が行われた
白い肌に濃い色の髪の毛を持っており、手作業や肉体労働に従事した経験はないか、あっても少なそうだと見られた
死後6週間~2ヶ月ほど経っていると推定され、「身長が高く、栄養状態もいい、24歳前後の」女性であるとの見解を示した
そしてこれが特徴的であったのだが、子宮が体から切り取られていた
また、右肩から腕を切り取った傷口から、外科的な知識を持った人間による遺体の損壊であると推測された
止血帯のようなもので縛った痕も見られた
そして、この女性が子供を産んだ形跡は認められなかった
犠牲者は死亡時に錦のサテン生地のドレスを着ていたらしかった
そのドレスはイングランド北部・イギリス中央部のブラッドフォードで、約3年前から生産されているものであることまでは判明した

ここまではわかったのだが、肝心の死因がわからない
遺体の主は溺れたり窒息したりしたのではないことは判明した
左肺には深刻な胸膜炎の罹患が認められたが、これが死因と関係があるか否かはわからなかった
心臓は健康そのもので、右肺、肝臓、胃、腎臓、脾臓など体の各器官にも異常はなかった

犬を使って捜索を続けたところ(イギリスで正式に警察犬を導入するのは20世紀に入ってから)
まもなく、ロンドン警視庁新庁舎建築現場に程近い地中から埋められた左足が見つかっている
しかし今に至るまで、遂に頭部など残りの部分は発見できず、よって遺体の主が誰であるかは判明していない

その後1890年にロンドン警視庁新庁舎が完成した
しかし、まさにその地で発覚した「ホワイトホール・ミステリー」
これの謎が今に至るまで全く解かれていないのは、何とも皮肉な話である





875: 誰そ彼 2017/09/02(土)23:17:44 ID:JdF

とりあえず切り裂きジャックと絡められる当時のロンドンの事件
まぁーしゃーない




876: 誰そ彼 2017/09/03(日)05:24:47 ID:tnp

  エリザベス・ジャクソン

1889年6月4日、またまたロンドンの話である
このたびはロンドン塔の対岸に当たる地区の河岸付近で、またしても女性の「トルソ」が見つかった
早くも翌日、タイムズ紙が
 医者の所見によれば、遺体女性は死後48時間以内、大雑把に言えば
 人間の関節についての知識を持っているはずの人間によってバラされた
と報じている

そして、1週間のうちにさらに多くの体の各部が次々と発見された
6月11日付のタイムズ紙にはこうある
 火曜日(6月5日)には左足と下腹部がそれぞれテムズ川の別の場所で
 木曜(7日)には肝臓と胴体上部がそれぞれまたテムズ川の別の場所で
 翌金曜日には右足の先の部分と左足の残りの部分がそれぞれテムズ川の別の場所で
 土曜には左腕から先の部分と、尻・骨盤、そして右腿の部分がそれぞれテムズ川の別の場所で
 そして昨日(6月10日)右腕の部分がまたテムズ川で見つかった

捜査官はまたしても、知識のある人間による遺体若しくは人体解体であると考えた
ちなみに、知識があれば遺体を解体するのに鋸とか斧で力任せにやる必要はないらしい
詳しくいうとアレなんでやめとくが

さて、6月17日にもう少し詳しく精査した結果、外科的知識・技術は必要ないかもしれないが
肉屋や屠畜の初歩的な知識を持った人間による解体だろうと思われる、と発表した
但し、精査を持ってしても、当時の技術では死因を特定することは出来なかった

あれ?レイナムの事件(>>871)やホワイトホールの件(>>873-874)に似てへんか?
法務関係者もそう思ったのだろう
予備審査で「1人または複数人の殺人者による恐るべき犯罪である」との結論に達したようだが
何しろ容疑者どころか死因すらわからないのに立件などできるはずもない
そんな訳で本件も未解決のまま今に至っている

なお、結局頭は見つからずこんにちを迎えているが
被害女性の身元はチェルシーの売春婦エリザベス・ジャクソンであるらしいことが有力視されている




877: 誰そ彼 2017/09/03(日)16:04:10 ID:kqI

切り裂きジャックと同時期に似たようなやつがいたんやろなぁ
というか切り裂きジャックに集中しすぎて他がおざなりになったか模倣犯がいっぱい出ただけかもしれへん




878: 誰そ彼 2017/09/04(月)04:16:22 ID:tkJ

  ピンチン通り殺人事件

ロンドンのちょうどこの季節、1889年9月10日というから今から128年前のことである
ホワイトチャペル地区のピンチン通りで朝早く、またもや女性の胴体部分の遺体が発見された
トルソになった以外の部分はないか近辺を捜索したが、見つけることはできなかった
胴体だけでは犠牲者の特定も不可能であった
一目してわかったことといえば、トルソになった遺体には血がたっぷり含まれていたことから
喉を掻き切ったりなどの失血死ではないだろうということだけだった
ところが病理学者の解剖の手にかかるとこれさえも覆る
体の組織や血管の血が全体的に失血状態になっていたと記録された
つまり、学者の見立てでは失血死だということになる

当地ロンドンの新聞はさっそく推理合戦を行った
遺体の主はリディア・ハートという失踪女性だと報じた新聞があったが
この女性は事件とは無関係の病気で入院中で、報道があって少しのちに退院したので
報道は飛ばしだったと判明した
別の新聞ではエミリー・バーカーというやはり行方不明の少女ではないかと書かれたが
これまたのちの誤報であったことがわかっている
検死官の見積もりでは被害女性は30~40歳くらいとしているので
これが間違っていなければ少女であるエミリーが犠牲者ではありえない

ちょうど同時期にジャック・ザ・リパーがロンドンを震え上がらせていたが
警察のドナルド・スワンソンはピンチンの件はジャックの仕業ではないと考えていた
むしろレイナム(>>871)、ホワイトホール(>>873-874)、チェルシーのエリザベス・ジャクソン(>>876)
この3件との類似性を感じ取った
警視総監ジェイムズ・モンロー(ジャック事件でユダヤ人に関するチョークの落書きを消させたチャールズ・ウォーレンの後任)も
ドナルドの推測を支持した
つまるところ、「レイナム→ホワイトホール→チェルシー→ピンチン」と殺人行脚を続ける
同一の連続殺人者が存在するという訳である

「トルソ殺人者」と名付けられたこの4件の殺人者(実際には死因が不明な犠牲者もいたのだが殺人事件とみていたらしい)
がジャックと同一人物か別人かはわかっていない
結びつける証拠も別人であるという根拠もないのでどうしようもない
なお、現在のリパロロジストらは、「トルソキラーとジャックは手口が違う」として別人説を支持するのが主流であるらしい

当時のロンドンは警察能力が低かったか治安が極端に悪かったか、いくつもの事件が解決されぬまま留め置かれていたが
そのうちの1873~74年にかけての未解決事件「バタシー・ミステリー」や1884年の「トッテナム・コートロード・ミステリー」
との関連も取りざたされている

しかし今に至るまで何もわかっていないのが現状である
レイナムに始まり本件までの一連の犯行を「トルソ殺人者」と名付けた連続殺人者の仕業だ、としてはいるものの
本当に同一人物による殺人なのか、ひょっとしたら殺人ですらないのかなど
判然としていないことばかりである




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