バイト先の弁当屋が夜逃げしてびっくり。夫婦ですごい優しい笑顔を浮かべる人だったのに
20: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:02:22 ID:Q9u
ただエクスタシーから覚めたとは言え
色々な不安を感じたとは言え
流石に初日にオジサンに相談してみた
自分「あの、給料は週払いですよね・・・・?」
オジサン「ああ?そうだけど、
なんだ?どうかしたか?(声音としては優しい)」
自分「えっと週末っていつでしたっけ!(慌てて話題を逸らす)」
オジサン「あー金曜日と土曜日どっちがいい?」
自分「え、選べるのですか?」
オジサン「その方がいいだろ?」
自分「なら金曜日がいいです!」
オジサン「あー・・・・・・・・・・・・
(そのままテレビを見る)」
自分「(つられてテレビを見る。その長い「あー」はなんだ?)」
オジサン「あーあー・・・・・うん、ちょっとまってくれな」
そのままオジサンは動き出した。
21: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:06:43 ID:Q9u
カウンターの方でオバサンとオジサンでなにかを話していた
途中「あ!そうだった!」とか言っていたのを覚えている
もう不安で不安で不安でしかなかった
なんか知らんけど
とても人良さそうな人たちなのに、
黒いモヤモヤして煙たい雰囲気を感じたのを覚えている
しばらくして
オジサン「ごめんね、ごめんね、またせたね」
自分「いえ!」
オジサン「それで今週末は、ごめんね、
ほら今日から入っているから、色々計算の方があってね!」
自分「なるほど?(意味は分かっていないのに頷く無能)」
オジサン「来週に今日からの分まとめて払うから・・・・ね?」
自分「本当ですか!分かりましたーーー!!!
(何故か超喜ぶ無能バカアホ)」
給料が貰えるという話を聞いたら、
俺のテンションは馬鹿みたいに上がった
実際バカなんだけどよ
22: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:08:55 ID:Q9u
家族にとりあえず話したら「初日はそんなもんだー」と
適当に流された
母親は「週払いって言ったんでしょ?変じゃない?」と
疑問に思っていたが
親父が「働くってそういうもんだから、
それに会社でも急に~~(なにかを色々話したが覚えていない)」
と言い出して有耶無耶になって終わった
親父の話はよく覚えていないが
その日の夜は安心して眠ったので
「そうか!じゃ変じゃないな!」と安心できた内容だったと思う
23: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:11:59 ID:Q9u
次の日は30分早くに出勤した
もうオバサンは店の中で準備を始めていて
オジサンは後ろでジュージュージャージャーと弁当作り出していた
「おはようございます!」と元気に挨拶すると
中から「「おはよう!」」と2人が明るく返事を返してくれた
すんげーそれが気持ちよかったし、ゾワゾワッと鳥肌を立った
(昨日の奴は疑心暗鬼すぎだな!)って自分で思った
実際、働いたことなんか無かったし、初めての仕事だし
不安になっていた自分が馬鹿らしく思えていた
まあ、実際のところは馬鹿だったわけだが
24: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:14:19 ID:Q9u
早くに来すぎてもエプロン着るだけだから
特にやることもなくパイプ椅子に座っていた
オジサンがせっせと料理を作って弁当箱に詰めて
オバサンの方がカウンターを拭いて
出来上がった弁当箱を運んで
申し訳なくて「なにかできないか?」と聞いたら
店の前の掃除をしてくれと
あと冷凍庫(一般家庭サイズ)に箱の中の肉を入れてくれと
充実していた。
25: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:14:49 ID:Q9u
ちなみに俺は言われた通りのことをちゃんとしていた
支持を受けて「あー充実」で棒立ちはしていない
念の為
26: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:16:59 ID:Q9u
と、そんな感じで結局開店時刻を余裕でスルーしていた
「いいよ!いいよ!」とオジサンが笑い
「どうせまだ誰も来ないし、来たら対応すればいいから!」
とオバサンが笑う。
「俺がトロいから」と反省しているの格好付けているのか
よく分からないことを俺が言う
・・・・そのまま、その日は昼過ぎまで誰も来なかった。
ただ、ここにその間に沢山のことが見えた
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