バイト先の弁当屋が夜逃げしてびっくり。夫婦ですごい優しい笑顔を浮かべる人だったのに
27: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:20:11 ID:Q9u
11時までオジサンは居たのだが
「今日は昼作らなくていいなー、誰もこねーだろ」と言って
どこかへ出ていってしまった
オバサンは止めもしないし「いってらっしゃ~い!」と見送る
無能バカ俺も「いってらっしゃい!」と見送る
オバサンはその後はテレビを見て笑ったり
一人ツッコミを入れたりしていた
俺もやること無いからボーッとジャンプ読んでいる
ちなみにこのジャンプが今考えると闇が深いのだが
オバサンが「どうせ暇だろうから、これ」と
渡してきたものである
28: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:25:10 ID:Q9u
なにか適当に盛り上がれる雑談をした流れで
オジサンは何処に行ったのかを尋ねると
「うーんうーん~・・・・」と悩んだ素振りをした後
「パチンコ♪」と可愛く行った
俺は内心ハラッとした。まだハラハラしていないが、ハラッと
当時、うちの地元だけかもしれないが高校生の間でも
今で言う『パチカス』な話題は出ていた
バカ高だから尚更、親がパチカスってやつだっていた
なーぜか、それが頭をよぎったのである。
オバサンは畳み掛けるかのように
「私も行きたいんだけど最近行けてないのよー」
「そうだ雨が降ったら多分休みになるからねー」
「もしも休みの時とか店の電話誰も取らないことがあれば
○○(パチンコ屋)にいるからね~」
「○○くん(俺)が休む時はウチも休むかも、
アーッハッハッハッwwwwww」
ハラッが2回続いてハラハラッに変わってしまった
29: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:29:02 ID:Q9u
そんな流れで昼過ぎまで誰も来なかった
昼過ぎに来た作業着を着たオッサンや兄さんたちは
セール弁当(100円)しか買わずその癖割り箸や袋を
大量に要求された
オバサンは「家のヤツなくなっちゃったの?」とか
気さくに言って
「そうそう、家の割り箸が切れちゃって。
おばちゃんまけて!」とか。
その後来たのは、なにを言っているかよく分からない兄さん
鼻の穴のしたまで前髪だけ(前髪だけ)伸ばして
しきりに頭を左右に振る
「(かすれた声)・・・だぜ!」「(かすれた声・・・)さ!」
「(かすれた声)・・・ぬさ!」
俺の中でのあだ名は『前髪ナイアガラ』だった
30: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:30:11 ID:Q9u
あとは、客も来ず17時を回った時にオバサンから
「今日は帰っていいよー」と言われ
オバサンを一人にはと思ったがお言葉に甘えて
「それじゃ、失礼します。お疲れ様でしたー」と帰宅した。
31: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:40:36 ID:Q9u
夜中に友人に呼び出されて出かけ
(今考えると昼間に来て居ないから深夜に来るって
ふざけていると思う)
コンビニで各々がジュース持ってきて馬鹿騒ぎをしていた
俺がバイトしていることを話したら何故か大受けだった
一人がしきりに店は何処だ何処だと聞いてくる
仕方なくその場所を教えたのだが
「近所じゃんwwwwww」と爆笑した
ただ「そんなところにあったかな?」とも言われた
俺「じゃあ、俺が行っている店は
幽霊店かなにかかよwwww」と返した
幽霊店よりもひどい夜逃げ店です
32: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:44:18 ID:Q9u
次の日、寝不足ながらも出勤した
昨日の早くに来て作業するに味をしめたとも言える
役立ってる自分っていうのに酔いしれたかったのだと思う
ただその日はオジサンが
「昨日は頑張ってくれたからね、これ食べておき」と
肉物関係の弁当のおかずをすべて一緒くたにした
スペシャル弁当を用意してくれていた
オジサン「落ち着いたら昼まで暇だろうし、ゆっくりお食べ!」
そんな感じでゆるく始まった。
しかし、奇妙なことに気がついた
33: 名無しさん@おーぷん 20/02/28(金)22:46:51 ID:Q9u
その日も早くに来て掃除と冷蔵庫と冷凍庫に
ものを入れる作業をしているのだが
明らかに一日に入ってきている量が多すぎる
考えて見れば冷蔵庫や冷凍庫の中が
元々スカスカだったような気もした
聞けば「明日からは来ないから」と言われる
その時の俺は「そんなに食材消費しまくっているのか?」
と思っていたけど
今考えると『消費関係なしに、元々スカスカの冷蔵庫と
冷凍庫に食材を詰め込んでいる』ってことだった
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