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オカルト、怖い話を語れ『畑を耕したら尋常じゃない程の骨←翌日消える』


115: ななし製作委員会@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:00:28.28 ID:tjAHjknz0

すると奥様が「お坊さんのことはDさんから聞いたんです」と仰いました。
Dさんとは、昔、教育関連の仕事で一緒にお仕事をしたかたでした。
そうなら早く言ってくれたら事前にDさんに色々聞けたのにと思いましたが、
それよりも気になったのが「周りに聞こえたら良くないし」でした。
「そうなんですかぁ」とか相槌を打ちながらその言葉が気になって気になって、
既に少々ビビッていました。
「周り」って何?会話の流れそのままで「家族」なら良いなぁとか思っていると、
「Dさんがですね、お坊さんなら優しいので引き受けてくれるって言ったんでね」
Tさんが話を始めました。




117: ななし製作委員会@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:07:14.33 ID:tjAHjknz0

要約するとTさんご夫妻は某県に仕事と住宅購入で最近引っ越して来た。
(だからDさんを知っている)
新築したがそれまでに数年間ご夫婦で某県の色々な場所を下見して
今の場所に決めた。山も海もあり水も空気も新鮮、食べ物も美味しい場所。
ご夫婦には子供がいないので残りの人生をゆっくり過ごす場所が欲しかった。
想定できる残りの年月で不自由しない仕事量と蓄えを計画もしてきた。
電話ではお墓と言ったが、実はお墓の様な物である。
勿論ここで「えええ?」と思い、思わず声が出そうでした。
なので「お墓みたいなものとは、どういうものでしょうか?」とお聞きしました。




118: ななし製作委員会@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:17:27.29 ID:tjAHjknz0

普通の会話の流れだったところに凄い違和感のあるものが出て来ちゃったんで
私の声にも力が入ったのかもしれません。
そのせいなのか、Tさんよりも奥様が先に
「すいません、だますつもりとか、そんなんじゃなかったんです」
と慌てる口調で仰いました。
「いえそんな風には思ってませんから、大丈夫ですよ。
というかみたいなものって碑とか石の積み上げてあるものとか、
そういう感じのものでしょうか?」
と車内の重くなってる感じの空気感をビンビン感じながら質問を続けました。
Tさんは「私たちもお墓みたいなとしかいえない(表現できない)んです、すいません」
と仰って「すいません」を何度か繰り返しました。
わー、もうダメかも・・・加持祈祷禁止されてるけどもっと勉強しとけば良かった
とか思っていると奥様が
「でもお坊さんならみたらわかると思うし、大丈夫だと思うんです」
と仰いましたが、私はこの時点で正直逃げ出したかったです。

で、すいませんこの後夕方のお勤めと夜のお勤めがあるのでそれが終わって
また続けます。勝手言って申し訳ありません。





122: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 19:20:11.70 ID:i3QEdobO0

そういう訳で車中は重い空気のまま目的地に進んで行ったのですが、
私が思っていた中心部付近でなく某県でも主要道から離れた
なかなか行くことのない地域に向かっていました。
車中の重い空気と違って晴れやかな外の風景は逆に怖さを煽る感じさえしました。
その間、Tさんに何個か質問をしました。
「私にお電話いただく前に地元の僧侶などには依頼されなかったのですか?」
Tさん
「勿論、しましたけど・・・」
「しましたけど?」




123: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 19:28:15.34 ID:i3QEdobO0

Tさん
「断られまして・・・隣の部落もだめで、隣の地域、隣の町まで探したけど駄目でした」
「あの・・・どういう理由で断られたんでしょうか?」
Tさん
「色々です、お坊さんみたいに宗派が違うからというところもあれば、
檀家じゃないからといわれたところもありました」
Tさんの奥さん
「だからお坊さんが引き受けて下さって本当に感謝してるんです」
ん?何かはぐらかされてる??
「あの・・・そのお墓みたいなものを移設するのは移設するんでしょうか?
それともそこで経読みするだけで良いんでしょうか?」
Tさん
「出来たら移して欲しいんです」
うわ・・・こりゃ相当やばいなぁ
現役の僧侶のくせに恥ずかしながらそんな事を考えてますますビビリました。




126: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 20:40:06.38 ID:i3QEdobO0

で、そうこうしながら(結局何か聞いてもはぐらかした様な返答ばかりでした)
目的地近くに着きました。
確かに山もあり海もあり晴れた日だったので自然がより綺麗に見えました。
初めて来た場所でしたが私の認識では海鮮物(牡蠣や海苔)が美味しいと
聞いた事がある地域でした。
途中の道の駅の駐車場も観光バスや自動車が沢山で
自分の嫌な予感みたいなものが間違いなんではないだろうかと思えたりもしました。
Tさんのお宅はその地域の繁華街から山側に割りと入った場所にありました。
最近の和洋折衷な綺麗なお宅でした。




128: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 21:13:00.64 ID:i3QEdobO0

お宅に入れて頂き、最初にリビングに通されました。
「こちらにお仏壇があるなら最初に拝ませて頂きたいのですが」
とお尋ねすると
「我が家に仏壇はないんです」
とのこと。奥様がお茶を運んで来て下さいました。
お茶の味が分かったので、車中よりもだいぶ落ち着いたんだなと自覚しました。
お茶を頂いている最中、Tさんがまたお話をして下さいました。
「お坊さんが来てくださって本当に助かりました。
家に着いただけというかお坊さんを連れて来られただけで随分安心しました」
奥様も
「お坊さんがここに来れただけでもすごく安心なんです」
本当に最初とは違った笑顔ではないけど安堵の表情という感じ。
「えーっと、お子様はいらっしゃらないということでしたが、こちらには
お二人でお住まいなんですか?」
Tさん、奥さま、ほぼ同時に
「はい」
ええええええええええええ?じゃあ、あの「周りに聞こえたら」って何なん?
周りに人家も全くないし・・・やっぱ何か非常にマズくないか???
袖口の念珠を強く握りしめてご本尊を思い浮かべて怖い目にあいませんようにと
何度も念じました。




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