ライナー「エレン、ちょっといいか。話があるんだ」エレン「?」 (18)(完)
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:10:24.16:I/y5eGGJo (1/3)
エレン「何だよ?」
ライナー「俺達は五年前、美少女Vチューバーとしてデビューした」
エレン「はあ!?」
ライナー「俺が『華部多クル』でベルトルトが『蝶出カイ』だ」
ベルトルト「!?」
エレン「なに言ってるんだよ、お前……」
ベルトルト「な、何を言ってるんだ、ライナー!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1706425823
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:13:25.41:I/y5eGGJo (2/3)
ライナー「俺達の目的は、誰もが目を奪われていく完璧で究極のアイドルになって、この壁の中の人類全てを虜にする事だ」
ベルトルト「…………」
エレン「はあ!?」
ライナー「だから、エレン。お前もアイドルVチューバーにならないか。お前となら、新しい魅力的なユニットを組めると思うんだ」
ライナー「わかるだろ?」
エレン「いや待て、全然わかんねーぞ!」
ライナー「だから、俺達と一緒に美少女Vチューバーになってくれって言ってんだよ」
エレン「……はあ!?」
ベルトルト「…………」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:14:27.12:I/y5eGGJo (3/3)
ライナー「急な話ですまんが、今から一緒に来てくれ」
エレン「今からって……どこに行くんだよ!」
ライナー「そりゃ言えん……。だが……まあ……」
ライナー「俺達の『故郷(バーチャル世界)』ってやつだな」
ライナー「で、どうなんだよ、エレン。悪い話じゃないだろう」
ライナー「こっちに来れば、お前も美少女アイドルとして活躍出来るんだからな」
エレン「…………どうだろうな」
エレン(……参ったな)
エレン(昨日からとっくに頭が限界なんだが……)
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:15:35.35:WIKVJ8OGo (1/1)
【12時間前】
ハンジ「皆、聞いてくれ」
ハンジ「知っての通り、私達、調査兵団の目的は、Vチューバーが性別を偽ってないかの調査だ」
ハンジ「前回の調査では、怪しいと思われていた女性Vチューバーの『芽型打カラ』の正体が『アニ・レオンハート』。つまり、女性だという事が判明し問題はなかった訳だが……」
ハンジ「その調査の過程で別の疑惑が発覚した」
ハンジ「人気Vチューバーアイドルの『華部多クル』、同じく人気Vチューバーアイドルの『蝶出カイ』」
ハンジ「この二人がボイスチェンジャーを使ったバ美肉おじさんではないかという疑惑だ」
ハンジ「何故、その疑惑が出てきたかと言えば、これだ。この配信を見てくれ」ピッ
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:16:41.61:QuJmxrDzo (1/5)
【再生中】
華部多クル「ハーイ、こんばんはー。究極の美少女アイドル、華部多クルだよー」
蝶出カイ「同じく、究極の美少女アイドル、蝶出カイです。みなさん、元気ですかー?」
華部多クル「今日もー、2人の可愛いとこ、いっぱいいっぱい見せちゃうんでー」
蝶出カイ「楽しみにしていて下さいね、うふっ」
華部多クル「じゃあ、いつもの自己紹介も終わったし早速いってみましょうかー。今日は最近話題になったこの怖いと評判のホラーゲーム。『巨人出口』を2人で」
ガシャンッ!!
「あ、ちょっと! 水!」
「やべ! 機材が!」
ブツッ
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:17:44.38:QuJmxrDzo (2/5)
ピッ
ハンジ「ここだ。この最後の部分。ほんの一言だけだが、音声が切られる前、確かに野太い声が入ってる」
ハンジ「そして、二人はこの後すぐに配信を切りアーカイブも消去した。今、再生したものは視聴者が録画していたものだ」
ハンジ「そして、この後の配信で、これはスタッフの声が入ったものだと2人は釈明しているが、果たしてそれは本当だろうか」
ハンジ「機材に水がかかった事でボイスチェンジャーが壊れ、本人の声がたまたま入ってしまったという可能性も十分にある」
ハンジ「そこで君達に聞きたい。『華部多クル』と『蝶出カイ』、この二人。本当に女性なのだろうか。意見を聞かせてくれ」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/28(日) 16:18:46.95:QuJmxrDzo (3/5)
アルミン「そんな、あの二人が実は男かもしれないなんて……」
サシャ「そんな感じは全くありませんでしたよ。そうですよね、ミカサ」
ミカサ「……ええ。違和感みたいなものはありませんでした。特に『華部多クル』は化粧品にも詳しかったですし」
サシャ「そういえば、『蝶出カイ』は痴漢された経験があるって配信で言っていました」
エレン「そうですよ。俺も確かに聞きました。第一、あの二人は本当に完璧なアイドルで! 性格も良いし、人を騙すような人間じゃありません! 絶対に違うと思います!」
ハンジ「そうか……。なるほど」