高校の時の初恋相手が俺のせいで氏んでしまった。氏なせてしまった女に贖罪をさせて欲しい
144: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:02:27.19 ID:COd6JsKY
あかねはここ最近、自分の身の上に起こったことを話し始めた。
上司は10歳年上の妻子持ちだった。会社の飲み会で密かに口説かれた。
会社で、他のひととは区別して、さりげなく優しくされた。
そして、あかねには特別重要だったこと。雰囲気がKに似ていた。
145: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:03:35.92 ID:COd6JsKY
あかねは悪いと知りつつ不倫にはまっていった。
俺はこれからどうする気か尋ねた。
あかねは、今は話せないと言った。
俺に何か出来ることがあったら何でもいいから、教えてくれと頼んだ。
146: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:04:11.44 ID:COd6JsKY
何もない、ただKには黙っていて欲しいとのことだった。
147: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:04:48.81 ID:COd6JsKY
俺はもう何も言わなかった。
言うべき事はあったのかもしれない。
ただ、Kの名前が出てきたことがこの会合をお開きにさせる為の、
あかねの合図のように思えた。
148: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:05:17.16 ID:COd6JsKY
きっと上司は何を言ったとしてもあかねとの事は遊びなのであろう。
あかねにしても上司に対してそこにKを重ねて代用していたにすぎない。
いずれにせよ、俺はこのふたりのドラマの脇役ですらなかった。
149: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:05:51.46 ID:COd6JsKY
俺はそれ以上立ち入らなかった。障りのない話をして、
何処かで拾ってきたような凡庸な励ましでお茶を濁して別れを告げた。
150: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:06:31.55 ID:COd6JsKY
それから数年、あかねとは会う事は無論の事、風のうわささえ耳に入る事はなかった。
数年後、突然、あかねからメールがやって来た。
この記事を評価して戻る