高校の時の初恋相手が俺のせいで氏んでしまった。氏なせてしまった女に贖罪をさせて欲しい
136: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 03:57:12.83 ID:COd6JsKY
切なかった。力になりたかった。
「なあ、どっかで会わないか?」
自然に言葉が出てきた。
137: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 03:58:44.44 ID:COd6JsKY
あかねが高校最後の年、いじめを受けていたのを知りながら、
何もしなかった自分を思い出した。
何ができるわけではないのかもしれない。でも、何かをするべきだったのだ。
139: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 03:59:44.11 ID:COd6JsKY
あかねは会うことを承諾し、翌日、
地元のファミリーレストランで待ち合わせることにした。
140: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:00:10.91 ID:COd6JsKY
電話を切ってから、俺は頭がくちゃくちゃになる程、いろいろ考えた。
けれども考えを整理するには情報があまりにも少な過ぎた。
ただひとつの結論は、何があってもあかねの味方でいよう、ということだった。
141: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:00:47.35 ID:COd6JsKY
数年振りに会ったあかねは、凄く綺麗になっていた。
美人か?と人に問えば何を当たり前のことを、という答えが返ってくる。
贔屓目無しに、それ程、綺麗になっていた。
142: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:01:16.45 ID:COd6JsKY
髪型もショートカットで相変わらずなのに、全てが洗練されていた。
メイクはしているよね?という程控えめだが、もともと、色白なので
さほどする必要がないのかもしれない。メガネはコンタクトにしたようだ。
143: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 04:01:53.40 ID:COd6JsKY
俺は自分の近況を簡潔に話した。
また、あかねも知っているクラスのほかの奴らの近況を話した。
当たり障りのない話をしてあかねの言葉を待った。Kの話はしなかった。
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