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勇者「用件を聞こうか・・・」 公爵「姫騎士を救い出してくれ!」 (50)(完)


36: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:12:06.52:FRHtg0hY0 (36/49)

騎士(♀)A 「あの、意見具申してよろしいでしょうか。小山のこちら側にいてはすぐに小屋まで駆けつけることができません」

騎士(♀)A 「それに花火だと敵にもバレますし、見張りと連絡で斥候は2、3人出すべきかと思うのですが」

女騎士 「犯人達だって馬鹿じゃないんだから周囲を警戒してるはずだ。複数人出せばそれだけ目立ってしまう」

女騎士 「それに私の剣の腕は知ってるでしょ? すぐに駆けつけなくても問題ない。陽動だ。」

騎士(♀)B 「ま、まあ、変わった作戦ではありますが・・・・」

騎士(♀)C 「言われてみればその通りなのかな・・・・?」

女騎士 「貴女たち、疲れているんだな。回復薬があるから飲むといい。遅効性だから今飲んでおきなさい」

5人  「「「は~い、いただきま~す・・・」」」

女騎士 (す、い、み、ん、じゅ、も、ん)

 (う、 あ・・・・  なに・・・・)

  (なにか・・・ された・・・・ ・・・・?)

   (Z Z Z~)

女騎士 「・・・・睡眠薬と睡眠呪文だから数日は寝てるだろ」

女騎士 「起きるころには解決しているよ。急がなきゃ」




37: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:13:24.90:FRHtg0hY0 (37/49)


【PART13 襲撃者はワンマン・アーミー】


---早朝 池の近くのほったて小屋の周辺


手下A 「ふわあ~ 眠いなあ。早く交代しやがれってんだ」

ヒュン グサリ!

手下A 「げほ」

ドサリ

手下B 「ぬっ?」

手下C 「何だ。何か音がしなかったか。」

ヒュン ヒュン

手下B 「ぎゃ」

手下C 「ぐえっ」

首領 「ん?」

首領 「おまえら起きやがれ! 敵だ! 敵が来やがった!」

小頭 「敵の武器は弓矢だ、だが数はそれほどでもねえようだぜ」

首領 「全員注意しながら配置につけ、ABCがやられた!」





38: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:14:02.39:FRHtg0hY0 (38/49)


ガサガサ ガサガサッ

小頭 「あっちの茂みが揺れたぜ、あそこに隠れてやがる」

小頭 「散らばって全員で射かけろ!」

D~J 「おおー!」

ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
 ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン

ヒュン ヒュン

手下D 「げぼっ」

手下E 「ぐっ」

小頭 「・・・・違う! あっちの茂みじゃあねえ!」

小頭 「こっちだ、こっちの岩陰だ!」

ヒュン

小頭 「ぐほっ」

首領 「うおっ 小頭ァ! クソが!」

首領 「全員小屋に戻れ! 形勢を立て直せ!」





39: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:14:56.59:FRHtg0hY0 (39/49)

オーク 「うわああ! しゅりょうさん おでも たたかう」

首領 「危ねえだろうが、姫騎士を見張ってろ! うすのろは足手まといなんだよ!」

オーク 「ふええ ご、ごめんよ ごめんよ」

首領 「ちっ・・・ 引っ込んでやがれ」

首領 「・・・・」

首領 「敵の攻撃がやんだな? 数に任せた感じの攻撃じゃあないな」

首領 「矢は一本ずつ飛んできてる。敵は1人かも知れねえ・・・」

手下F 「ひ、1人!?」

首領 「姫騎士を連れてこい! そいつを盾にして降参させろ!」

手下F 「よっしゃ!」

手下J 「近くに来させりゃあいいぜ、俺はちょいとだけ麻痺魔法が使えるんだ。」

手下J 「どんな凄腕でも動けなきゃあ木偶の坊ってもんだぜ!」




40: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:15:52.63:FRHtg0hY0 (40/49)

【PART14 盾には隠れず】

手下F 「おら、大人しくしやがれ」

手下G 「暴れるんじゃねえ!」

姫騎士 「なにをなさいますか、それに無駄ですの!」

姫騎士 「これでも騎士団の末席を汚しておりますのよ、騎士を人質にしたところで、惜しまれる命ではありません!」

手下F (んなわけねえだろうが! 世間知らずにもほどがあらぁ!)

手下G 「単なる矢よけだ、黙ってやがれ! さあ偵察に出るぜ!」

勇者 「・・・」 チャキッ

手下F 「うわ?」

ザシュッ ドスッ

手下F 「うっ」

手下G 「がふ」

姫騎士 「きゃあ! う、う~ん・・・」

勇者 (姫騎士・・・ 暴行を受けた様子はない。無事と言っていいだろう)

勇者 (だが依頼は達成されていない!)

手下H 「いつのまに・・・」

手下I 「ロングソードまで」

手下J 「まっ まひじゅも」




41: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:16:22.78:FRHtg0hY0 (41/49)



バシュッ

ザクッ  グサッ

手下J (じゅ、呪文の途中で、真っ先に俺ののどを切り裂くなん、て・・・・)

手下H 「あ、が、がが・・・」

手下I 「ぎああ~」

勇者 「ん・・・・?」

勇者 (このメモは・・・ それにこちらは盗品か。メモと辻褄が合うな・・・ 俺には無関係だが・・・)

  ひひ~~~ん! 

勇者 「!」

首領 「へへっ 阿呆が! 手下を片付けてるひまに俺は逃げ支度よ!」

首領 「馬に乗っちまえばこっちのもんよ! ロングソードは届かないぜ、弓も構える前におさらばだ」

首領 「なんてったって騎士団の駿馬だ、風より早く走れるんだよ! 護符もあるから魔法も効かねえ!」

勇者 「・・・」

首領 「そんじゃ、あば」

 ヒュオン!

   グサリ!





42: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:17:08.34:FRHtg0hY0 (42/49)


首領 「あば、あば・・・・」

勇者 「ペラペラ喋っている間に逃げるべきだったな・・・」

   ふら~ ドサッ

首領 「投げナイフまで 隠し持って・・・・? 俺じゃ敵わねえな・・・」

首領 (けっ ろくな人生じゃなかったぜ・・・・ ああ、クソが)

首領 (最期くれえ オキニの娼婦か、なじみの女の顔を思いうかべてえってのに)

首領 (ウスノロがちらつくぜ・・・ おれなんぞになつきやがって・・・ おれなんぞに・・・)

首領 (・・・ ウスノロは・・・ みのがして くんねえ か な・・・ 悪いことした・・・)

姫騎士 「うう~ん・・・ 誰か来てくれましたの? ・・・首領が倒れてる」

姫騎士 「報いですわ・・・ いままで貴方がしてきた事なのよ」





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