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勇者「用件を聞こうか・・・」 公爵「姫騎士を救い出してくれ!」 (50)(完)


29: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:07:40.22:FRHtg0hY0 (29/49)

【PART10 夢のお告げ】

手下H (ううん・・・ 誰かいるのか・・・? おれは寝ているのか・・・・)

   ー ねえ、どうせ夢なんだから私と遊ばなぁい ー

手下H (夢か・・・ さいきん女に飢えてるからって、なかなかのゆめだなあ)

   ー いいことして、そこのウブそうなかわい子ちゃんにも見せつけてやりましょ ー

手下H (ああこいつか おれたちでさらってきたんだよ。もうすぐ大きんが手に入るんだ)

手下H (そうしたら おめえにも だいやモンドくらい かってやるぜ)

   ー あらかわいそうにねえ どこに閉じ込められちゃったの ー

手下H (荒やの いけがある 丘の ほったて小や そこがおれたちの アじトだよ)

手下H (そのなかに おりがあって 見はりもつけて とじこめた)

手下H (もういいだろ いいこと してくれよお)

手下H (なあ いいこと してくれってば)

手下H (なんだあ だれもいねえのか・・・)

手下H 「う・・・ うーん・・・ 朝か。」

手下H 「なんか変な夢見てたような・・・ 見てたのかな・・・ あー」

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30: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:08:22.38:FRHtg0hY0 (30/49)

---夢魔の集落

マールト 「収穫ありだよ。革命家や過激派のモンスターは知らないようだった」

マールト 「勇者の言うとおり盗賊集団が犯人だ」

マールト 「そして一味と姫騎士は荒野の近くに池がある丘の掘っ立て小屋にいる。」

マールト 「地図ではこの辺。そんな地形はここしかないよ」

サキュバス「姿を消して偵察してきたけど、親分が1人、中堅が1人、子分が10人ね」

サキュバス「それで 全員よ」

エンプーサ「部屋は2つあって、姫騎士を閉じ込めた檻がおいてある部屋は見張りのオークがいるだけ」

エンプーサ「ほかの人は隣の部屋で寝起きしてる」

リリム 「オークは一番下っ端だね。それから女騎士ってのが勝手に姫騎士の救助に乗り出したみたいだよ」





31: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:09:05.10:FRHtg0hY0 (31/49)

リリム 「手がかりを求めて荒野をさまよってる。5人ほどの家来を連れてるよ。先を越されないようにしないとね」

リリム 「まあもうしばらくは大丈夫かも。まだ掘っ立て小屋からだいぶ離れてるからね」

勇者 「よくやってくれた。約束の謝礼だ。」 つ「大金」

リリム 「・・・謝礼ならさあ、もっかい、あのすごいの欲しいなあ~」

勇者 「二度三度と寝たい女はまずいないものだ・・・・ 」

リリム 「な、な、何ー! 失敬しちゃうなあ、もう!」






32: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:09:53.38:FRHtg0hY0 (32/49)

【PART11 初めての話し相手】

オーク 「おい ひめきし ごはんだぞ」

姫騎士「・・・ありがと。そこに置いといて」

オーク 「うん」

オーク 「・・・・・」

オーク 「・・・なんで おまえ ないてたんだ」

姫騎士「なんでって、貴方達に掠われたからよ。兄にも友人にもう会えないかも知れない」

姫騎士「それがどれほど悲しいことか知らないの?」

オーク 「うーん よくわかんねえ だけど おまえ ないてるの いいきぶんじゃない」

オーク 「あえると いいな」

姫騎士「・・・ ・・・」

姫騎士「今度はこちらが聞くけど、どうして貴方はこんな所にいるのよ。」




33: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:10:23.87:FRHtg0hY0 (33/49)


オーク 「よくおぼえてねえだけど ガキのころ みんな おおさわぎしてた」

オーク 「かーちゃんも とーたんも おじさんも どなったり わめいたりしてた おでは ないてたかな」

オーク 「いえは もえた」

オーク 「おじさんたち しらないひと なぐってた なぐられたりしてた」

オーク 「こわくて ないてた よるになって おなかすいてたかな みんな いなくなってた」

オーク 「そんとき しゅりょうさん おでみつけて ごはんくれた おで おんがえし してる」

オーク 「だからおで みはれって いわれた おまえ みはるんだ」

オーク 「わかったか ひめきし」




34: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:10:51.68:FRHtg0hY0 (34/49)

姫騎士(・・・おそらく違法なハンター達に村を襲撃されたのでしょうね)

姫騎士(首領は落ち穂拾いに来たってとこかしら。)

姫騎士(あんな奴に育てられて、まともな教育も受けてないのね。そんなのでもこの子にとって親代わり、か)

姫騎士(こともなげに怪我人を殺す冷たさもあれば、コキ使うだけとは言え慕われるだけの情もある)

姫騎士(なんだかこの子に同情しちゃったわね)しんみり

姫騎士(もとはと言えば村を襲った奴らよ! 汚らわしい人非人どもめが! なんだかそっちに腹立ってきたわ!)ムキー

オーク 「ないたり おこったり いそがしいな おまえ」

姫騎士「貴方の家族を殴ったり家に火を放った連中に腹を立てたのです! 同じ目に遭わせてやりたい!」ムキー

オーク (おで そこまで かんがえたこと なかったな)

オーク (ひめきしって いいやつかも)




35: ◆IG18SUC7FQ:2023/04/12(水) 01:11:38.22:FRHtg0hY0 (35/49)


【PART12 たった1人の偵察者】

女騎士 「古地図を見るとあっちの小山の向こうに掘っ立て小屋があるようだな」

女騎士 「轍から考えるとそこが犯人どものアジトだ。間違いない!」

密偵A (轍ってだいぶ古かったしそっちに行ったかのかどうかわかんないんじゃないか?)

密偵B (間違いないって、そんな言い切っちゃって大丈夫かな?)

女騎士 「松林があるが、5、6人では隠れるのに難があるな」

女騎士 「やはり私1人が斥候となるのが良さそうだ」

女騎士 「お前達は小山のこちら側で待機、私が合図の花火を上げたら一気に押し寄せるんだ」

女騎士 「それまでは絶対に小山のこちら側にいるんだよ。花火が上がるまで遠眼鏡も固く禁止する!」

密偵B (ええ~?)




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