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高3の春、左顎の下部にしこりが出来たので病院へ。医者「悪性腫瘍です」→ゆとりだった私は悪性腫瘍ってなに?状態。その後、徐々に事の重大さが分かり始めて…


55:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:17:54.95 ID:Zloc48I00

二人以外にも、看護師さんをよくからかってるおじいちゃんや

物静かな白血病のメガネのお兄さんがいて

お互いに副作用が〜とか、不謹慎ネタを言い合って過ごしていた。

あっという間に年末になり、
いつもは紅白を見ながらみんなで年越しすき焼きを食べるのに

この年は病室で一人寂しく過ごした。

元日には両親と妹がやってきて、あけましてー、とかさっさと

退院できるといいねー、とか言いながら過ごした。

そして、1月の2週目から治療の最終クールを行うことになった。

とりあえず、このクールが終わったらもう一回最初にやったような検査をして、

体内がどうなってるか改めて調べるらしい。

ちなみに、1クールごとに脊髄に注射(マルクというらしい)をして、

脊髄にがん細胞がどれくらいいるのか?というのを治療の目安にしていたようだが、

3クール目くらいから、脊髄にはほぼがん細胞はいなくなっており、

自分はいけるんじゃないかと思っていた。

しかし懸念していることが一点だけあった。




56:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:19:37.06 ID:Y9ksrX980

ざわ…

ざわ…




57:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:21:17.80 ID:iVa8VQ/A0

人間てあっけないのう





58:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:23:13.89 ID:AnZUK284O

そして再発へと…




59:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:24:24.36 ID:Zloc48I00

もともと左顎の下に3cmほどのしこりがあったが、

手術で切除した際にほとんどなくなり、
治療を行ったことによりしこりが再度大きくなることはなかった。

しかし、5クール目くらいに、大きいしこりがあったごく近くに、

小指の先くらいの小さなしこりがあることがわかったのである。

その小さなしこりが今回の病気によるもので、
最終クールの治療を行ってもなくならないようであれば

また別の治療を考えなければならない。

眉毛先生は、やはり耳鼻科で手術しないとなんともいえないが、

位置の関係上、今回の病気によるものの可能性が高い。

とりあえず最終クールの治療を行い、その後調べる。

と言っていた。




60:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:27:23.45 ID:Zloc48I00

自分はdkdkしながら最終クールの治療を受けた。

副作用コンボには慣れたし、病院にも馴染んではいたが

やっぱり外の世界で暮らしたいし、入院長期化は嫌だった。

そして最終クールの治療が終わったが、

小さいしこりはなくならなかった。

冗談じゃなく、テンション的には
「しぬかも・・・」くらい、お先真っ暗状態だった。




61:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:31:49.41 ID:Zloc48I00

最終クールの治療が終わり、体調も安定した日の夜

家族全員が集められ、CTスキャンの画像を見ながら

眉毛先生による説明が行われた。

眉毛
「えー、治療が全て終わり、
 血液検査やマルクの結果もよく1さんもご家族も良くがんばりました。

 とりあえず退院はしておkです。」

1&家族「え?いいんですか?」

眉毛「しかし、ここにやはり小さいしこりが残っていますね」

眉毛「これの正体がわからないと、
   寛解(血液の病気で言う完治みたいなもの)とはいえないでしょう。

別の日に再度手術をして、調べてみましょう」

というわけで、別の日に手術を行った。

執刀はクールビューティー先生で、
再手術にもかかわらずうれしかったのは秘密。




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