高3の春、左顎の下部にしこりが出来たので病院へ。医者「悪性腫瘍です」→ゆとりだった私は悪性腫瘍ってなに?状態。その後、徐々に事の重大さが分かり始めて…
48:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 02:49:43.98 ID:Zloc48I00
クールビューティー先生と話したことは
実はそこまで大げさなことじゃないんだけど
クリーンルームという狭い世界で
鬱になってた自分を確実に変えてくれた、と思う。
これは私の推測だが、
医師から患者に個人的にプレゼントを渡すというのは、
若手のクールビューティー先生にとって
本当は規則に反することだったのかもしれない。
けど、クールビューティー先生は
全くそれを感じさせず、私に言葉をかけてくれた。
それが本当にうれしかった。
そこからは鬱モードになるのをやめ、
絶対に生きる!絶対にクリーンルームから出る!という気分になった。
気持ち悪いくらいに変わった自分を見て、
看護師さんは「1ちゃんいい子になったねw」と言ってくれた。
眠れなくて辛い日には、携帯で風来のシレンをやって暇をつぶした。
また、同じ病気の人から借りた漫画を読んだりしていた。
色々あったが、抗がん剤→吐く→高熱→副作用なくなる、という経過を経て
治療の1クール目が終わった。
49:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 02:51:07.48 ID:Y9ksrX980
ここまでで壮絶
50:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 02:57:21.23 ID:Zloc48I00
抗がん剤治療は全部で6クールあり、基本的には1クール目と同じ
抗がん剤→吐く→高熱とか色々→
副作用なくなる(白血球復活)→また抗がん剤、というサイクルで
基本的に2週間に1クール
(体調がなかなか復活しないときは3週間で1クールとか)行った。
自分は少しずつ治療に慣れ、
妹の持ってきてくれた
ハリボーグミを無駄食いしてはトイレダッシュゲロコンボを決め
「レインボーゲロが出たよ!」とはしゃぎ
味の薄い入院食にえぐえぐ言ったり、
たまに将来を悲観して泣いたりしながら過ごしていた。
51:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:05:49.93 ID:Zloc48I00
ここで、入院中に仲良くなった闘病仲間を紹介したいと思う。
まず、暇つぶしの漫画を貸してくれた
お兄さんは33歳子持ち、奥さん妊娠中と聞いた。
「江戸前の旬」を全巻貸してくれたので、江戸前さんと呼ぼうw
江戸前さんは信用金庫勤めで、接待のゴルフ中に倒れたことで病気が発覚したとか。
私は、両親に守られて過ごしていたが、彼は奥さんや子供を守る側だった。
闘病は本当に大変だろうに、それを全く顔に出さない人だった。
「泣いて病気が治るんだったら
いくらでも泣くけどさぁwwwそうじゃないじゃんwww
だから俺はグルメ雑誌とか見て過ごすわけww
退院したときにいっぱい食えるようにな!!!」と言っていた。
そんな明るい江戸前さんが私は仲間として好きだったし、
元金融業界にいた父ともよく話していたようだ。
私と違ってクリーンルームには入らなかったので、
途中からあまり話せなくなってしまったが
私の誕生日には、看護師さん経由でお菓子をくれたりした。
江戸前さんの明るさに救われていた部分も多々あった。
52:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:10:25.78 ID:Zloc48I00
次は、自分と同じバーキットリンパ腫に罹っていたお兄さん。
当時24歳くらいのやんちゃそうな感じで、同じくクリーンルームに入っていた。
クリーンルームに、共有の電子レンジがあり、色々と食べていたのだが
お前食うの速いなwwとかからかわれたりしていた。
同じ病名ということもあり、会えば話をしていた。
病室のテレビは基本的に有料(テレビカードを買う)のだが、
お兄さんはPCを持ってきて、PCでテレビを見てるから
料金はかからないと自慢された。
自分のPCを持っていなかった自分は、ちょっと悔しかった。
まぁ、江戸前さんもテレビお兄さんもしんじゃうんだけどね。
53:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:13:52.38 ID:Y9ksrX980
>>52
えっ
54:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:17:26.03 ID:m2AflrZw0
>>52
江戸前さんかっこいいと思ったら(´ω`)
この記事を評価して戻る