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高3の春、左顎の下部にしこりが出来たので病院へ。医者「悪性腫瘍です」→ゆとりだった私は悪性腫瘍ってなに?状態。その後、徐々に事の重大さが分かり始めて…


62:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:36:25.48 ID:Zloc48I00

再手術は最初の手術と違い、局所麻酔で行われた。

左顎の下という位置にもかかわらず、なぜか結構喋れたのだが

麻酔がちょいちょい効いていないのか

「すいません、いたいれす」

「あー!むりむり!今きってるでしょ?おえええ」とか言って、

先生も看護師さんも苦笑していたw

うるさい患者である。

クールビューティー先生「1ちゃーん、しこり取れたよー」

1「どんなれすか?あくにんヅラしてる?」

「お母さんには見せておくけど、
 1ちゃんは安静ねー、ちなみに最初よりは悪人ヅラしてないよ」

「ありがとうございまふ」

この手術の結果はやはり2週間くらいかかるらしく

電話がかかってくるまで家で待機していた。

ちなみに、生きた心地は全くしなかった。




63:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:40:37.80 ID:iVa8VQ/A0

悪人ヅラwwwww




65:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:43:11.32 ID:Zloc48I00

そして数日後、クールビューティ先生から電話がかかってきて

結果をお知らせするので、病院に来てくださいといわれた。

クールビューティー先生「1ちゃん、今回はね」

1「(どきどき)はい」

「悪性じゃなかったよ」

1、J( ー`)し「おお!」

「詳しいことはまた眉毛先生から解説があるから、そっちでね(ニコッ」

いそいそと血液内科の病棟へ

眉毛「おめでとうございます、と言ってはなんですが、

この腫瘍は悪性ではなく耳下腺が石灰化したうんぬんかんぬん(以下ry

つまり悪性腫瘍ではありませんでした。本当によかったですね。」

1、J( ー`)し「先生ありがとうございます、本当にありがとうございます」

眉毛「というわけで取り急ぎ寛解ということになりました。

こういう病気は、寛解後5年再発しなかったら完治、という目安があります。

次回は1ヵ月後、その後の最初の1年間は3ヶ月ごと、
2年目は4ヶ月ごと、3年目からは半年毎にきて下さい。」





66:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:46:21.15 ID:Zloc48I00

こうやって私は病気に勝った。

がん細胞には悪いがボッコボコにさせていただいた。

いやボッコボコにしたのは私じゃなく眉毛先生だけれども。

通院は面倒だが、まだ入院してる
江戸前さんやテレビお兄さんの顔も見れるから

まぁいいか、と思っていた。

とにかく私は病気に勝った。それが本当にうれしかった。




68:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:50:58.94 ID:Zloc48I00

眉毛先生の言うとおり、最初は1ヶ月後に病院に行った。

再発なし。無罪放免である。

忙しい先生には悪いが、どうしても聞きたいことがあった。

1「眉毛先生、あの、テレビお兄さんって眉毛先生が担当ですよね?

  元気にしてますか?」

眉毛「あー、あの人はね」

眉毛「亡くなったの」

私ポカーン。

嘘だ。

同じ病気で、同じように先生の治療を受けて

同じように過ごしていたのに、同じ食べ物を食べていたのに

嘘だ。絶対に嘘だと思った。

そのまま入院病棟に行った。

顔なじみの看護師さんに挨拶とお礼をしつつ、

さりげなくテレビお兄さんのことを聞いてみる。

小声で、亡くなったの、と言われた。

他の患者さんもおり、小声の会話になったが

「お線香を上げたい」ということを伝え、
ご家族の方に連絡してもらえるように頼んだ。




70:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:54:47.50 ID:Zloc48I00

まもなく、実家に、テレビお兄さんのお母様から電話が掛かってきた。

母が出て、取り次いでくれた。

1「あ、あの」

テレビ母「ごめんね、あの子亡くなったの」

1「お辛いときに、申し訳ありません。入院中は大変お世話になりました。

お線香を上げさせていただけないでしょうか」

テレビ母は、ご自分も辛いときだろうに
快く応じてくれて、ご住所を教えて頂いた。

その次の土曜日に約束をして、電話を切った。

テレビさん宅には、父が連れて行ってくれることとなった。




71:名も無き被検体774号+ 2012/02/26(日) 03:58:20.63 ID:Zloc48I00

テレビ母は、未だに目が真っ赤だが、笑顔で迎えてくれた。

テレビ母
「あなたが退院した後、うちの子はちょっと悪くなっちゃってね・・・

 眉毛先生に治療してもらったんだけど駄目で。
 最後に眉毛先生の判断で外泊させてくれたの。

 でも、その時にはもう足腰が弱っていて。自分の部屋には行けなかったわ。

 それでも好きなテレビを見たり、笑って過ごしていたの」

「外泊が終わって、病院のベッドに戻った後、しばらくは話が出来たんだけど」

「突然"うっ"て言って、気を失っちゃってね、そのまま」




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