速水奏「あなたの迂闊なプレゼント」 (18)(完)
15: ◆WO7BVrJPw2:2024/06/30(日) 23:48:32.33:7rsY9P8g0 (15/17)
奏「あ」
P「うん?」
奏「この権利って、プロデューサーさんにも有効?」
P「俺……ってどういうことだ?」
奏「あなたも一緒に来てくれるのかってこと」
P「あー…… 連れていくっていうなら、俺も行くことになるのか」
奏「それなら…… この日に休みを取ってくれるかしら」
P「えーと、平日か? 予定は……んー、調整はつくか」
P「なに、どこに行きたいんだ?」
奏「私の学校」
P「うん?」
奏「その日体育祭があるの」
16: ◆WO7BVrJPw2:2024/06/30(日) 23:50:25.75:7rsY9P8g0 (16/17)
P「体育祭って……」
奏「ね。来てよ」
奏「保護者ですって顔できてくれれば大丈夫だから」
P「そういうのは、親御さんが…… ……いや、そうか」
奏「でしょう。来ないもの、うちは」
奏「あなたでいい、なんて言わない」
奏「あなたに来てほしいの」
奏「体育祭で頑張る私を見てくれるだけでいい」
奏「ステージで見ているでしょう? いつもと同じよ」
P「……そうか。わかった」
17: ◆WO7BVrJPw2:2024/06/30(日) 23:57:03.38:7rsY9P8g0 (17/17)
P「でも、それだけでいいのか、本当に」
奏「ええ、もちろん。今日、無茶なことに付き合わせてしまったもの」
奏「迂闊なプレゼントなわりには、奥ゆかしいところを見せられたでしょう?」
P「迂闊?」
奏「それはもう」
P「そうだったか……?」
奏「だって」
奏「連れていくの、新婚旅行、なんて言わないだけよかったでしょう?」
P「げ、げほっ、ごほっ……」
奏「ふふっ、ふふ」
奏「気を付けてね、Pさん」
P(奏が人差し指をたてて)
奏「次同じ権利が来たら」
P(そっと俺の唇に触れた)
奏「月の裏側、なんて言っちゃうから」
おわり
18: ◆WO7BVrJPw2:2024/07/01(月) 00:00:06.82:AXDvJ+KX0 (1/1)
お読み頂きありがとうございました。
奏、誕生日おめでとう!
[クリアブルーに誘われて]速水奏 を無事引けたので、
どうにか絡ませたくなって、書いている途中で軌道修正しました。
過去の奏SSです。よろしければどうぞ。
速水奏「はー……」モバP「はー……」
速水奏「とびきりの、キスをあげる」
速水奏「特別な、プレゼント」
速水奏「今年のチョコが、渡せない」
速水奏「恋愛映画は苦手」
速水奏「月の丘の裏側まで」
速水奏「ずるいひと」
速水奏「練習はキスシーンの後で」
速水奏は癒したい
速水奏「眠り姫には口づけを」
速水奏「私がなりたい、アイドル」
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