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勇者(35)「あ、異世界から来た勇者です、よろしくお願いします」 女魔法使い「ええ…」 (74)(完)


43:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:13:29.321:SzK1zoyM0 (30/44)

………

若勇者「…」

女僧侶「ぐす…だめだわ…、もう回復魔法じゃ目を覚ましてくれない)」

女魔法使い「…魔王の言う通り、相変わらず小癪な戦いする人ですね。
ええっと、それじゃさっそく世界樹の葉をすりおろして…と」

女戦士「ね、ねえ、あのおっさん大丈夫なの?」

女僧侶「魔王相手じゃ、時間稼ぎにもならないんじゃあ…」

女武道家「や、やっぱ私たちも戦ったほうが…おっさんが*じゃう」

女魔法使い「大丈夫ですよ。ていうかですね、あんましおっさんおっさんいって、舐めないでください」

女魔法使い「あの人、私たちより、知識も経験も判断力も上ですし。
魔王相手だろうが、この人を蘇生する間くらいは時間を稼いでくれますよ」

女魔法使い「なんだかんだあの人も、勇者なんですから」




44:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:15:04.359:uedhfG+20 (4/4)

私怨




45:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:15:54.080:SzK1zoyM0 (31/44)

……

勇者「はあ…はあ…、うぐ…」

魔王「ぐごごご…、一人でこの魔王相手によくぞここま持ちこたえたな」

魔王「だが、貴様のそのちょこざいな戦い方ではこの魔王は倒せん…、残念だったな、はは」

勇者「はは…、もういい年でね、奥さんも子供も2人いるし…、昔はそこそこ
ヤンチャもしたけど…、いつまでも若くて無茶な戦い方はできないさ。気力もそこそこ萎えてるしな」

勇者「だからもう、ある程度、おいしいところは、若い子にゆずってもいい気にもなってるのさ」

魔王「ぐごごご…、何をわけのわからぬことを…うっ!なんだ、体が動かな…!」

勇者「ほんの1ターンだけ、魔族を動けなくする魔法。俺がいつもレベル52で覚える独自の魔法。
なんとかここまでレベルあげといてよかったよ…」

勇者「なあ、一応、先輩がここまで時間稼いだんだから。ちゃんと一発で仕留めてよ」

魔王「え?」

若勇者「はあ、はあ…、いわれなくたって、やってやるよ!」

若勇者「ギガスラッシュ!!!」

魔王「なんだとぉ…、ぐあああああああ!!」」





46:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:16:09.414:SzK1zoyM0 (32/44)

女戦士「や、やったわ!とうとう、魔王を倒した!」

女武道家「これで世界は平和になるのねっ、ほんとによかったわ!」

女僧侶「ふえええ!勇者っ!よかったよお!!」

若勇者「……やった…、ついにやったぞ!」

……

勇者「あー、つかれた…」

女魔法使い「お疲れ様でした、今、薬草の準備しますから。ちょっと待ってくださいね」

勇者「ありがとう、手際よくなったなあ…」

女魔法使い「貴方の教えですからね、それにしてもほんとに…え?あれ、急に周りが明るく…?」

女神「ふふ…」

女魔法使い「え?急に目の前に女の人が!だ、だれですかあの人!?」

勇者「あー…」




47:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:16:29.314:SzK1zoyM0 (33/44)

女神「おめでとうございます、勇者一行のみなさん。よくぞ魔王を倒してくださいました。
これでこの世界に平和が訪れました」

女僧侶「え?え?だ、だれ?あなた」

若勇者「あんたは確か…、俺をこの世界に飛ばした女神…」

女神「ええ、よく覚えていてくれましたね」

女武道家「ええっ、め、女神様っ!?」

女戦士「そんな方が私たちの目の前に来てくださるだなんて…」

勇者「(…さっそくおでましか)」




48:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:16:42.375:SzK1zoyM0 (34/44)

女神「若い勇者よ、よく魔王討伐という苦難を乗り越え、使命を果たしてくれました。
初めての冒険というのに素晴らしいことです」

若勇者「え?いやけど…、魔王を倒せたのは俺だけの力じゃあ…、パーティの支えがあってのことだし。
それに、そこにいるおじさんが…」

女神「いえ、そんなおっさんは、関係ありません。ところで、知ってましたか?実は、魔王軍の手によって侵略の
危機に瀕してる世界は、この世界以外にもごまんとあるのです」

若勇者「え?」

女神「実はわたしは、そんな世界を救うため、様々な勇者を派遣する女神。あなたをこのまま
元の世界に返すこともできますが、初めての冒険でここまでのことがやれたのです」

女神「どうでしょうか?このまま、あたらしい世界へ冒険に旅立ってみたいと思いませんか?
あなたは今や一流の勇者。より多くの人々を救うことができる力を兼ねそろえているはずです」

若勇者「俺が…、一流の勇者…?」




49:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/06/16(日) 20:16:52.780:83wXbE560 (8/10)

(´・ω・`)でたわね




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