サラリーマン「抜けないオナホール?」老婆「……」 (28)(完)
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:36:09.448:W1DLbRnM0 (1/15)
サラリーマン「オナホなのに抜けないってのはおかしな話じゃないか。どういうわけなんだい?」
老婆「『抜けない』という意味でございます」
サラリーマン「だからどう抜けないんだよ!」
老婆「それはお買いになった方だけがわかるのでございます」
サラリーマン「ちっ、らちが明かねぇや! 使ってみなきゃわからねえってことか。まあ、話の種にはなるだろう。いくら?」
老婆「1980円でございます」
サラリーマン「よし、はい2000円!」
老婆「お買い上げありがとうございます」
2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:36:28.356:W1DLbRnM0 (2/15)
翌朝
サラリーマン「出社まで時間があるな。よーし、昨晩買ったオナホでも使ってみるか。ちゃんと使えればいいんだが……」
サラリーマン「見たところ、普通のオナホだ。裸で置かれてたもんに一物をつっこむのは勇気がいるが、まあ良い。いざ挿入……と!」
サラリーマン「神宮寺……! 神宮寺ぃ……! はあ、はあ。うっ!」
サラリーマン「ああ! あああ! うあぁあああぁっ。ひゅー……」
サラリーマン「ふう。いい加減、刑事ドラマの女性キャラで抜くのもやめないとな」
サラリーマン「と言っても、女と話すと緊張で何もできなくなる俺には、女っ気なんてないんだが」
サラリーマン「しかし、抜けないなんて事はなかったな。さて、そろそろ片づけ……ん?」
3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:36:43.171:W1DLbRnM0 (3/15)
サラリーマン「っ! 抜けねえ! 入れたもんが抜けないぞ! とんだ不良品だ!」
サラリーマン「くそ、てこでも抜けない。『抜けない』って、そういう意味だったのか!?」
サラリーマン「仕方ねえ。これじゃあ出かけられないし、会社には遅刻の連絡だ」
俺は会社に電話をし、オナホールの破壊に着手した。
触った感じ、普通の塩化ビニールだ。思った通り、ハサミを入れると、するすると亀裂を生んだ。
数分もするとそれはただの無用の品となり、一物も解放された。
サラリーマン「にしても、無駄に焦ったせいで、汗びっしょりだぜ。遅刻は遅刻だし、エアコンで涼んでから出よう」
サラリーマン「リモコンで『冷房』、と。あ? あちい! 温風しか出ないぞ」
サラリーマン「まあこいつも結構長く使ったし、買い替え時かな」
サラリーマン「朝から踏んだり蹴ったりだ。そろそろ家を出るとするか……」
4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:37:01.910:W1DLbRnM0 (4/15)
駅
サラリーマン「なんだ? ラッシュの時間は過ぎてるのに、やけに混んでるな」
サラリーマン「立ち入り禁止だって? どういうことだ?」
駅員「すみませんお客様、実はこの先の踏切近くで、二つ前に発車した車両が脱線して、全線運休中なのです」
サラリーマン「なんだって!」
それは俺が乗るはずの電車だった。その事故は痛ましいもので、乗客の半数は亡くなったそうだ。
もしあのオナホールがすんなり取れていれば、俺は電車に魂を抜かれていたかもしれない。
サラリーマン「はっ! まさか『抜けない』ってのはそういう意味なんじゃないか。いやいや、そんな……」
サラリーマン「だが実際、あのオナホのおかげで事故に巻き込まれなかったのは事実だ」
結局俺はタクシーを使って出社し、その日の勤務を始めた。
5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:37:18.307:W1DLbRnM0 (5/15)
その夜
サラリーマン「あ、ばあさん。やっぱりここにいた。あのオナホのおかげで命拾いしたよ!」
老婆「それはよろしゅうございました」
サラリーマン「まあ、犠牲になった人もいるから、素直に良いとも言えないんだが……」
サラリーマン「でもなかなか気持ちよかったし、もう一個欲しいな」
老婆「抜けないオナホールはあれだけでございます」
サラリーマン「そうか、それは残念……ん、今日も何か売ってるな?」
サラリーマン「どれどれ……これは! 『震えないバイブ』だって?」
サラリーマン「バイブなのに震えないのか。使い物になるのかな。まあ、壊れてたら返しにくるよ」
老婆「一度お買いになったものは返品できないのでございます」
6:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:37:34.679:W1DLbRnM0 (6/15)
サラリーマン「マジかよ! いや、でも、オナホの例があるし、こいつにも何かご利益があるんじゃないか?」
サラリーマン「試しに聞くが……これは何円するんだい?」
老婆「12800円でございます」
サラリーマン「げ、バイブってそんなに高いんだっけ!?」
老婆「高いか安いかはお客様のお考え次第でございます」
サラリーマン「くそう……けど、そうだな。わかった。買うよ」
老婆「お買い上げありがとうございます」
帰宅後
サラリーマン「よく考えたら俺、彼女なんてできたことないし、使う相手がいねえじゃん……」
7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/02/26(月) 01:37:56.515:W1DLbRnM0 (7/15)
サラリーマン「よしんば使う相手がいたとして、だ。オナホと違って電気製品だぜ。電源は入るのか?」
サラリーマン「……。……。スイッチをオンにしてみたが、何の反応もしない」
サラリーマン「おいおい、一万円以上払ったんだぞ! こんな事ならソープでも行ったぜ!!」
サラリーマン「勿体ないな。明日は休みだし、個人がやってる電気屋にでも持ち込んでみるか……」
翌日、商店街
サラリーマン「確かこのへんに……お、あったあった」
美女「いらっしゃいませ」
サラリーマン「うわ! え? 君は? ここっておじいさんがやってたよね?」
美女「それは祖父ですね。半年ほど前から腰を悪くして、店に立てなくなったんです」
美女「修理は座っていてもできるので受け付けていますが、店番は私がやってるんです」