中3の時、『893をエアガンで狙撃する』と決意し実行した。この時の快感が忘れられず、俺は破滅していく事に…
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:45:52.63 ID:37M5buop0
俺が住んでいる地域は、宗教と暴力団の町と呼ばれるほど、宗教団体と暴力団の建物がたくさんある地域だ。
田舎だから、土地代が安いらしくそういう人が集まるらしい。
当時の俺はエアガンにハマっていた。だが、10歳以上のエアガンの威力に飽きた俺は、同じくエアガン好きの父親を言葉巧みに騙し、18歳以上のエアガンを購入した。
買ったのはコルト ガバメントというエアガンだ。
買った時はまさかこのエアガンのせいであの事件が起こるとは思いもしなかった。
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:46:57.09 ID:37M5buop0
ある日学校の帰りのHRで、先生が真剣な顔で話し始めた。
「近々○○(地名)周辺で、暴力団の抗争が起こるかもしれないということだ。みんなしばらくの間外出を控えるように。」
といった話だった。
「俺の後ろの家○○組の人だぜーwwww」
とか
「俺○○組の人と話したことあるぜーwwww意外に優しいんだぜーwwww」
とか、クラスがざわめき色々な話が聞こえてくる。
しかし俺は震えていた。
ヤクザの抗争なんて、つまり銃撃戦ってことなのか?もしかしたら流れ弾が当たるかもしれないのか?
色々な事が頭をよぎった。そして俺は決意した。
『ヤクザをエアガンで狙撃しよう』
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:48:16.40 ID:37M5buop0
好奇心旺盛で無駄に行動力のある俺は早速、少ない小遣いで武器を調達することにした。
おもちゃ屋に行き、1500円のキャットナックルというメリケンを購入。
そして駄菓子屋にて、煙玉を大人買いした。
火をつけると青っぽい煙の出る玉だ。
友達には内緒で俺はこの計画を練っていった。もちろん家族にもだ。
周りの人を危険な目にさらしたくなかった。
そして0.25gのバイオBB弾を購入。外で撃つことになるのでと思い、土に還るバイオBB弾にした。我ながら環境に優しい子だと思った。
俺の考えた作戦はこうだ。
まずヤクザの家の近くのアパートを探す。そのアパートの階段に潜伏。
↓
車や玄関から出てきたヤクザをエアガンで狙撃
↓
状況に応じて煙玉やメリケンを使用
完璧だった。本当に自分がプロの殺し屋になったような感覚でワクワクしていた。
そして次の日、俺は作戦を実行することにした。
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:50:04.97 ID:37M5buop0
当時の俺は2軒しかヤクザの家を知らなかった。
1軒は庭にヤシの木や滝があるような家で、近所では有名なヤクザの家だった。
もう1軒も、めちゃくちゃデカい家だった。
いつも黒い高級車が沢山止まっていて、警察が押し入ったこともある有名なヤクザの家だった。
そして俺は、ヤシの木の家のヤクザを狙撃することにした。
ちょうど向かい側にアパートがあったからだ。
早速俺はアパートの階段の1番上に行く。3階建てだったので、こちら側からは見やすく、向こうからは見にくいという絶好の狙撃ポイントだった。
時間は夕方。ヤクザの家の駐車場を見ると、2台分空いていたので、ちょうど外出中のようだった。
ドキドキしながらマガジンに弾を詰め込み、ヤクザの帰宅を待つ俺。
時折アパートの人が来ると、エアガンを隠し階段から景色を眺める少年のフリをした。
アパートの人達は、まさか俺が今からヤクザをエアガンで狙撃するなど想像できなかっただろう。
3時間くらいヤクザを待ち、今日は来ないからやめようかどうか迷っていた時だった。
来た。
黒のジャガーが1台、駐車場にバックで駐車しようとしているのだ。
俺は最高にドキドキしていた。今からあいつらをエアガンで撃つのかと思うと、ニヤニヤが止まらなかった。
そして俺は、威嚇射撃ということで車に向かい3発ほど撃ち込む。
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:50:09.87 ID:hwlLuY1d0
影から撃てよw
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/10/02(日) 23:52:13.54 ID:37M5buop0
パンッ!パンッ!パンッ!と乾いた音が鳴り響く。
アパートだったせいか、想像以上に音が響きテンパった。
BB弾は全てヤクザの車ボンネットに命中。
降りて来たヤクザが、ボンネットの傷を確認するように手で擦りながらキョロキョロしていた。
俺はそれを見つつ、「ふほおおおおおおお!」と喜びぴょんぴょん跳ねていた。
3人ほど車から降りてきて、ボンネットの周りで何やら話している。
そして3人でキョロキョロして、そのうち1人がこのアパートを指を差した。
慌てて階段の陰に隠れる俺。そしてエアガンをリュックに詰め、アパートから逃げ出すことにした。
駐輪場に停めてあった自転車に乗り、あえてヤクザの家の前を通って帰ることにした。
困ったような顔をするヤクザの横を、ニヤニヤしながら自転車で猛スピードで通り抜けた。
この時に俺は、ヤクザをエアガンで狙撃する快感を覚えてしまう。