【ミリマス】P「願いを叶える力」【安価】(その2)(完)
534: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 19:23:45.80:yisMJ+P70 (4/28)
<ガチャッ
P「いつまで寝てるつもりだ」
百合子「ってきゃああ!!??」ドンガラ
P「寝起きはいいようだが早く着替えて降りてこい、朝飯が冷める」
百合子「あ、あわわ…あわわわ…」
P「着替えはそこの棚に入ってるやつから好きに選べ、サイズは…」ジー
百合子「い、いや…見ないで、見ないでぇ//」モジ
P「…」
P「それか、前の続きがしたいならもう始めるか?」ズズ
百合子「ひっ!い、いきます!」
P「…早くしろよ」バタンッ
百合子「……はぁ」
百合子「…というか、家の中でもフード被ってるんだ…顔を見られたら困るのかな…?」
百合子「…とにかく、服を着ないと…ちょうどいいサイズがあればいいけど…」
535: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 19:24:47.90:yisMJ+P70 (5/28)
百合子「…」オソルオソル
P「…やっと降りてきたか」
百合子「あ、あの…この服…ちょっと露出がおおくありませんか…//」
P「嫌なら全裸でもいいぞ」
百合子「い、いえ!お借りします!」
P「なら席に着け、腹が空いてるなら食べればいい」
百合子(…普通の、洋食に見えるけど…食べても大丈夫かな…)
百合子「…」グー
百合子「…//」
百合子「……いただきます」
百合子(…おいしい)
P「食い終わったら自分で片付けろ、洗い場はそこの扉を出て左だ」
百合子「…はい」
536: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 19:29:21.18:yisMJ+P70 (6/28)
百合子「…あ、あの…」
P「うん?」
百合子「…どうして、あんな酷いことを…?」
P「酷いこと?」
百合子「……その、スライムに…わ、私のこと…」
P「あぁ、あれはこの先の冒険を考えた結果必要だと思ったからやった」
百合子「…どういうことですか?」
P「ユリコのステータスだとその辺のモンスターにすら苦戦するだろうし、一度大きな怪我をすれば取り返しがつかない可能性が高い」
P「だから、ユリコの能力…【エッチなことをした相手の能力を吸収】を使ってスライムの能力をコピーさせた」
百合子「何ですかその能力!?」
537: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 19:35:24.11:yisMJ+P70 (7/28)
P「その名の通り、人でもモンスターでも性行為した相手の得意とする何らかの能力をコピーできる能力だな」
百合子「い、いや…コピー能力は割と王道ですけど…え、えっちなこと…って//」
P「願わくば相手を欲情させる能力も欲しいところだな」
百合子「いやですよそんなハレンチな能力!?…うぅ…どうしてそんな能力が…」
P「能力は努力して身につけるものと、本人の資質から身につくものがある…今回は後者だな」
百合子「……ってそれじゃ私が普段からえっちなこと考えているみたいじゃないですか!?」
P「ちなみにあのスライムの能力は【自動再生】、心臓や脳は無理だが、それ以外なら大体再生することが出来るようになる、また、ある程度の痛みや毒に耐性もできる」
百合子「……強いですね」
P「レアなスライムだからな、その辺の普通のやつだと精々傷の治りが早いくらいだろう」
百合子「…う、うーん…でも、毎回あんなことをするのは…」
P「まぁ、意図してヤるのか、負けてヤられるのか、全てはユリコ次第だ」
百合子「…」
538: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 19:42:16.68:yisMJ+P70 (8/28)
百合子「…事情は分かりました、その…説明して欲しかったですけど」
P「考えておく…じゃあ、改めてこれからの目的について話そう」
P「ユリコを召喚した目的、それは【魔王討伐】だ」
百合子「…!魔王…モンスターを使って悪いことする存在って認識でいいですよね?」
P「あぁ、まぁ色々いるがな」
百合子「…いろいろ?」
P「この世界には7人の魔王がいる」
百合子「……え?な、7人!?」
P「それぞれが自分の領地を守っていて、時々小競り合いで戦争したりしている」
百合子「そ、そんな…人間側の王国とかは…?」
P「ないな、人間も魔物もその領地の魔王が支配している」
百合子「…すでに人類敗北後の世界でしたか…」
P「あまり詳しくはないが、魔王たちの情報を聞いていくか?」
百合子「…お、お願いします」
539: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 20:22:01.92:yisMJ+P70 (9/28)
P「まず1人目…【傲慢】の魔王、自分のことを聖母だと自称している危険なやつだ」
百合子「…あれ?どこかで聞いたことあるような…」
P「民衆を家畜呼ばわりして、毎日強制労働をさせているとか何とか、それでも領民から一切恨みや不満はないらしい」
百合子「…それは凄いですね」
P「本人の強さはそこそこだが、領民や魔物との絆の強さは本物だ。連携されたり、敵対していることが分かれば何をされるか分からない。慎重に行動しろ」
百合子「わ、分かりました…」
P「領地は大陸の東エリア、気候は穏やかで土地も豊か、まだ平和な領域だ。今俺たちがいるはじまりの村も東エリアの東の端に存在する」
P「特に強いモンスターもいないから、まずはこのエリアの森や草原で経験を積むのもいいだろう」
540: ◆nvrVoonYD.:2023/11/20(月) 20:33:40.48:yisMJ+P70 (10/28)
P「2人目、【嫉妬】の魔王、こいつは魔王としては1番小さい領地だが…誰にも攻められていない」
百合子「…それだけ強いってことですか?」
P「いや、強さは特出しているわけではないが…自分の領域に入るものに容赦がない」
P「何でも好きな人がいるらしく、監禁して愛でているとか…?」
百合子「か、監禁!?早く助けないと…!」
P「それは結構だが、相当の覚悟が必要だろうな…領地内は罠やら呪いやら、恐ろしいもので溢れていると聞く」
P「捕まったら最後だと思った方がいい」
百合子「…」
P「おまけに領地は大陸のどこかのエリアの地下に構えている…まず領域内に入る手段から探さないといけない」
P「モンスターは死霊系、魔法を扱うやつが多い、対策はしっかりと行うべきだろうな」