【SS】虹夏『わたしの好きなのは、ぼっちちゃんだよ』 ぼっち『はあ…、へ?』
1: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:56:45.52
自販機前
虹夏「今回のライブも大活躍だったね、ぼっちちゃん!」
ぼっち「え、いやそんな…、え、へへ」
虹夏「いや、最近のぼっちちゃんの演奏ほんとすごいよ…、みんな盛り上がってたし」
虹夏「最近、人気バンドになってスターリーを有名にするってわたしの夢に、一歩ずつ進んでるのを実感するんだ」
虹夏「つらいこともあったけど、いつも窮地を救ってくれたのはぼっちちゃんだったし、ほんと感謝してる」
虹夏「私にとっては、ぼっちちゃんはほんとヒーローだよ」
ぼっち「いい、いや…そんなぁ…あ、ありがとうございます、でへへ(今日の虹夏ちゃん、いつにもましてめちゃくちゃ褒めてくれる…ナニコレうれしい…)」デレデレ
虹夏「あ、それとさ、ぼっちちゃん。好きなんだけど」
ぼっち「え…へへ、そうなんですね、…、え?」
ぼっち「好きって…、虹夏ちゃん、何のこと…」
虹夏「だからさ…、わたしの好きなのは、ぼっちちゃんだよ」
ぼっち「はあ…」
ぼっち「え?」
2: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:57:02.81
虹夏「っ…、あ、ああご、ごめんごめん、ど、どうしたんだろ
私、ライブが終わってテンション上がってつい言っちゃった…、ごめんね変なこと言って」
虹夏「い、今言ったことは忘れてっ!ほんとごめん、きょ、今日はわたしもう帰るねっ、
お疲れぼっちちゃんっ」
ぼっち「え…あ、あ、あの…虹夏ちゃ…、…」
ぼっち「……行っちゃった…」
ぼっち「……」
ぼっち「……え?」
4: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:57:29.62
ぼっちの家
ふたり「おねーちゃん、おねーちゃん」
ぼっち「……」
ふたり「おかーさん、おねーちゃんがぼーっとしたまま
動かないよー」
ぼっち母「どうしたのかしら…、ご飯を食べる時も上の空だし」
ぼっち父「学校とかバンド内で何かあったのかな…」
高校
喜多「とーさん、後藤さんっ」
ぼっち「……え、あ…」
喜多「もう、今日はどうしたの?ぼっーとして」
ぼっち「え…、す、すみません…その…あの」
5: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:57:43.23
喜多「んもう、どうしたの後藤さん、今日はなんだかおかしいわ」
ぼっち「そ、そうですかね、あ、はは…」
喜多「まあいいわ、ここなの後藤さん。手の押さえ方が難しくて
いつも遅れちゃって。いつも伊地知先輩のドラムの音から
ずれちゃうの」
ぼっち「虹夏…、ちゃん」
喜多「そう、伊地知先輩のドラムの…、きゃああ!ご、後藤さん
顔真っ赤よ、い、一体!?」
ぼっち「え、ええ、いや、…あのその…あいはは」ぐにゃあ
喜多「こ、今度は溶けだしたわ、だ、大丈夫!?ご、後藤さん、後藤さん!?」
6: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:58:00.82
スターリー
ぼっち「あ、あ…」
リョウ「それで今もこの調子なんだ」
喜多「ええ、学校で溶けちゃったときはなんとか型にはめ込んで
固めたんですけど…、今も意識は戻んなくて」
リョウ「ぼっちがおかしいのはいつものことだけど…一体何が」
喜多「それが、全然わかんなくて…」
虹夏「はあ…」
虹夏「あーごめん、わたしその…、こ、心当たりあるからその…」
喜多「え?」
虹夏「ちょ、ちょっとぼっちちゃん、連れて行くね。ぼっちちゃん、ちょっとこっち来て…」
ぼっち「あ、あ…」
喜多「どうしたんでしょう、伊地知先輩」
リョウ「なんか、虹夏も顔赤かったような…」
7: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:58:02.17
見てるぞ
8: 『ぶいあに』で検索! 2022/12/25(日) 21:58:16.27
自販機前
虹夏「ほら、目ぇ覚まして、ぼっちちゃん。ほら、起きて、ほらっ」ゆさゆさ
虹夏「起きろ、ぼっちちゃんっ」びしっ
ぼっち「あ…あ…はっ!あ、あれは…こ、ここは…」
虹夏「はあ…、ほんとに今の今まで気絶してたんだ…ほんと、ぼっちちゃんらしい」
ぼっち「あっ…、ああその、虹…夏ちゃん。虹夏さん」
虹夏「いーよもう、そんな変にかしこまらなくて。ごめんね、ぼっちちゃんがそんなことになるなんて」
虹夏「前言ったように、あの日、私が言ったことことは忘れてっ!そ、その…わ、わたしも気持ちが
高ぶって言っただけで…、ぼっちちゃんを困らしたり、嫌な気にさせる意図は全然なくて…だからもう…いいからさ」
ぼっち「い、いえ…その…いや…、じゃないです…その…む、むしろ…その…、う、うれしい…というか」
虹夏「…え?」