死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『コトリコゾウ』
365:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 16:34:02 ID:7c32Su4IO
鬼の子
人伝えに聞いた話。
まだ携帯があまり普及していない位前の事。
友達と夜遅くまで遊んでいたA君は、そろそろ帰らないとマズイなと思い帰ることにた。
友達の家からA君の家は、そこまで遠くなく歩いて10分位だったらしい。
この時の時間が2時位だったそうで、
霊感の強いA君は嫌な予感がして急ぎ足で自宅を目指しはじめた。
ところが途中までは確実に家の方まで帰ってきていたのに、
いつの間にか全然知らない道に来ていた。
地元な訳だし、ほとんど毎日通る道な訳だから道に迷う事なんて、ありえなかった。
366:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 16:45:11 ID:7c32Su4IO
続き
が、一生懸命知っている道を探しても、全然でてこずむしろどんどん迷って行く感じだった。
すると、暗闇の中から誰かがこっちに向かって歩いてくる。
A君は助かったと思いその人に近づいた‥。
するとそれはお坊さんだった。
こんな真夜中にお坊さん?っと思ったけど、とりあえず道を尋ねようと声をかけようとしたら
指を指され、『お前は‥鬼のコ』と何回も繰り返し言ってきたのだ。
気味が悪くなり、お坊さんを後にし逃げていた。
すると今度は、5歳位の園服をきたコがまたA君を指指し、『お前は鬼のコ』と言い出したのだ。
真夜中の2時、A君は確信した。これはヤバイと。
368:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 16:57:49 ID:7c32Su4IO
続き
走って走って、もうどこまで走ったかわからなくなり途方に暮れていると、電話ボックスがある。
これで誰かに連絡をとれば何とかなるかもしれないと思ったみたいで、
とりあえず電話ボックスに入る。
が、小銭がなく仕方なくテレカを買う機械にお札を入れる。
すると出てきたのは、真っ白の紙。何回か入れてようやく出てきたテレカ。
当時付き合っていた彼女に電話をかける‥。
プルル…
呼び出し音がなり少しホッとしたA君が外を見ると、
電話ボックスの周りが真っ白の手形でいっぱいになっていた。
A君はパニックに陥ってしまい、電話に出た彼女もA君の
異常な雰囲気に何がなんやらわからなくなったそう。
どうにか状況を話、電話ボックスの外に出た時には
いつもの知っている道に戻ってたそうです。
397:本当にあった怖い名無し:2008/08/29(金) 02:46:06 ID:ecnl6CHA0
押入れのシミ
洒落にならんと言うか、なんか生々しい話。
10年ほど前、引っ越す時に荷物を運び出してから最終チェックしたんだが
その時押入れの壁に何か染みができてるのを見つけた。
なにぶん男の一人暮らしだったもんで、
押入れの中にもゴミを放り込んでたこともあったから
それの汁かなってことで、とりあえず雑巾で拭き取っておいた。
ところで、そこを引っ越すことになった理由と言うのはまあ色々あるんだけど
隣人のやかましさに辟易したってのもあったんだ。
いかにもDQNぽい母親と男の子だったんだが、とにかくその母親がヒス起こすわけ。
引越し前の1週間ぐらいは静かだったんだけどね。
399:本当にあった怖い名無し:2008/08/29(金) 03:03:20 ID:ecnl6CHA0
そんでまあ新しい部屋への引越しも済んで1ヶ月ぐらい経った頃
何気なくTVを見てたら、なんとあのDQN母が逮捕されたってニュースが流れてる。
えーっと思って聞いてると、どうやらあの男の子をはずみで殺してしまい
そしてその死体を自宅の押入れの中に放り込んでおいたそうだ。
男の子は昨日発見され、その時点で死後約2ヶ月。
で、捕まった母親の方はと言うと、先月中旬頃(俺が引っ越す1週間ほど前)から
実家に帰っていて、そこで逮捕されたらしい。
それを聞いてまあ大体のことは納得が行ったんだけど、少し腑に落ちないことがある。
俺がDQN母の怒鳴り声を聞いていたのは引越しの1週間前まで。
一方、男の子は死後2ヶ月。
その間に半月以上のラグがあるわけだけど、
その間は間違いなく俺はDQN母のヒスを確認している。
精神に異常をきたしてたと考えれば不思議ではないんだけども。
あと、あの押入れの染み。
あまり考えたくはないんだけど、もしかしたらあのアパートは
押入れ同士が背中合わせになるような作りだったんじゃないだろうか。
確認する気にはなれなかったが…
幽霊だとか心霊じみたことが起こったわけではないけど
今でもあの時の隣室の様子を想像すると、なんだか怖気が上ってくる。
そんな体験ですた。
518:1/5:2008/08/31(日) 15:37:20 ID:Byw8M9Hs0
市松人形
俺が小学生の頃の話。
5年生だったから、もう想像と現実の区別はできているのに、
絶対に現実とは思えないのに、
どうにも頭から離れないある映像が気がかりでならなかった。
どうも、自分は小さい頃に人を殺したことがあるらしい。
幼稚園にも入る前で、相手は同じ年頃の小さな女の子であるらしい。
近所にそんな小さなうちに死んだ子はいないのだが、
なぜかそんな気がしていた。
その子の骨が埋まっている場所の映像の記憶。
それが頭から離れない。
田舎なもんで、林を切り開いて建てられた俺の家は庭が結構広かった。
当時は回りの家もみなそうで、林と畑の間にぽつぽつと家が点在している集落。
所々に点在する古井戸や廃屋などが、
子供たちの格好の肝試しスポットになっていた。
そんな土地だ。
519:2/5:2008/08/31(日) 15:40:39 ID:Byw8M9Hs0
俺の家の庭の隅の方にある、
使っていない古い物置小屋の裏側の陽が当たらない場所、
その向こうは深い森になっている、じめじめとした薄暗い狭い空地。
そこの落ち葉に覆われた柔らかい土の下に、
その女の子の骨が埋まっている。
その場所が恐ろしい。
...そういう夢を何度も何度も見た。
それが、小学5年生だった俺の頭に刷り込まれていた映像だ。
その狭い空地は子供には薄気味悪い場所なので、
そんなところで遊んだことなどほとんどなかったのだが。
想像と現実の境目ははっきりしているから、
俺はその映像がただの夢であることを確かめようと思った。
そして俺はひとりで、その薄暗い狭い空き地に立った。
誰もおらず、昼間ながら周囲はしんと静まりかえっている。
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