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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『コトリコゾウ』


347:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 12:55:05 ID:9Hy5Stpm0

Bの家の鍵は開いたままで、私たちはおそるおそる入り、電気をつけ、後悔しました。

Aが首を吊っていたのです。Bの、あの笑顔と一緒の顔で。

私たちは家を飛び出しました。翌日Bの部屋の前をとおりかかると、警察がきていました。

警察に「何かあったんですか」とシラを切って聞くと、
「通報があってきたら、通報したと思わしき人物が死んでいた」

と言いました。Aのことだと思い、「その人だけだったんですか、死んでいたのは」と聞くと

「そうだよ。その人だけだった。君、何か知っているかい」と警察が私を好奇の目で見るので

私は何でもありません、と言って、私は家に飛び込みました。
 

Bは、一体どこに行ったのでしょう。そう考えると、私は鬱になりました。

もしかすると今も首にロープがかかっているのかもしれない、と、私はどんどん神経質になります。

首ばかりを気にして、首に何かが当たると、
私はBが来たと思い、それが杞憂だと知ると、安心するのです。

それを繰り返していまして、それから3年、今から2年前ですね。

Cが死んだ、ということでした。あの林で。

私はBのプレッシャーで自殺したのかとも考えましたが、なんだか違う気がします。

最悪のことを思いました。CはBに殺されたのだと。

次は私の番だと思うと、いてもたっても居られなくなり、地元を離れ、今の家に住んでいます。

それから1年私は家から出られませんでしたが、今はなんとかアルバイトをしています。

ついこの間、あの警察官が亡くなったことを知りました。見た感じ結構お歳だったので

多分病気か何かだろう、と思っていましたが、その人、首を吊って死んだみたいです。

あれから5年。私の身のまわりで首吊り自殺者は10人を超えました。
事件の関係者や、A,B,C,私の身近な人。

あの時の大家はまだ生きているみたいですが、次は私かその人のような気がします。

最近呼吸がちょっとし辛くなりました。何かが巻きついている感じです。
鏡を見ても何もありません。

病気かな、と思いながらも、来た、と思うと、私は夜も眠れません。

私は、罪を償いたい。でも、どうやらそれは殺されるしかないようです。




351:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 13:26:49 ID:P5M5Ez0v0

でもそれだけ関係者が死んだのならもっと大騒ぎになりそうな気も・・・
それと警察官が死んだのを知ったのはどーいう経緯でしったんだ?




352:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 13:36:19 ID:9Hy5Stpm0

>>351
私たち4人の親類の死因が全員自殺ではありませんでしたし
私が母子家庭でしたが、母は体が少し弱かったので病気で逝きました。
それに、前にも書きましたが、自殺者が多いのでよくある話、ということになります

その警察官は、事件から1年ほど経った後知ったのですが、私の母の友人の夫さんだったようで
あの後一部始終を話し、(勿論信じて貰えませんでしたが)少し連絡をとっていたのですが
疎遠になってしまい、この間母の友人から警察官が死んだということを知りました。
死んだ人の親族に死に方を聞くのは失礼だと思い、自分で解釈するにいたりましたが…


私の少なからず縁を持ったこのスレを見ている人達に被害がいかないことを祈りながら
私の最後のレスとさせて頂きます。





361:本当にあった怖い名無し:2008/08/28(木) 16:05:49 ID:dJS+ou3I0

返事
去年の冬に体験した話です。



私は一緒住んでいる彼氏とドライブするのが趣味みたいなもので、

「何か見るかな~」程度の軽い気持ちで、心霊スポット巡りというか、

山や田舎などへドライブに行く。



その日も山などをドライブして帰宅して、
さぁ寝ようと先に二階の部屋で一人布団に入っていた。

寝転がりながらDSをしていると、
一階から彼氏の声で「○○○ー!」と私の名前を呼ぶのが聞こえた。

結構大きな声で、その声がした瞬間に心臓が潰れそうなほどドキッ!として、
言いようのない恐怖が襲ってきた。

確かに彼氏の声と似ていたけど、何かが違う感じがした。

何かがおかしいその声に「返事をしてはいけない」
そんな気がして、ドキドキしたまま黙っていた。

その声は、私の名前を二度ほど読んだ後、
何かブツブツ言いながら玄関の方へ移動していた。



次の日、昨日帰ってからのことを聞いてみた。

「昨日の夜さ、帰ってから私のこと呼んだ?」返事は当然「呼んでない。」

彼氏は寝る前にトイレに行くのが癖で、
昨日の晩も私が二階に上がってからトイレに入っていたらしい。

「結構大きな声で名前呼ばれたんだけど、聞こえてない?」とも聞いてみたけど、

やっぱり返事は「聞こえてない。」本当にゾッとした。



もし、あの声に返事をしていたら・・・・・どうなっていたんだろうか・・・・




362:1/3:2008/08/28(木) 16:14:50 ID:LxxMb4Y+0
赤いヒト
小学生時代の話。



「体育館の地下に殺人鬼が棲んでる」て噂が流行った。

そういう話に熱中していた俺、T、Sの3人組は、

さっそく放課後の体育館に忍び込んだ。

(当時体育館は空手などの習い事に夜間開放されていて、

 クラブ活動が終わる夕方からしばらくの間、施錠されてない時間があった)



舞台袖から階段を下りると、古ぼけた椅子が山と積まれた地下がある。

こんな場所を懐中電灯の光だけで歩く時点で、小学生には十分な肝試しだ。

とはいえここは学芸会などでも使用してる場所で、

噂では、「この場所に隠し通路が存在し、先に地下2階がある」と続いている。



俺たちは隠し扉を発見すべく、協力して椅子の山を崩す作業に取り掛かった。

買い込んできた駄菓子なんかを食べて休憩しつつ、まあ秘密基地ごっこみたいな気分で。



二時間くらいやってただろうか。

もちろん扉なんてある筈もなく、習い事の連中がくるタイムリミットも近い。

無駄骨に終わりそうな気配が見え始めたころ、S君が声をあげた。

「こっち来て。この向こうの壁、なんか書いてある」

見ると、確かに椅子の隙間から見える向こうの壁に、赤い線が見える。

興奮した俺たちは、ほとんど投げるように椅子をどかしていった。



果たして現れたものは、なんてことのないただの落書きだった。

星型を逆さにして歪ませたような訳のわからない図形が、ペンキのようなもので書いてある。

しかしこの発見に舞い上がった俺たちは、

「アレは殺人鬼が書いたんだ」「殺した人の血だ」

なんて話をしながら、この探検で味わったスリルと、

一応の成果が出たことに満足して、帰路についた。



その夜。




363:2/3:2008/08/28(木) 16:16:05 ID:LxxMb4Y+0

夕食後、だらだらしているとS君から電話があった。

「ヤバイよ!俺、もう死ぬかもしれない!」

錯乱した口調でわめき散らしている。

携帯なんかない時代だ。夜、子どもが家に電話してくるだけで深刻な事態だった。



「家の前に赤いヒトがいる!周りをうろうろして、入ってこようとしてる!」

「親に言っても相手にしてもらえない。というか、視えてないみたいだ」

「赤いヒトは2mくらいあって、目鼻口がないのっぺらぼう。動きは緩慢だけど、

 なんかおいでおいでをしてるような動作をしてる」



S君の話をまとめると、おおむねそんな内容だった。

急に怖くなった俺はトイレの窓から階下を眺めたが、そこには何もいない。

どこまで信じたものか図りかねるまま、俺はS君をなだめて電話を切った。



翌日から、S君の様子が変わった。

神経質にびくびくしながら、常に周囲を警戒している。

俺と、昨夜同様に電話を受けていたT君はより詳しく話を聞こうとしたが、

「赤いヒトがいる。今もどこかにいる」

そう繰り返すだけで、イマイチよく解からなかった。

俺たちはS君を気遣いながらも、出来ることなんてひとつもなかった。



日に日に彼の状態は酷くなっていった。

授業中や休み時間、ハッとあたりを見回したり、小さく悲鳴をあげることが多くなった。

「いま、赤いヒトが校庭にいた」「赤いヒトが隙間から覗いている」

後で話を聞くと、必ずそんな答えが返ってきた。

見えないものは信じにくい。あるいは子どもの飽きやすさか。

こんなS君を最初は心配していた俺らも、何日か続くうち、彼の言動にうんざりしてきた。

そうして少しずつ周囲と距離が出来始めたある日、S君がまた悲鳴をあげた。

「おまえ、赤いヒトと重なってる!」クラスの女子のひとりを指差し、そう叫んだのだ。

授業中に暴れて逃げ出すS君。先生は怒り出し、女子は泣き出し、阿鼻叫喚だった。

…俺とT君は、この日を境に彼から距離を置こうと決めた。




364:3/3:2008/08/28(木) 16:17:14 ID:LxxMb4Y+0

その数日後、指差された女子が交通事故に逢った。全治一ヶ月。

S君はその報を聞くと貧血を起こし、学校を早退した。

そして一週間、学校に来なかった。

(親同士の噂で後から聞いた話、神経衰弱で入院していたらしい)



オチが尻切れトンボみたいで申し訳ないが、

その後戻ってきたS君と俺たちはほとんど話をしなかった。

彼は元の明るさを取り戻しており、「赤いヒト」の話はタブーに思えたから。

後に先生に聞いた話で「学校が元は火葬場だった」といった話もあるが、

直接の関係はわからない。



ただ、T君から一度だけ、その話をS君に振ったと聞いた。

「赤いヒトって、まだ視えるの?」

S君は曖昧に笑って、答えたと言う。



「うん、いる。でもアレはもう招かないし、飲み込んだから」



最後まで、訳の解からないことだらけだった。



なんか長くなったな、ごめんなさい。




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