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女がレイプされかけた話


99:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:21:35.45 ID:hCLCO48b0

「…そうですね。そうしましょう」

原稿用紙を置いて、ナナの顔をちら、と見る。

その顔には淋しさが見て取れた。

寝る前に一服をと、キッチンの換気扇の前に行き、煙草に火を付ける。

ナナはロフトに上がったようだ。

煙草を燻らせ、また頭を悩ます。

ナナは俺に書き直して欲しいと思っている。

あの言い方からして、思いつきのそれではなく

本当に望んでいるようだ。

俺は、他人の力を借りるのが嫌なだけなんだろう。

プライドなんかじゃない。

でも、素直に受け入れられない。




100:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:22:47.44 ID:hCLCO48b0

電気を消して、ロフトに上がろうとする。

いや、ロフトにはナナが寝ている。

俺はソファーで寝るか…

………

ナナの淋し気な顔が頭をよぎる。

……

俺は体を起こしてロフトに上がった。




101:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:23:45.29 ID:hCLCO48b0

ナナは昨日の俺のように

壁に身体を向けて端に寄っていた。

俺はナナに背を向けて…ではなく、

仰向けで布団に入る。

大丈夫だよな、これなら。





102:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:24:25.02 ID:hCLCO48b0

目を瞑って幾らか経った時、

ナナが寝返りをうったのか

身体の軸を180度変えて、

俺にその身体を預けてきた。

俺は思わず驚いてナナの顔を見たが、

やはり目は瞑っていた。

いや、違う。寝返りじゃない。

寝息をしていない。

ナナはまだ起きている。

意識がありながら俺に抱きついてんだ。




103:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:25:04.86 ID:hCLCO48b0

俺はどうすることも出来ず、硬直を保っていた。

しかし…

隣に可憐なナナの顔、艶やかな身体。

意識し始めると本当に襲いかねなかった。

なんとか寝息をたてるまで堪えて、

音を立てないようにロフトを下りる。

さらに上着を羽織って、家を出た。

あの場にいたらとても耐えられそうになかった。




104:RB19Goxc0 ◆jyk/HkHe/o :2014/05/20(火) 06:25:29.58 ID:hCLCO48b0

する必要はないと思いつつも、

一応これから向かう先にメールする。

今から行けるか、と、これだけ。

1分程でおっけーと返事が来る。

俺はまた多摩川沿いにフォアを走らせる。




105:名も無き被検体774号+:2014/05/20(火) 06:25:40.34 ID:Ar6fU/KN0.net

素直になれよ




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