【ウマ娘怪文書】真実の愛とは、禁断の恋のこと。禁じられた関係、身分の差や年齢差をものともしない燃えるような愛。そう、例えば主君と騎士も。
1: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:13:14 0
真実の愛とは、禁断の恋のこと。禁じられた関係、身分の差や年齢差をものともしない燃えるような愛。そう、例えば主君と騎士も。
かの有名な三銃士の登場人物ダルタニアンは、主君の妻と禁断の恋に落ち相思相愛となった。不貞を推奨しているのではなく、様々な困難があってもなお相手を愛する気持ちが燃えたぎることこそ真実の愛だと私は思う。
…トレーナーと担当の関係も。あのお方は私を信じて下さる。認めて下さる。誰よりも褒めて下さる。無償の愛を注いで下さる。そして同じくらい、私もトレーナー殿を想っている。
中世ヨーロッパでは主君と騎士の恋による忠誠心を〈ミンネ〉と呼んで人々は好んだ。愛情によって忠誠を誓うことは騎士道の一つとされた。人々は愛する主君を守る騎士を詩にし、騎士は愛する主君に仕えることを誇りとした。
これが真実の愛でなくてなんだろうか。私達の強い結束は、真実の愛によって結ばれている。ああ、どんなに世間がトレーナーと教え子の恋を認めなくとも、私達は負けたりしないでしょう。
2: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:13:26 0
「アタシの両親ってさ、元担当トレーナーとウマ娘だったんだ。お互い初恋だったらしいんだけどさ……」
「年齢差なんかカレンは全然気にしてないですよ!だって同い年同士でしか結婚しちゃダメなんておかしいじゃないですか」
「トレーナー、同じ墓に入ることを前提に付き合ってください」
思ったより世間は禁じてなかった。いくら真実の愛を自負していたとしてもやはり気になるということで、トレセン学園の恋愛トークに聞き耳を立ててみたけれども、耳を疑うような会話が次々と飛び込んでくる。というか最後のはなんなの……。
それまで自分の拠り所にしていた、私達の関係は禁断の間柄という誇りが、音を立てて崩れていった。トレーナーとウマ娘なんて、別にそういうことがあってもおかしくない関係だった。だったら、私達のこの関係も、どこにでもあるようなものなの?
ふらつく足取りでトレーナー室に向かう。トレーナー殿に聞いてみよう。あの人はどう思っているのだろう。
3: オワリ 2025/02/18(火)21:13:40
「真実の愛?うーん……」
キーボードから手を離し、眉間にシワを寄せて真剣に考え込むトレーナー殿。少し考えた後、自信がなさそうに口を開いた。
「多分、普通の恋愛がそうなんじゃないかな。誰にとっても、好きな人を想う気持ちは真実なんだと思う」
その時、窓から風が部屋に舞い込み、私の髪を撫でた。視界が開け、世界がクリアに見えた。照れくさそうに鼻を擦るトレーナー殿が輝いて見えた。
普通の恋愛こそ真実の愛=普通の関係こそ真実の愛=トレーナーとウマ娘の恋こそ真実の愛=私とトレーナー殿も真実の愛=トレーナー殿は私と同じくらい私のことが好き。
「流石です、我が王よ」
思わず跪くと、トレーナー殿が優しく頭を撫でてくれた。私は、目先の騎士道に囚われていた。本当の騎士道とは、忠誠心とは、なんの変哲もない私達の関係にこそあったのだ。それをトレーナー殿は教えてくれた。
「これからも末永く、貴方にお仕えさせていただきたく思うことをお許し下さい」
「…?もちろんだけど」
こうして私達は、正式にお付き合いすることとなった。
10: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:18:48 0
>>3
>「これからも末永く、貴方にお仕えさせていただきたく思うことをお許し下さい」
>「…?もちろんだけど」
>こうして私達は、正式にお付き合いすることとなった。
これ本当に付き合ってる?ちゃんと話した方がよくない?
22: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:24:21 0
>>10
でももし本当に付き合うことになった時に
>「…?もちろんだけど」
って返してくれるトレーナー殿はいると思う
8: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:17:43 0
>>2
>「年齢差なんかカレンは全然気にしてないですよ!だって同い年同士でしか結婚しちゃダメなんておかしいじゃないですか」
ガチで狙ってるやつだ!
42: 名無しさん(仮) 2025/02/18(火)21:37:02 0
>>3
>その時、窓から風が部屋に舞い込み、私の髪を撫でた。視界が開け、世界がクリアに見えた。照れくさそうに鼻を擦るトレーナー殿が輝いて見えた。
(イベントスチル入ったんだな…)