1: おっさん友の会 ★ 2025/04/09(水) 13:44:19.05 ID:ZM+zzStd9
産経新聞 2025/04/09 6:00
https://www.sankei.com/article/20250409-74AKR7NTFWNBF7GOAZ4SHIQ4/ 好きな芸能人やスポーツ選手らのライブやイベントに頻繁に参加したり、グッズを大量購入したりして熱烈に応援する「推し活」。
応援される側は「推し」と呼ばれ、ファンの熱意を支えに活躍の場を広げている。ただ最近は、ファンから過剰な要求を押し付けられたアイドルが活動縮小や休止に追い込まれるケースが少なくない。
「ウィンウィン」の関係が、なぜ崩壊するのか。専門家の分析を交えながら解決の糸口を探った。
●目立つマナー違反や過剰な要求
今年1月、人気アイドルグループ「乃木坂46」の岩本蓮加さんは、SNS上で異性と親密そうな雰囲気の画像が流出。ファンから批判を浴び、自身のブログで謝罪した上で、1カ月余り活動を自粛した。
岩本さんはブログで「ファンの皆様の応援と支えがあり、12歳から8年間、乃木坂46として活動ができているのにも関わらず、裏切るようなことになってしまったことを深く後悔しています」とコメントした。
「モーニング娘。‘25」の北川莉央さんも1月、岩本さんと同様に画像が流出した。活動自粛には至らなかったものの、自身のブログで一連の騒動を陳謝した。
「推し」とファンのトラブルに詳しく、「清く楽しく美しい推し活 ~推しから愛される術~」(東京法令出版)の共著がある河西邦剛弁護士は、背景についてこう指摘する。
「推しが異性と交遊している画像がSNSに上がれば、ファンは『芸能活動をおろそかにしている』と批判し、『アイドルとしての自覚が足りない』といった中傷に転じてしまいがちだ」
「推し」とファンとのトラブルは、表面化しなくても数多く起きているのが実情だ。
●「君のことを思って」気色ばむ男性
「さまざまな要求を押し付けられることがあった」
【中略】
●自己肯定感が不足、推し活に自尊心
ファンはなぜ、アイドルら「推し」に過剰な要求を押し付けるのか。
人間環境大学講師の二宮有輝さんは、推し活にはまるファンの特性について「実生活で充足感が不足しているような人が目立つ。
自分の生きる意味や存在意義を、推し活を通じて見いだそうとしている」と指摘し、こう分析する。
「彼らにとって『推し』は自分の理想を投影した存在。だから推しが理想から少しでも逸脱すると、自分の安心できる世界観が崩れてしまい、推しへの理想の押し付けが生じる。
つまり、彼らは推しを人間ではなく、自分の価値や自尊心に必要なモノとしてみているのだろう」
河西さんは、過剰な要求を押し付けやすいファン層について「40~50代の独身男性が多い。
握手会で推しから『いつもライブで見えていますよ』と感謝されると、自己肯定感が不足しているファンほど高揚し、ドーパミン中毒になっている」と指摘する。
「推し活に多額の資金を投じているファンほど『お金でCDを買える自分が評価されている』と思い込みやすい。
だから、推しが自分の意に沿わない行動をすれば、精神依存の反動から、推しへの敵意が芽生えやすくなる」とも話す。