【5/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
860: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 23:48:03.15 ID:ktYFwS2/O
サリナ「何してんのよ…
本当にバカ…」
俺「……」
サリナ「俺君…
わたしを一人にしないでよ…
ねぇ…
勝手に置いてかないで…
俺君までいなくなったらわたし本当に無理だよ…
お願い…
お願いします…」
サリナが泣きながら俺の手を両手で握った。
サリナがプロポーズした時に渡した、指輪をしているのに気づく。
861: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 23:49:16.55 ID:ktYFwS2/O
俺「指輪…
何で…?」
サリナ「何でって…
俺君がもう一度結婚しよって言ってくれたでしょ…
わたし…
ずっとつけて待ってるんだよ…」
俺は自分のバカさ加減にようやく気づく。
俺「ごめん…
本当にごめん…」
涙が溢れ出た。
862: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 23:50:22.54 ID:ktYFwS2/O
俺「サリナ…
ハル…俺のこと許してくれるかな…
ハルは幸せだったかな…」
サリナ「あたりまえでしょ…
ハルは優しい子だって、一番俺君が知ってるじゃない…」
簡単にしねなかった。
ハルがまだこっちに来るなって言ってくれてるのかもしれない。
俺に残されたもの。
それはサリナを大切にすることなんだ。
863: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 23:51:38.54 ID:ktYFwS2/O
俺が入院したと聞いて、沢山の人達がお見舞いに駆けつけてくれた。
建設会社の社長に佐々木先生、ヒロシおじさんの家族まで。
俺は沢山の人に支えられて生きてるんだと気づいた。
そして沢山の人達のおかげで、俺はまた自分を取り戻すことが出来た。
ハルの出逢いが俺を成長させてくれた。
ただ純粋に泣いたり笑ったり、怒ったりって、
それが出来ることがどれだけ幸せかを学んだ。
864: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 23:52:37.79 ID:ktYFwS2/O
これから先、
何度も挫けたり辛い想いをすることがあるだろうけど。
ハルの笑顔を思い出して、自分に言い聞かせるんだ。
天国にいるハルに笑われないように。恥ずかしい生き方は絶対しないって。
沢山ハルから学び経験させてもらった。
それを無駄にする生き方をしないように生きていきたい。
今も目を閉じると、あのハルの懐かしい温もりを感じる。
それは俺の中で、ハルがちゃんと存在してる証拠なんだ。
867: 名も無き被検体774号+ 2014/08/24(日) 23:56:14.08 ID:nUEB0yoM0
>>863
ジュン君とクソホスト忘れてるぞ
874: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/25(月) 00:00:10.95 ID:ktYFwS2/O
近況を少し。
今年6月サリナと再婚した。
勿論式も挙げた。
一軒家も購入したし、庭にはブランコを着けるつもりだ。
サリナは短大に通ってる。
保育士になるために。
俺はと言うと、
相変わらずかな。
前にも書いたけど、休みの日は障害者や親のいない子のために、
ボランティア活動に参加して支援したり。
施設なんかの増築とか修復とか無償でしたりして、色々忙しくやってる。
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