【4/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
558: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:36:18.32 ID:ktYFwS2/O
ハルを叩いた手、まだジンジンしてるような気がするんだ。
それは心に何か訴えかけるような感覚だった。
急に胸が苦しくなる。
ハルを叩いてこんなに辛いなんて。
きっと叩かれたハルはもっと傷ついたに違いない。
あれほど理解してもらえるまで言葉で伝えよって決めてきたじゃないか。
ハルが起きたらもう一度謝ろう。
ちゃんと話し合わないと。
そう思った。
559: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:37:30.98 ID:ktYFwS2/O
朝の日差しが差し込み、俺は目を覚ました。
いつの間にか寝てしまったようだ。
テーブルには手をつけていない晩御飯が、昨日のまま置いてあった。
きっとハルお腹を空かせてるだろうな。
そう思いハルの部屋へと行った。
俺「ハル?お腹…」
560: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:39:03.76 ID:ktYFwS2/O
部屋にハルの姿がない。
玄関を見に行くとハルの靴がない。
ランドセルはあるので学校へは行っていない。
どこへいったんだ?
まさか。。。
まず間違いない。
サリナのところに行ったんだ。
俺はサリナに電話した。
サリナ「こんな朝早くにどうしたの?」
俺「ハルがいなくなった。
昨日喧嘩したんだ。」
561: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:40:56.71 ID:ktYFwS2/O
サリナ「えっ?
どこにいったか分からないの?
わたしも急いで準備して探すね」
俺「いや。サリナは家にいてくれ。
もしかしたらお前に会いに行ったのかもしれない。
俺は思い当たるとこ探すから」
サリナ「分かった。警察には一応連絡するね。
補導されてるかもしれないし。」
俺「分かった」
急いで支度して、会社と学校に連絡を入れハルを探しに出た。
562: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:43:45.58 ID:ktYFwS2/O
夕方になってもハルはまだ見つからない。
サリナからは何も連絡がない。
もしかして…
最悪の状況が頭によぎる。
途方に暮れる俺にサリナから着信が入った。
564: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:45:27.66 ID:ktYFwS2/O
サリナ「ハル見つかったよ。」
やっぱりハルはサリナに会いに行ったらしい。
電車で向かったのはいいが、サリナの住む方とは逆の路線に乗ってしまったんだ。
迷子になって一人寂しかったろう。
結局駅員が保護し警察がサリナに連絡をした。
少し安心する俺。
565: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:46:24.31 ID:ktYFwS2/O
俺「ありがとう。
迷惑かけたね。
じゃ俺迎えに行くから、
今ハルどこにいるか教えてくれる?」
サリナ「いいの。
わたしに連絡あったから。
きっとハルも俺くんに会いにくいと思うの。
わたしにまかせてくれないかな?」
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