【3/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
928: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 00:58:16.81 ID:88SZrFFHO
俺「大した怪我じゃなくて良かったっす。
本当迷惑かけてすいません…痛ッ」
佐々木先生「どこが大したことないんですか?
大怪我じゃないですか?」
俺「すいません…面目ない…」
ハル「パパー、イタいの?イタいの?」
ハルが心配そうに俺を見る。
929: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:00:12.15 ID:88SZrFFHO
俺「心配かけてごめんなー。
もう大丈夫だよ」
そう言ってハルの頭を撫でた。
佐々木先生「いったいどうしたんです?
転んでこんな怪我…ありえないです」
俺は佐々木先生に簡単にだけど理由を説明した。
930: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:01:44.17 ID:88SZrFFHO
佐々木先生「はぁ」
佐々木先生が深く溜め息をついた。
俺「本当にすいません。」
佐々木先生「駄目ですよ。
許せません。
喧嘩なんて信じられない。
大の大人が。
もしもお父さんに何かあったら、ハルちゃんはどうなるんですか?
ハルちゃんのこともっと考えてあげて下さい。」
931: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:02:49.22 ID:88SZrFFHO
ごもっともだ。
単細胞すぎる俺。
でも何だかすっきりしてる。
佐々木「お父さん?昔にどれだけ間違いを犯しても関係ないです。
父親なんだからハルちゃんが間違ってたら、きちんと注意すればいいんですよ。
それが親なんだし、誰だって子供には正しく生きてほしいと思うのは当然なんですから。
お父さんが間違いに気づいたってだけで十分じゃないですか?」
932: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:05:05.07 ID:88SZrFFHO
俺「はい」
佐々木先生「父親なら、過去にどんな悪いことしてきても。
子供のためなら手本になれるでしょ。
大事なのは今ですよ。」
俺「はい」
正論だ。
佐々木「よろしーwもう絶対にこんなことしないって、
ハルちゃんにもわたしにも約束して下さい。」
俺「はい。約束します。」
佐々木「明日はわたしが朝ハルちゃん迎えに行きますから。
ちゃんと体を休めて下さいね。」
933: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:06:35.94 ID:88SZrFFHO
どうもこの先生といたら調子が狂う。
でもこうやって、
真剣に間違いを正してくれる人がいるってことは俺には大切なんだ。
彼女の言葉はハルのためなんだ。
本当に勉強になった。
まだまだ父親としては未完成だと実感させられた。
937: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/24(木) 01:13:33.38 ID:88SZrFFHO
スンマセンとりあえずここまで。
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