トップページに戻る

【2/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…


376: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/15(火) 23:45:29.44 ID:5+fbzMw2O

俺「すいません。

迷惑かけますがもう少しだけ待って下さい。

すぐ家を探して出ていきますんで。」

思い出したくない過去が脳裏をよぎる。

ヒロシおじさん「いや、そんなつもりで言っているんじゃないよ。

本当に心配なんだ。」

見え見えだ。

早く出ていけ、面倒はごめんだと顔に書いてある。




379: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/15(火) 23:49:43.29 ID:5+fbzMw2O

俺「本当に迷惑かけてすいません…」

部屋に戻って先程のパンフレットをもう一度見た。

少し手が震えている。

俺にはトラウマがあった。




381: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/15(火) 23:52:36.51 ID:5+fbzMw2O

俺がガキの頃、

親父が現場仕事で大怪我をした。

入院した親父と俺に残されたのは借金だけだ。

勿論家賃が払えず今にも追い出されそうな勢い。

毎日借金取りが家に来ていたのは言うまでもない。





382: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/15(火) 23:53:37.18 ID:5+fbzMw2O

一人家で留守番状態の俺は、
布団を被り嵐(借金取り)が過ぎ去るのをずっと待っていた。

そしてとうとう奴等が来た。

児童相談所の職員だ。

俺はすぐ養護施設に入れられた。

親父が迎えに来るまでの1年間すごく辛かったのを覚えている。

当時6歳だった。




383: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/15(火) 23:59:24.81 ID:5+fbzMw2O

あの日ハルを保育園に迎えに行った
俺なら、迷わず施設に入れていかもしれない。

育てていく自信なんてなかったからな。

でも今は違うんだ。

父親になるって決意した。

何があってもこいつを守るって決めた。

それはもう揺るがないものになってる。

短い時間だけど、ハルと過ごして沢山何かをもらった。

何かを感じた。

今ハルは、俺にとって掛け替えのない宝物なんだ。

どんなことがあっても手放さない。

どんなことがあっても。。。

俺はパンフレットを丸めてゴミ箱に捨てた。




384: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/16(水) 00:00:24.45 ID:7uhA5R94O

次の日、

同じようにハルを連れて仕事に出た。

お金は少しはできたけど十分とは言えない。

とりあえず働かなきゃな。

作業中何度も携帯が鳴った。

気になったので不在着信を確認。

カズエおばさんからだ。

俺はすぐに電話をかけ直した。




385: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/16(水) 00:03:33.88 ID:7uhA5R94O

俺「もしもしおばさん。

どうした?」

「あの…

私サキです」

電話に出たのはヒロシおじさんの娘のサキだ。

俺「どうしたんすか?」

サキとは家で顔合わすだけで話したことはなかった。

サキ「おばあちゃん昨日入院したんですけど…」

昨日は遅く帰ったし、ヒロシおじさんから何も言われてないので知らなかった。

サキ「おばあちゃんが俺さんに会いたいって。

今から病院にこれますか?」




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

この記事を評価して戻る



通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

| | | / | 人生 | 底辺 | 放題 | クズ | 父親 | 喧嘩 | イラ | | 息子 | 保育園 | 連絡 | 始まり |