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【1/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…


126: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:46:03.32 ID:7FyMgNZmO

虚しくなる。 

寂しさも込み上げてきた。何でだろうか 

?こんな気持ちも、きっとハルと会話が出来ればましだったんだろうか? 

俺は一人なんだと痛感する。 

そう思いながらハルの言葉に耳を傾けていた。 




127: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:47:16.23 ID:7FyMgNZmO

ハル「パッパ?」 

え?聞き違いか? 

ハル「パッパ」 

今度は俺を指差して言った。 

俺「パパ? 

今パパって言ったか? 

うんパパ。」 

急に何かが込み上げてきた。 




128: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:49:55.26 ID:7FyMgNZmO

ハルはニッコリ微笑んで 

ハル「パッパーw」 

俺「うんうん。 

パパ。パパだよw」 

俺のことを初めてパパって言ってくれたんだ。 

ハルをギュッと強く抱きしめた。 

苦しそうにしていたけど、そんなのお構いなしだ。 

俺の瞳からは溢れんばかりに涙がこぼれた。 





129: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:51:10.82 ID:7FyMgNZmO

俺「ごめんなー。 

本当ごめんなー。」 

俺は大泣きしながらハルに謝った。 

こんな情けない父親で。
こんなひもじい想いをさせてることに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 

いつぶりだろうか。いや、こんなに泣いたのは初めてかもしれない。 

こんな気持ちになったのわ。 

俺は一人じゃなかったんだ。 

こんな俺でも父親と思ってくれてるんだな。
子供の笑顔ってすごいなって実感させられたよ。 




130: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:55:03.88 ID:7FyMgNZmO

いつの間にかハルは眠っていけど、俺は眠ることができなかった。 

眠れる場所じゃないからとかじゃない。 

自分の不甲斐なさと今までの腐った自分を思い返してだ。 

佐々木先生の言葉が耳に残っていた。 

「ちゃんと子供はお父さんの背中を見てますよ」 

そうなんだ。 

俺もそうだったし。 

ハルは俺の背中を見て育つんだ。 

もっとしかりしないとダメだ。 




132: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:57:54.28 ID:7FyMgNZmO

この瞬間まで俺は、いつでも人の責任にしてきた。 

こうなったのは親のせい、学校のせい、大人のせい。 

今だってそうだ。社会や世の中のせい、嫁のせい、いつだってそうなんだ。 

自分の否を認めず誰かれ構わず他人に責任を押し付けてきた。 

全て自分の責任なのにな。自分がこうしてしまったんだ。 

きっとサリナもそんな俺に愛想が尽きたんだな。 




133: クズ ◆ZST.gXlq96  2014/07/13(日) 05:58:55.96 ID:7FyMgNZmO

続きはまた夜にでも書きます。 




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