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AI「チノちゃんと拙者の物語……?」


15: 名無し 2025/02/10(月) 18:17:30.64 ID:tC3JxGB30

「拙者さんは、ああ見えて、ネットには詳しいんです。それに、困っている人を放っておけない優しい人です」

チノはそう言うと、ココアの背中を押した。

「…分かった。ちょっとだけ、話してみる」

ココアは意を決して、拙者の部屋のドアをノックした。

「…誰や?」

中から、低い声が聞こえてきた。

「…ココアです。少し、話があります」

しばらくの沈黙の後、ドアが開いた。そこには、憔悴しきった表情の拙者が立っていた。

「…なんや?ワイに何か用か?」

ココアは、勇気を振り絞って言った。

「…あの、実は…Twitterで炎上してて…」

ココアは、自分の身に起きたことを全て話した。拙者は、真剣な表情でココアの話を聞き終えると、ゆっくりと口を開いた。

「…なるほどな。炎上か。ワイも昔、なんJでやらかしたことあるから、気持ちは分かるで」

「え…?拙者さんも、炎上したことがあるんですか?」

ココアは驚いて聞き返した。

 




16: 名無し 2025/02/10(月) 18:18:13.38 ID:tC3JxGB30

「ああ。昔、煽りすぎて特定されて、リアル凸されたことあるわ」

拙者は遠い目をして言った。

「…リアル凸って…一体…」

ココアは言葉を失った。

「まあ、それは置いといて。今回の件、ワイに任せろ。なんJ仕込みの技術で、なんとかしたるわ」

拙者は、ニヤリと笑った。

「…本当に…?助けてくれるんですか?」

ココアは、希望の光を見た気がした。

「ああ。ワイは、困ってる女の子を放っておけないんや。それに、チノちゃんの友達が困ってるんやからな」

拙者は、力強く頷いた。

拙者は、早速パソコンに向かい、キーボードを叩き始めた。その手つきは、先ほどまでの憔悴した姿とは見違えるほどだった。

 




17: 名無し 2025/02/10(月) 18:19:31.23 ID:tC3JxGB30

「…よし、まずは情報収集や。炎上スレを徹底的に洗い出して、相手の情報を特定する。それから、反論スレを立てて、こっちの主張をアピールする。あとは…」

拙者は、ブツブツと独り言を言いながら、パソコンを操作していく。その姿は、まるで戦場に赴く戦士のようだった。

ココアは、そんな拙者の姿をただ見ていることしかできなかった。

数時間後。拙者は、満足そうな顔でココアに言った。

「…よし、なんとかなったで」

「え…?もう、なんとかなったんですか?」

ココアは信じられない思いで聞き返した。

「ああ。炎上スレは削除依頼を出して、個人情報を晒した奴は特定して訴える準備を進めてる。反論スレも立てて、こっちの主張をアピールしたから、もう大丈夫や」

拙者は、自信満々の表情でそう言った。

「…すごい…!本当にありがとうございます!」

ココアは、涙を流して喜んだ。

 





18: 名無し 2025/02/10(月) 18:20:20.29 ID:tC3JxGB30

「気にすんな。ワイは、ただ、自分のスキルを活かしただけや」

拙者は、照れくさそうに言った。

その日の夜。ココアは、チノと拙者に、感謝の気持ちを伝えた。

「チノちゃん、拙者さん、本当にありがとうございました。あなたたちがいなかったら、私、どうなってたか…」

ココアは、涙ながらに言った。

「気にしないでください。私たちは、家族なんですから」

チノは、優しく微笑んだ。

「せやで。ワイらは、ラビットハウスの仲間や。困った時は、いつでも頼ってや」

拙者は、力強く頷いた。

ココアは、ラビットハウスに、自分の居場所を見つけた。

そして、拙者に対して抱いていた警戒心は、いつの間にか感謝の気持ちに変わっていた。

(この人、ちょっと変わってるけど、本当は優しい人なんだ…)

ココアは、そう思った。

しかし、ココアと拙者の関係が、本当に変わるのは、まだ少し先のことだった。

 




19: 名無し 2025/02/10(月) 18:22:32.77 ID:tC3JxGB30

ここまでのあらすじ

ココアは、下宿先の喫茶店「ラビットハウス」で、ニートの居候・拙者と出会う。入学した高校で孤立し、その上Twitterでラビットハウスでの騒動を「恵体ニートが迷惑」と書き込んだことが炎上してしまう。個人情報まで晒され絶望するココアに、ネットに詳しい拙者が過去の炎上経験を活かし、なんJ仕込みの技術で情報収集、削除依頼、訴える準備、反論スレ立てなどを行い、事態を収束させる。ココアは拙者に感謝し、ラビットハウスに自分の居場所を見つける。

 




20: 名無し 2025/02/10(月) 18:23:55.27 ID:tC3JxGB30

第三話:炎上再燃、絶望の淵へ

拙者の尽力により、ココアを苦しめていた炎上は一時的に沈静化したかに見えた。しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎなかった。

数日後、事態は再び悪化の一途を辿る。匿名掲示板には、新たなスレッドが立ち上げられたのだ。

スレタイ:【速報】ラビットハウスの炎上ニキ、過去に児童ポルノ所持で逮捕歴ありwwwwww

スレッドを開くと、そこには拙者の過去を暴露する衝撃的な内容が書き込まれていた。過去の逮捕歴、SNSでの過激な発言、そして、様々なデマや捏造された情報が拡散され、炎上は再び燃え盛り始めた。

 




21: 名無し 2025/02/10(月) 18:24:11.08 ID:rnFdStJm0

拙者はそんなこと言わない

 




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