【ラスオリ怪文書】Date:2175/09/02 21:04 リヨンついた すごい にぎやか 多い タブレットもらったのでかく 記ろくをnこしておこう。カリスタYe-E5i です。
8: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:38:42
まあもちろん、高すぎて全然手が出なかったから、何も買わずに帰ってきたんだけど……。
農場に入ったばかりだけど、仕事を増やそうかと思う。節操がなさ過ぎるだろうか。
Date:2175/09/28 21:12
指導員のシザーズリーゼさんから、作物別のマニュアルを大量にもらった。ジャガイモの病気のところ、この本が二十年前にあれば死ななくてすんだ仲間が大勢いたのにと思うと、嬉しいけれどもすこし辛くなる。
添付しておくので、村のみんなにも読んでほしい。
9: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:38:52
アーマードメイデンの歓迎会がまた開かれるというので参加した。今度は私も歓迎する側で、ラインラントから来たっていうイオが一人とスプリガンが二人、新しく加わった。デルタの下で働かされていたアーマードメイデンなんて私だけだと思っていたけど、結構いるらしい。ドイツにはブラックリバーのバイオロイドが多いんだとか。リバーメタル社があったからだろうか。
「フルール・ド・ポー」について聞いてみたら、みんな当たり前に知っていた。古株の隊員が言うには、オルカがまだ潜水艦を本拠地にしていた頃から、艦内の売店では下着を扱っていたそうだ。信じられない。
「カリスタは下着に縁があるな」とブラッディパンサー隊長が笑っていたが、何のことかわからない。オルカのカリスタに聞いたけど教えてくれなかった。
ナースホルン隊長にも初めて会えたのだが……上官侮辱罪に問われたくないから、どう感じたかは書かないでおく。
10: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:39:04
Date:2175/10/02 20:58
フルール・ド・ポーにはいろいろな人が来る。初めて入ったときは私一人だったけど、あれは相当ラッキーだったようだ。
他のお客を見ていると、まだまだ私の知らないランジェリーが色々あるとわかる。キャミソール、ブラスリップ、ソング、ガーターベルト、言葉を覚えるだけでも苦労しそうだ。
はじめ、こんな高級なものを買えるなんてみんなお金持ちなんだと思っていたが、よく見ていると店員や他のお客と話だけして、何も買わずに帰る人の方が多い。ランジェリーを見ること自体を楽しんでいるのだ。店員もそれで文句も言わないで、楽しそうに応対している。
畑仕事が長かったので、私はカリスタモデルにしては日焼けしている方だと思う。だから黒よりは白系の下着の方が似合うのではないだろうか。
11: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:39:24
Date:2175/10/28 21:22
買った。ランジェリーを買ってしまった。
清掃員のアルバイトを入れまくり、食事は配給だけで我慢して一ヶ月。ためたツナ缶でとうとう買った、フルール・ド・ポーのバルコネット・ホワイトヴェールブラとパンティ。
脇の下と腰の横のところが透け感のあるレースになっていて、わりときわどいデザイン。
「見せる相手もいないし、もう少しおとなしいやつでもいい」
と、選んでいる途中ちょっと怖じ気づいたのだけど、
「見せる相手ならいますわよ? あなたにその気があればですが」
オードリーさんの一言が決め手になった。確かにいる。オルカには見せる相手がいる。いるというだけで、会えるかどうかはわからないけれど。
部屋に帰ってすぐに着けてみた。最高だ。着てるだけで綺麗になった気がする。着心地もすごくて、うまく言えないけどすべすべした優しいなにかに包まれてるみたい。普段着でも下にこれを着てるだけで気持ちがアガる。オードリーさんの言ったことは本当だったんだ。
12: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:39:54
バスルームの鏡だけじゃ足りない。全身うつせる姿見をこんど買ってこよう。白い花と、花瓶も買おう。お気に入りのランジェリーと同じ色の花を部屋に飾るといいって、オードリーさんが言っていた。
Date:2175/11/05 22:39
今日はフルール・ド・ポーで、マーメイデンのアンフィトリテさんに会った。
モジュールの知識では知っていたが、実際に会ったのは初めてだ。まだ量産化されておらず、オルカ全体でも彼女は一人しかいないんだそうだ。
初対面で新参者の私にもていねいに挨拶してくれて礼儀正しい人だと思ったが、バッグから出した下着がすごかった。いや、最初は下着だとはわからなかった、黒い糸とレースの絡みあったものに、小粒の真珠がいくつかつながっていて、ネックレスか何かだと思っていた。
「ほつれたところを見つけてしまって、直していただけないかと」
不思議そうに見ているのがおかしかったのだろう、オードリーさんが広げて見せてくれて、初めてわかった。それは布地のほぼない、とんでもないデザインのパンティで、真珠がつながった部分で大事なところを隠すようになっていたのだ。そんな下着がこの世にあるなんて知らなかった。
13: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:40:07
それでは隠せないだろうと思ったので正直にそう言ったら、
「隠せないからこそ役に立つこともあるのです」
と二人して笑われた。悔しいが、ランジェリーにはまだまだ知らない世界があるらしい。
店でランジェリー講座を定期的に開いているというので、申し込むことにした。
Date:2175/11/07 20:40
人間様がマルセイユから近々帰ってくるらしい。
そのせいか、朝から街の中がなんだか浮ついた空気になっている。映像では私も何度も見たけど、実物に会ったことはもちろんない。私たちに声をかけてくださることもあるっていうけど、本当かどうかわからない。おととい、アンフィトリテがあんな下着を直しに来たのも、それと関係があるのかもしれない。
オードリーさんの講座は本当にためになる。手袋の脱ぎ方だけであんなにバリエーションがあるなんて。アンフィトリテさんのやつみたいなとんでもない代物はまだ登場していない。パールクロッチと呼ぶらしいことは、あとで調べて知った。
14: 名無しさん(仮) 2025/02/25(火)17:40:21
Date:2175/11/19 18:52
人間様に挨拶をした。
ベランダから通りを眺めていたら下を散歩していた。あんまり普通に歩いてるから見過ごしそうになって、あわてて手を振ったら振り返してくれた。
ちゃんと私の方を見て。目を合わせて笑って。
ただそれだけなんだけど、すごく幸せな気分になれた。なんだろう、これ。
通り過ぎる人間様を見送って写真を撮ったら、いつのまにか真後ろにブラックリリスが立ってて写真をチェックされた。死ぬかと思った。