トップページに戻る

【ウマ娘怪文書】――ヒシミラクルとの温泉旅行2日目の朝、目を覚ましたら布団の中にヒシミラクルがいた。……一度、冷静になろう。やけに重たい頭を働かせながら、昨晩の記憶を辿る


1: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:26:01

――ヒシミラクルとの温泉旅行2日目の朝、目を覚ましたら布団の中にヒシミラクルがいた。
「むにゃむにゃ……えへへ〜もう食べれないですよ〜……」
……一度、冷静になろう。
やけに重たい頭を働かせながら、昨晩の記憶を辿る。……確か、俺はあの日……そうだ、ヒシミラクルのこれまでの頑張りを労うように温泉旅行中にパーティをしていた。ささやかながらも二人っきりの祝賀会は大いに盛り上がった……そこで確か酒がどんどん進んで……。
……それから……? どうしよう。それからの記憶が一切ない。じゃあ、どうしてヒシミラクルは俺の布団の中で眠っているのだろうか……?
……急激に血の気が引いていく。
まずは自分の衣服を確認する。昨日着ていた浴衣のままだ。すこしはだけているのは……まあまだ正常の範囲内か。次に布団をめくりヒシミラクルの衣服を確認する。……特に問題はなさそうだ。ヒシミラクルも浴衣を着て眠っている……はだけていたりとかは特にない。
……ひとまず、最悪の展開は回避できた――。
「――むにゃ……むにゃ……トレーナーさん……そんなおっきいの……はいらないですよ〜……」「!?」
――のだろうか。不安になってきた。




2: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:27:35

……今すぐヒシミラクルを起こして事の顛末を聞くべきだろうか……。
「……んんぅ……えへへぇ……」
………………。
…………いや、ヒシミラクルが起きるまでは待つとするか……。
……彼女の幸せそうな寝顔をしみじみと眺める。……こうしていると、本当にかわいいな……。
「ん、んんぅ……トレーナーさん……だい、すき……」
…………!?
……いや、いやいやいや。ただの寝言に何を驚いてるんだ。これはただの寝言だ……ただの寝言……。
「むにゃむにゃ……えへへ〜……だいすき〜……♡」
…………きっと、なにか。幸せな食べ物の夢でもみてるんだろう。……そう、思うことにした……。






3: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:29:26

「んっ……ふぁ……」
……しばらくして、ヒシミラクルが目覚めた。
……さて、審判の時だ。俺は一体昨晩何をやらかしてしまったのか……その裁きの時。
「……あっ、トレーナーさんだ……おはよーございます〜」
ヒシミラクルは、俺が同じ布団にいるというのに、いつもと変わらないマイペースな様子で挨拶をしてきた。……これは、何も問題は起こらなかった……ということか……?
「……んんん〜〜。えへへ、トレーナーさん……♪」「!!?」
ヒシミラクルが、俺の胸に顔をうずめてきた。ヒシミラクルの突然の行動に身体が固まる。まだ寝ぼけているのか……? しかしそれにしたって距離感が近すぎる……!
「ちょっちょ、ちょっと待てヒシミラクル。何してるんだ……!?」「んん……? なんですかトレーナーさん……」「近い近いっ、一旦離れないか??」
ヒシミラクルが怪訝そうな顔でこちらを見上げてくる。まるで俺の反応がおかしいとでもいうかのような表情である。いや、ヒシミラクルは確かに割と気安い態度で接してくれてはいるが、こんなことまでする子では無かった筈だ。





4: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:30:48

「……近いって、それ。トレーナーさんが言うんですか……?」「……!? 待ってくれ、どういうことだそれは……!?」「…………? いや、だって……もう……」
意味ありげに言葉を濁すヒシミラクル。その姿に背中に冷や汗が流れる。
確実に、俺は昨晩、何かをやらかしてしまったようだ……恐ろしい、恐ろしいのだが聞き出さなければならない。
「な、なぁ……? ヒシミラクル……俺、昨日の記憶がまったく無いんだが……俺は一体なにをやらかしてしまったんだ……?」
「……えっ……? 昨日、あれだけ私に好き放題しておいて、何も覚えていないんですか……?? 本気で言ってます? トレーナーさん??」
信じられない、そんな表情でこちらを見つめるヒシミラクル。どうやら俺は、相当なことをしたらしい。
「……本当に、何も覚えていないんだ……。お前を祝って酒を呑んでたとこまでは覚えてるんだが……な、なあ……俺は何をやってしまったんだ……?」
「………………。……それ。私の口から言わせるんですか……?」「…………!?」




5: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:32:17

……ヒシミラクルが、顔を背ける。その仕草には明らかな羞恥が混じっていて……そんな、そんなとんでもないことを俺はやらかしてしまったのか……!?
『責任』という言葉が脳裏を過ぎる。とんでもないことをしでかしてしまったのでは無いか、悪い予感に震えながらも、その内容を知らなければどうにもならない……。
「す、すまない……俺は……悪かった、この通りだ……! だからどうか、何があったかだけでも教えてくれないか……!? 責任は取る、だから……!」
「…………。……私の」
ぽつり。ヒシミラクルが語りだす。
「……昨日あれだけ……私のこと、好き放題……」「……!?」
「……やめてくださいって言っても聞いてくれなくて……」「!??」
「……いっぱいいっぱい……その……揉んで」「!???」
揉む……!? 俺は教え子に手を出したのか!?
「…………私の……お腹……!!」
「…………!?? ……?? …………ギリ、セーフか……?」
……危なかった、危なかった……! アウトでは無い……! 最悪は回避した……!
「…………トレーナーさんの、英知……」「あっダメだ普通に。申し訳ございませんでした」
土下座である。




6: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:33:23

……俺は、酔っ払った挙げ句に教え子のお腹を無理矢理触りまくった最低のセクハラトレーナーである。
「…………べつに、怒ってはいませんから。もう辞めてくださいそれ」「いやしかし……!」
依然、土下座を続ける俺。その様子をジトっとした眼差しで見つめるヒシミラクルは辞めるように促してくる。
「怒ってないって言ってるじゃないですか。もう……酔ってしちゃったことですし……トレーナーさんが謝ってるとこ見ても嬉しくないですし」「……う……本当にすまないヒシミラクル……」
「それにしても……トレーナーさんって、私のお腹好きだったんですね」「い、いや……そんなことは……」「……あれだけ好き放題揉んでおいて、まだそんなこと言うんですか?」「うっ」
……決して、ヒシミラクルのお腹が好きだとかそういうことは無い筈だ。
「あれだけ、私にカンカン厳しくトレーニングしておいて、私のお腹が好きだったんですねー?」「別にそんなことは……」
「言ってましたよ? いっぱい食べてる私を見るのが好きだって」「!?」
何を口走っているのだ昨日の俺は。そんな……ヒシミラクルの食べてる姿なんて……好きな訳……。




7: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:35:25

『ん〜〜おいし〜〜♡ 幸せ〜♡』
好きな訳……。
…………ある……。確かに俺は、いっぱい食べるヒシミラクルを眺めるのが好きだ……。
「ふふ〜ん、トレーナーさんの知られざる本音、知っちゃいました♪ これはトレーナーさんのためにもいっぱい食べなきゃいけないですねー……?♪」
「いや……太るまで食べるのは……」「でも好きなんですよね? 私のぷにぷにのお腹。あんなに揉んでましたし」「うぐぐ……」
明らかにヒシミラクルは調子に乗っているが、それを止めることができない。ヒシミラクルに弱みを握られてしまった……。
「もう一度揉みますか? 私のおなか♡」「やめなさい……!」
ぷぷぷ、と笑いながらお腹をチラリと見せるヒシミラクルを止める。コイツ……絶対こうやって調子に乗るのでひた隠しにしていたのに……。昨日の俺はなんてことをやらかしてしまったのだ……。
「……しかし、まあ。逆に言えばこの程度のやらかしで済んだのは良かった……。食べてる姿が好きってバレただけなら……」
本当に取り返しのつかないことをやってしまっていたら、大変なことになっていた。昨日のやらかしがこれだけだったのは幸運だっただろう……。




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

ウマ娘 | ウマ | 怪文書 | | ヒシ | ミラクル | 温泉 | 旅行 | | 布団 | 冷静 | | 昨晩 | 記憶 |