【ウマ娘怪文書】――ヒシミラクルとの温泉旅行2日目の朝、目を覚ましたら布団の中にヒシミラクルがいた。……一度、冷静になろう。やけに重たい頭を働かせながら、昨晩の記憶を辿る
15: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:47:58
「うわ……わぁ……もう……トレーナーさん……なんてことしてくれてるんですか……」
顔が赤くなってるのをわかってしまいます……。トレーナーさんにいっぱい凄いこと言われちゃった……。
「愛してるとか……そんな……う〜〜〜……!! 酔っ払いの戯言!! 気にするなヒシミラクルっ!! う〜!!」
……と、とりあえず……トレーナーさんをこのままにする訳にもいかないし……寝かせないと……。
「と、トレーナーさん……お布団まで行きますよ……ほら、もう……」
トレーナーさんをおぶって敷き布団まで連れて行こうとします。
「……う〜ん……ヒシミラクル……好きだ……」「ふぇっ!?」
うわ言みたいにつぶやかれた言葉に反応してしまい、声が上擦りました。……もう、ホント……なんなんですか貴方は……。
「……ぅーん……ぐぅ……」「寝てるし……」
ビックリしすぎて疲れました……。あんなこと……いっぱい言って、やって、そのクセ平気で寝てるトレーナーさんをなんだか恨めしく思う。
…………でも、あれが、トレーナーさんの本音なのかな……?
「好きとか……愛してるとか……幸せにしてやるとか……」「ぐぅ……」
……うぅ……。
16: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:49:06
「……ほら、トレーナーさん。お布団つきましたよ? ここに寝てください」「う……うーん……」
トレーナーさんを布団におろして横にしてあげます。ふう……これでとりあえずはどうにか――「ミラ子……」ふえっ……?
ぎゅぅ。
「きゃっトレーナーさん……!?」
横になったトレーナーさんに抱きつかれてしまいます。英知ょっ……!? 何してるんですか!?
「ミラ子……好きだ……うぅ……」「うわ……力つよ……ちょっ離してください……!」「ぎゅぅ……」「ぅぅ〜〜!」
…………トレーナーさんが離してくれません……。
「ヒシミラクル……好きだ……愛してる……」「うぅ〜〜……!」
私に抱きつきながら、うわ言みたいに何度も何度も私の名前を呼びます……。こんなの……力入らないって……。
は、恥ずかしすぎる……。
「…………はぁ……。もういいや……このまま寝ちゃお……」
私は諦めて、トレーナーさんと一緒に横になります……。この人は本当に……何なんでしょうか……。
「好きだ……ヒシミラクル……」
「…………もう……。分かりましたって……」
……トレーナーさんは、私が思ってる以上に……私のことが好きみたいです……。
17: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:50:42
「……そーいう意味じゃ、きっと無いんだろうなー」
すやすやと気持ち良さそうに眠るトレーナーさんを見て、ぼそっと呟く。
「トレーナーさん、真面目だし……私のこと……好きって、担当として好きってことだよね……?」
たぶん、きっとそう。だけど……。
「あんなの……反則だって……」
あんなにいっぱい……私のこと愛してるって叫んで……。私のこと好きすぎでしょ。ホント……。
「……勘違いしちゃいますよ?」
………………。
「……私って、トレーナーさんのこと……どう思ってるんだろ……」
……そりゃ、好きですよ? トレーナーさんはいつも私のために頑張ってくれてて、期待してくれてて……たまに、っていうか結構厳しいけど……いっぱい褒めてくれるし……こんなに愛してくれてるし……。嫌いになる訳ないじゃないですか……。
「けど、それって……“そういう"……好き……なのかな……?」
私、トレーナーさんのこと……好き、なのかな……?
18: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:51:25
……うーん……うーん……。わかんないや……。
突然言われても、そんなのわかる訳ないじゃないですか……。
でも……。
「……でも……なんか、いま幸せだし……いっか」
……ぎゅう。抱きしめてくるトレーナーさんの温かさを感じながら、目を閉じる。
そうして、すやすやと眠るトレーナーさんに伝える。
「……トレーナーさん。大好きですよ」
19: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:52:33
おわり
ミラ子に気持ち全部バレて一生からかわれたい
そんなお話
20: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:55:54
抱きつかれたまま諦めるのがミラ子でいいね
21: 名無しさん(仮) 2025/02/01(土)22:56:21
はよ結婚しろ
この記事を評価して戻る