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【ウマ娘怪文書】バレンタインデーは古くは女性から男性へ、というのが一般的だったがジェンダーレスの普及した現代はその限りに非ず 決して今年こそ貰えなかったら……という不安を紛らわすために自分から贈っているという訳ではない


1: 1/3 2025/02/16(日)20:59:52

バレンタインデーは大事な人への親愛の気持ちをチョコに込めて贈る日である
古くは女性から男性へ、というのが一般的だったがジェンダーレスの普及した現代はその限りに非ず
決して今年こそ貰えなかったら……という不安を紛らわすために自分から贈っているという訳ではない
「まさか今年も同じものを選ぶなんてね……」
「ご不満でしたでしょうか」
「とんでもない!すごく嬉しいよ、本当にありがとう!」
「……であれば、よろしいです」
今年俺がルビーのために用意したのは昨年購入したブランドのチョコレートの予約限定商品だ
あまりの人気に年を跨ぐ前には予約を締め切っていたため、彼女もそれくらい前から準備していたことになる
独り相撲の不安から解消された俺とは対照的にルビーは硬い表情を崩さなかった
「ルビー……もしかして怒ってる?」
「いいえ、何も。ただ、我々は理想へ至る道半ばであることをお忘れなく」
「も、もちろんだとも!」
「そうですか。では、くれぐれも一族のトレーナーに恥じない体型を維持していただきますよう」
そう忠告するルビーの鋭い視線が向かう先は……俺の鞄いっぱいに詰め込まれたチョコレートたちであった




2: 2/3 2025/02/16(日)21:00:08

「その贈答品の数は今日まで貴方が勝ち取ってきた親愛の証。そこに私が不満など覚える理由はございません
 仮にウマ娘であっても完食すれば太り気味は免れない量だとしても、相応の運動が伴えば……」
「そういうことか。大丈夫、これは俺宛じゃないから」
「……?」
予期せぬ言葉に遮られて疑問符を浮かべるルビーに俺は鞄の中から一つの箱を取り出す
そしてルビーへのチョコに勝るとも劣らぬ綺麗な包装に差し込まれたカードを示した
「これは……ダイニルビー宛!?」
「ああ。彼女にもずいぶん世話になっているからね」
華麗なる一族にはその血脈を絶やさぬため、歴史の影から支え続ける一族が存在する
容姿、立ち居振る舞い、競争能力に記憶……次期当主たるルビーと瓜二つの影武者だ
「これはダイサンルビー、これはダイヨン、ダイゴ、ダイロク……これはダイゼロルビー先生の分でお酒入りのやつ
 こっちの可愛いサイズはショウイチルビーの分、ダイキチルビー様にお供えする分もあるし、RB-1にもバッテリーを……」
「も、もう結構です。ですがそんなに大量に贈られても」
「あっ……やっぱり迷惑かな?」
「……きっと喜んでいただけるかと存じます」






3: 3/3 2025/02/16(日)21:00:28

そう答えるルビーの表情からはすっかり険が取れていたものの珍しく冷や汗をかいているようにも見える
用事を思い出し早退したルビーを見送った俺は早めに仕事を切り上げ、影武者の子たちに連絡を取り始めるのであった

>ダイイチルビーの体力が20回復した

>ダイイチルビーは『太り気味』になってしまった





11: 名無しさん(仮) 2025/02/16(日)21:11:05

>>2

>ショウイチルビー
よくわからんけど俺この子好き




20: 名無しさん(仮) 2025/02/16(日)21:29:09

>>2

>容姿、立ち居振る舞い、競争能力に記憶……次期当主たるルビーと瓜二つの影武者だ
今に始まったことじゃないけど競争能力と記憶は無茶だろ!




21: 名無しさん(仮) 2025/02/16(日)21:31:13

>>20
しかし…K(華麗なる)の一族なら?




23: 名無しさん(仮) 2025/02/16(日)21:37:50

>>20
(はじめはそんなこと出来るのか疑問だったけど実際にたくさん居たのでそういうものなのかもしれない…)




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