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高校の時、同級生の彼女に復讐した話


52:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 02:55:10 ID:IdI

それから俺は家に帰り、泣き顔を親に見られないようにダッシュで自室にこもり、布団の中で泣き続けた

もしかしたらまだ彼女は男といるのかもしれない

そう思うと、涙が止まらなかった

とても寝付ける状態でもなくて、朝まで泣きとおした

東の空から太陽が顔を出し始めたころ、俺の涙はようやく止まっていた

そして俺の胸に湧き上がっていたのは、復讐心だった

男に対してはもちろん、彼女に対しても耐え難い憎しみが募っていた

おそらく、彼女を想う気持ちが全て憎悪になったのだろう

愛情と憎悪は紙一重とはよく言うが、まさにその通りだと思う

それほど、俺は怒り狂っていた

とはいえ、いくら怒り心頭でも、ビビりだった俺は思い切った行動をとれなかった

そして俺は、ひたすら考えた

彼女と、男を地獄に落とす方法を




53:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:01:23 ID:IdI

それから俺は行動に移った

とにかく、場所を問わず、時間を問わず、彼女とべったりくっ付いた

彼女は突然のことに戸惑っていたようだ

そんなことをお構いなしに、俺は彼女に尽くした

ノートを取り、ジュースを渡し、優しい労いの言葉をかけ、誠心誠意(?)彼女に尽くした

俺と彼女の友達から冷やかされることも増えた

その度に“俺達付き合ってラブラブなんですよ”アピールをし続けた

その間も、彼女は男の家に行っていた

そんなことは計算のうちだった

むしろ、行ってくれないと困る感じだった

俺は彼女と男の事情の声を聞くために、密かにアパートへ通い続けた




54:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:06:32 ID:IdI

それと同時進行に、俺は友達の輪を広げることにも力を入れた

いつしか友達は増え、更には彼女の友達とも仲良くなれた

そしてついに、時は訪れた





55:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:10:53 ID:oa5

はよ




56:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:11:39 ID:IdI

その日は、彼女のバイトの日

俺は敢えてその日を狙い、友達みんなでボーリング、カラオケに行った

時刻は夜10時前

自転車で帰っていたみんなに、俺は提案した

この時間に彼女のバイトが終わるから、みんなで迎えに行こう

当然、それに反論する奴はいなかった

バイト先に着いたのは、夜10時ころ

みんなでバイト先の近くで隠れ、彼女へのドッキリ作戦を決行すべく待つ

そして、彼女は店から出て来た

やはり男と一緒に

しかもだいぶん二人の仲は進行していたようで、おあつらえ向きにも従業員出入り口を出た瞬間に熱いキスをかましていた

その時の、彼女の友達の「え……」という呟きは未だに脳裏に刻まれている

そして例のごとく、彼女は男と車で消える

しかしその日呆然としていたのは、俺ではなかった

俺の友達と、彼女の友達だった

俺は一人、ほくそ笑んでいた




57:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:16:20 ID:IdI

次の平日、教室は異様な雰囲気に包まれていた

彼女を取り囲む、俺と俺の友達、そして彼女の友達

その中心にいる彼女は、終始俯いていた

「あんた、マジで最低だね」

彼女の友達は、言い捨てるように彼女に言う

「お前さ、〇〇(俺)の気持ち考えたことあんの?こいつがどれだけ本気だったのか、分かってんの?」

俺の友達は、ブチギレていた

バッシングを受ける度に、彼女は小さく身震いする

それが凄まじく愉快で、俺は頬を噛み、にやける顔を必死に抑えていた




58:名無しさん@おーぷん:2015/07/18(土) 03:22:29 ID:IdI

本来の計画としては、

彼女が男の車に乗る→心配でみんなで後を追う→偶然を装い、男のアパートへと行く→彼女の喘ぎ声を聞かせる

というものだったが、いきなりのキスという嬉しい誤算のおかげで手っ取り早く済んでいた

俺は彼女に、トドメを刺すことにした

「お前さ、あいつの家に行った?」

「行ってない!送ってもらっただけ!」

彼女は光の速さでそう答える

「いやいや、嘘つくなよ。お前、アイツんちに行ったじゃん。俺さ、あれから一人であの車探したんだよ。そしたら偶然見つけてさ、〇〇ってアパート」

アパート名を出した瞬間、彼女は凍り付いた

「外まで聞こえてたよ。喘ぎ声」

そして友人たちはドン引く

「うっわ……マジかよ……」

「キモイんだけど。ねえ、あんたキモイんだけど」

友人たちは更に追い打ちをかける

彼女はというと、耐え切れず泣き出してしまっていた




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