【ウマ娘怪文書】ファインモーションというウマ娘がいた アイルランドからの留学生で正真正銘の王族という、お嬢様の多いトレセン学園においてもとびきりのVIPだった
1: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:23:14
ファインモーションというウマ娘がいた
アイルランドからの留学生で正真正銘の王族という、お嬢様の多いトレセン学園においてもとびきりのVIPだった
そんな彼女はあろうことか当時の新人トレーナーと契約し、ティアラ路線から中距離路線で目覚ましい活躍を遂げた
その後は一時帰国を挟んで親善大使として再来日し、やがて惜しまれながらも任期を終えて帰国した
彼女が残した足跡は学園内にとどまらず、多くのレース関係者、そしてファンの記憶と記録に深く刻まれている
2: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:23:30
「──次のニュースです。アイルランドのファインモーション王女殿下は、本日成田空港に御一家で到着され……」
昼下がりのトレーナー室で、点けっぱなしのテレビがニュースを告げる
画面には幼いウマ娘の手を引いて政府専用機のタラップを降りる王女一家の姿が映っている
「あ、見えましたよトレーナーさん! はぁ……こんなすごいひとが本当にこの学園にいたんですね」
「そうだな」
隣ではトレーニングプランの打ち合わせをしていたチームリーダーのウマ娘がテレビを見て感慨深そうに呟く。遥か遠くの国の王族が自分たちの先輩ともなれば、はしゃぎたくなる気持ちも納得だ
「学園にも視察に来るらしいから、話すくらいなら出来ると思うぞ」
「えっ! 本当ですか? というかトレーナーさん面識あるんですか!?」
「まあ、ちょっとな」
3: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:23:51
そう、話すくらいなら出来るはずだ。レースのこと、トレーニングのこと、新しい担当ウマ娘のこと、むこうでの暮らしのこと
そしてそれ以上のことは──昔のように深夜のラーメン屋で他愛のない夢を語り合うようなことは、もう二度と出来ないのだろう
そう思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられない
「えっ、どうしよう。走りのこととか聞いても失礼じゃないですよね!?」
「落ち着け。まずは今日のトレーニングの話からだ。みんなも待ってるんだから」
相変わらずテンションが上がると落ち着きのない担当ウマ娘を宥めていると、画面の中では迎えに来た大使館の車に一家が乗り込もうとしていた
「……遠くに行っちまったなぁ」
すっかり雲の上の人となってしまった元同僚の友人を想いながら、テレビを消して仕事に取り掛かった
4: 名無しさん(主) 2025/01/27(月)19:24:07
誕生日おめでとう
6: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:29:25
あるトレーナーは王族へ…
あるトレーナーはメジロへ…
あるトレーナーはサトノへ…
7: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:30:47
あるトレーナーは無人島へ…
9: 名無しさん(仮) 2025/01/27(月)19:36:09
あるトレーナーは苫小牧へ...